ストレスと難聴

e0084756_836456.jpgここ数年、ストレスが原因で難聴を発症される方が多いように思います。典型的なのは急性低音障害型感音難聴やメニエール病ですが、診断基準を満たさない軽度の難聴や、耳閉感、耳鳴を訴える方にもストレスが背景にありそうな方は多いのです。もちろん、ストレスを受けたからといって必ず皆さん難聴になるわけではないので、元々のなりやすい素因や全身の状態なども関係しているとは思いますが。

さて、難聴の原因となりやすいストレスの種類ですが、仕事関係が一番多く、ついで人間関係、介護疲れなどが多いように思います。“思います。”としたのは、正確に統計をとったわけではなく、あくまでも印象だからです。

ストレスが急性低音障害型感音難聴の要因になっているかどうか、解析を試みたことはあります。この疾患は比較的発症した日がはっきりしていますから、発症時や発症前に何をしていたか、どういう状況であったかなどを詳細にみていけば何か分かるかも知れないと考えたからです。そういった意識をもって診察していきますと、仕事が立て込んでいたとか、多忙で寝不足が続いていたという状況で発症している方は多いことに気付きます。人間関係からのストレスも多いと推測しているのですが、こちらの方は患者さんも詳しくは言いたがらないことが多く、はっきりしないのが現状です。

そこで発症した日がどういう日だったのかを調べてみますと、曜日別では週末よりもウィークデイに多く、お正月やゴールデンウィーク、お盆休みの発症は少ない傾向にありました。これから言えることは、難聴の誘因となるストレスは、家庭よりも職場で受けている可能性が高いということです。

ただし、ストレスと難聴の関係はまだまだ分かっていないことも多く、今年も研究テーマの一つにしていきたいと思っています。

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Commented by 美辞ん堂ふゆう at 2011-01-10 11:40 x
新年おめでとうございます。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

私がメニエール病を再発させたのは、介護疲れと被介護者が腸穿孔で緊急入院したこと、ひどい言葉を投げつけられ続けたことなどが、きっかけのようでした。
再発に気づいたのは、術後フォローに半年に一度通っている病院の先生が、オージオをして気づいてくださったものです。
介護が終わり、一人で過ごすことが多かったので、難聴に気づかなかったのです。

あまりにも突然、難聴だけを指摘され、他の症状が自覚されなかったので、「暴言を聞くのが嫌になって、心の病気になったのではないのですか?」と、耳鼻科の先生に何度も尋ねたほどでした。

その経験は、苦しいものでしたが、今では私になくてはならない、宝物のような経験だったと思っています。

何かのご参考になりましたら、幸いです。
Commented at 2011-01-10 11:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by jibikai at 2011-01-11 10:03
美辞ん堂ふゆうさん、おはようございます。こちらこそよろしく
お願いします。

確かにあまりにもいろんなことに必死で、難聴には後で気付いた
という方もいらっしゃいます。介護の問題は、個人個人のレベルでも
もちろん考えて行かなくてはいけませんが、社会全体、特に行政面から
真剣に支援して欲しいところだと思います。
by jibikai | 2011-01-09 09:08 | 耳のはなし | Comments(3)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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