急性低音障害型感音難聴になりやすいのは?

急性低音障害型感音難聴とは急に発症する耳閉感(耳のつまる感じ)、難聴、耳鳴などを主症状とし、聴力検査では低音のみが障害されている感音難聴です。ストレスに伴うことが多いので、一般的にはストレス難聴と言われることもあります。もともとは突発性難聴の一つのタイプと考えられていましたが、比較的治りやすい、両側に起こることがある、反復することがある、メニエール病に移行する例があるなどの特徴があり、近年一つの独立した疾患として扱われるようになりました。

当院では6年間以上にわたり急性低音障害型感音難聴の調査を行っておりまして、今回紹介するデータもその中の一つです。
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グラフは2004年1月から2010年9月までの6年9ヶ月の間に発症し当院を受診した急性低音障害型感音難聴の例116例の性別、年齢別分布です。
まず、男性よりも女性に多いことがわかります。その差は約2倍ですが、この割合は他の病院などの調査でも同じことが言われています。
年齢は30歳台のいわゆる働き盛りにピークがあります。これも他の論文などに報告されているのと全く同様の傾向です。
男性よりも女性に多いこと、働き盛りの世代に多い理由としては、女性の方がストレスを受けやすいこと、30代前後は社会的にも家庭の中にもストレスが多いからなのではないかと推測されてはいますが、はっきりしたことはわかっていません。
事実、発症前に心理的なストレスや、過労状態、睡眠不足などがなかったか尋ねると、半数近くの方にそのようなエピソードがあるようです。
10台にも少ないながらも急性低音障害型感音難聴の発症はあるわけですが、この世代で多いのは受験のストレス、睡眠不足などがどうも要因となっていそうなケースです。ちょうどこれから受験シーズンを迎えます。あまり無理をしませんようにといっても、そうもいかないこともあるでしょう。せめて、10代でもいわゆるストレス難聴になることがあることを記憶にとどめていただければ幸いです。

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メニエール病と低音障害型感音難聴
急性低音障害型感音難聴とは?
低音障害型感音難聴 〜診療シミュレーション〜
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Commented at 2010-12-30 12:50 x
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by jibikai | 2010-12-09 22:39 | 耳のはなし | Comments(1)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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