外傷性鼓膜穿孔〜当院のデータより〜

鼓膜は外耳道の突き当たりにあって、音のエネルギーを受け止めて耳小骨へ伝達したり、外耳と中耳を遮断することによって、中耳や内耳を保護する役割を担っています。
その大きさは平均で7.5 mm × 8.07 mmで、厚さはわずか0.06 mmです。

鼓膜は色々な原因で破れることがありますが、そのうちでも外力が働いて破れる、あるいは孔があいてしまった状態を外傷性鼓膜穿孔(がいしょうせいこまくせんこう)と言います。

外傷性鼓膜穿孔で、あさひ町榊原耳鼻咽喉科医院を初診された患者さん30例についてみてみますと、性別では男性20例に対して、女性10例で男性に多い傾向がありました。
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年齢別では10代から20代にかけて、多くなっています。この年代では特にスポーツ中の事故によるものが多く、それが頻度を高くしている要因と思われます。
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カルテが残っていて原因が確認できたのは、30例中14例です。内訳は、耳搔きが最も多くて5例、スポーツ中の他人や壁との接触が3例、平手打ちが2例、耳に指を突っ込んで抜いたところ圧がかかったのが2例、藪で木の枝が耳に入った例が1例、溶接で火花が飛んで耳に入ったのが1例でした。
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予後ですけれども、詳細が確認できたのが7例あり、自然治癒が5例、手術目的に大学病院紹介となった例が1例、当院にて鼓膜穿孔閉鎖術を行った例が1例ありました。

外傷性鼓膜穿孔は自然治癒が多いのですが、中には耳小骨離断や外リンパ漏を合併する例もあり、特に耳搔き外傷の場合は要注意です。

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by jibikai | 2013-07-20 17:04 | 耳のはなし | Comments(0)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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