iPhone アプリ、uHearを検証する
2010年 01月 08日
ただしそのためには、iPodやiPhoneとuHear、そしてヘッドフォンの組み合わせで、どの程度の精度があるのかということをきちっと検証していく必要があると思います。
そこで今回は、防音された聴力検査室で、本物のオージオメーターで測った聴力と、uHearを使って測った聴力でどの程度差があるのか自分の耳で検証してみました。なお、本体にはiPod touch(第一世代)、ヘッドフォンはソニー製の3000円位のカナルタイプ(いつも使っていて自分の耳に合うもの)を使いました。
昨日もアップした画像と同じなのですが、画面だけを切り出してみました。もともとは音圧の目盛りはなく、noumal hearing(正常)、mild loss(軽度難聴)、moderate loss(中等度難聴)、severe loss(高度難聴)、profound loss(聾)を緑、黄緑、黄色、オレンジ、赤という風に色分けで示してあるだけでしたが、およそ想定される音圧(デシベル)を重ねて書いて見ました。
低音から順にグラフを読んでいくと、
右耳が、 10 10 10 15 10 0, 左耳が、10 10 5 5 10 15 デシベルかと思われます。
さて、こちらは正式なオージオメーターでの聴力像です。普通は一番高い音は8000Hzを使いますが、今回はuHearに合わせて6000Hzの閾値をみました。
右耳が、 10 10 10 15 10 0, 左耳が、15 10 5 5 10 15 デシベルでした。
両者を比較しますと、左の250Hzの閾値がわずか5dB違っただけでした。聴力検査室という、雑音のない整った環境であればuHearとiPod touch、カナルタイプのヘッドフォンの組み合わせで、かなり正確な聴力検査が出来るという結果でした。
ただし、この組み合わせの弱点としては、前回も書きましたが少しでも雑音のある環境では、低音が特に実際よりも悪く出やすいことです。どの程度の雑音のある環境で、どの程度の誤差が出るのか、また例えば外界の音を遮断する高級なヘッドフォン、さらに高級なノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンならどうかなどを検証していけば、家庭内や病室のベッドサイドなどで使えるかどうかがよりわかるのではないかと思っています。
とりあえず、今日はここまでです。
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聴力検査の結果を見て大体読めるようになると面白いですね。突難などの患者さんの回復ぶりをみると、嬉しくなります!!
最近専門看護師や認定看護師の分野がいろいろ増えてきていますが、耳鼻科分野で何かできないかな~と思っています。看護師がとれる耳鼻科関係の資格って何か先生ご存知ですか?喉頭全摘を受けた方の、「食道発声訓練士」は喉摘した方でないと得られないのでしょうか?もし分かりましたら教えてください。
資格関係については全く持って疎いです。申し訳ございません。
でも、まあ勉強できる時にしといて、資格も取れるものは取っておいた方が
良いですよね。まあ、それで給料が上がるとか、就職に有利だとかっていうのは
期待したほどではなかったりするとしても、勉強するモチベーションを上げる
ためにも資格取得を目指すのは良いと思います。
アプリ自体は無料ですから、絶対にダウンロードして使ってみて欲しいです。
ただ、一番安い8Gのtouchでも¥19,800ですから、これを使うためだけに
買ってくれとはなかなか言えないですよね。
でも、その他にもいろんなアプリがあるし、音楽も聴ける(というか元々が
音楽プレイヤーでした)し、スケジュールやアドレス管理なんかも出来ることを
考えると、悪くはないかなと思います。
すごいですね。その機械があれば、蝸牛症状がどのくらいの時にどのくらいの聴力かという事が体感でわかってくるので、自分の症状というのが管理しやすくなるかもしれないし、病院へ行くべきか、行かなくてもいいのか判断しやすいですね。
つい先日もいい方の耳はわりといい感じだったわりのは聴力はさほどでもありませんでした。
それにしても先生、ちょうりょくいいですね!
所要時間6分でとりあえず両側の気導は調べられますので、
例えば血圧を自宅で測る間隔で、ちょくちょくチェックするのにも
良いと思います。しかも、データは保存できますから、以前との
比較もできます。
iPod touchは一番安いのが19800位だったと思いますが、ソフトは
無料です。しかも簡単にダウンロード、インストールできますから、
興味のある方には是非お勧めしたいと思っています。
耳鼻科じゃないけど一般の診療でも利用できそうなので試してみます。
ご訪問とコメントに感謝です!
メニューや説明は英語ですが、検査音が聞こえたら青いボタンを押すだけなので
簡単な説明でほとんどの方が出来ると思います。
その割に内容は意外と本格的なのでお勧めです。
上の画像でmoderately severeは45から60の間ということでしょうか?
自分は学生で片耳が全く聞こえなく、もう片方も会話が聞こえづらいことが多かったのですが、実際検査してみたところ、すべてで、だいたいmoderately severeの上から3分の1程度の聞こえでした。
これは聴覚障害の6級と比較してどうなのでしょうか?
また、実際に聴覚障害かを調べる検査もこのアプリと同じように聞こえを検査するのでしょうか?
なにかこのアプリと実際に聴覚障害かを調べる検査の違うところもあれば教えて下さい。
この検査が実際の聴力検査と異なるのは、防音室で行うわけでないので雑音を遮断しきれないこと、出る音の大きさが校正されてはいないこと、骨導までは測定できないことなどじゃあないでしょうか。
自分の場合は一度病院でしっかり検査した方が良さそうですね。
病院は緊張しますが、実際の聴力検査でもやることは、気導にせよ、骨導にせよ、このアプリと同じようにただ音が聞こえたらボタンを押すことだけですよね。他にやることはないですよね。
jibikai先生の場合カナルタイプという鼓膜に近い位置から音がなるタイプのイヤホンで精度の高い結果が得られたようですね。
いくらモニター用ヘッドホンといえど、ヘッドホンとなると少しカナルタイプより鼓膜から少し離れるのであまり正確な結果は期待できないのでしょうか。もしよろしければ、テストに使用されたイヤホンの品番なども書いてくださるととても参考になります。