診療報酬、過去最大の大安売り!
2005年 12月 19日
だそうです。各紙で報じており、皆さんご存じと思いますので、コピペするほどのニュースでもないでしょう。医療機関側に余力がある時ならまだいいのでしょうが、マスコミが伝えるほど、どこの医者も儲かっていないんすよ、本当に。しかし、毎度毎度、政府はやり方が汚い。まず、秋頃に開業医が儲かっているというニュースをマスコミにリーク。世論としてはそんなに儲かっているんなら、医者の報酬を削れとなったところでの、マイナス改訂。2002年の時と全く同じパターンです。それに、一部は医者はもうけているかも知れませんが、そのもうけは必ずしも、ローレックスやベンツや奥様の宝石や愛人のためのマンションに、姿を変えるわけではありません。儲かっているところは、儲かっているなりに、医療器械を新しくしたり、建物をバリアフリーにリフォームしたりして、患者さんに還元してはいないですか?
以下、近未来のある医院の待合室での患者さん同士の、内緒話です。
(フィクションです)
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Aさん「この病院前から少し暇そうだったけど、看護師さんとか、事務員さんとかみんな親切だからよかったんだよね。子供を連れてきちゃっても、診察の時には病院の誰かがみてくれるから、助かっていたんだけど、最近、人が少ないし、なんかギスギスした感じよね。」
Bさん「そういえば前からいた、一番感じの良かった人、最近見ないね。」
Cさん「○○さんでしょう〜。」(さらに声を潜めて)「なんかリストラされたみたいよ。給料安くてイヤになってやめたっていう噂もあるけど。」
Aさん「へ〜、そうなんだ。あの人いい人だったのにね。そういえば、このごろ院長の白衣、なんか汚いよね。髪はボサボサだし。診察の時言うことも、いっつも同じ。こないだTV言ってた新しい治療法について聞いたんだけど、知らないみたいだったわ。」
Bさん「なんか診察の道具も、ずいぶん年代物使ってるよね。そういえば、床なんかも汚いし。昔はいつもちゃんとワックスかけてあったのにね。」
Cさん「なんか、他にいい病院ないかしらね。どっかに変わってみようかな。」
Bさん「駅裏に出来たD医院って、なんかきれいで良さそうだけどね。なんか情報知らない?」
Aさん「あそこはキレイで先生も感じいいらしいんだけど、なんか、風邪でかかっただけなのに、MRIだかなんか、とにかく検査をいっぱいやらされるんだって。友達が言ってたんだけど、会計の時、高くてびっくりしたって。そういえば、E医院ってどうなっちゃたのかしら。なんか、この前通りかかったら、平日なのにカーテンしまってて、、、。おじいちゃん先生だったけど、親切だったよね。先生病気でもしてるのかしら。」
Cさん(さらに声をひそめて)「なんか、職員にボーナス払うため、あっちこっちに借金して、、、。でも返せなくなって、夜逃げしちゃったみたいよ。」
A、B「なんだか、医者の収入減ってざまあみろって思ってたけど、だんだんいい病院なくなっちゃって、困ったわね。」
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コントはここまでです。
そう医者の収入が減ると言うことは、医者が贅沢を出来なくなると言うことも、少しはあるかもしれませんが、それよりも、自分の通っている、あるいは将来頼らなければならないかも知れない病院が、ボロになること。患者さんが困った時に、手助けをしてくれる職員がいなくなること。院長が勉強もできなくなり、時代遅れの治療を強いられたり、新しくて苦痛の少ない検査法が開発されても、古い器械でつらい検査をされること。不必要な検査をいろいろやらされたり、いらない薬まで処方されたりする可能性があることを意味するのです。
出来るだけ、患者さんの不便にならないようがんばるつもりではいますが、来春以降のことを考えると気が滅入ります。
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参考記事
情報操作にだまされちゃいけません
理不尽な、診療報酬減らし。
うちの子供たちのかかりつけの耳鼻科は、まさに今日の日記を読ませていただいて、先生とこと良く似た感じの病院です。
最初は休日診療されているところを探していて、たまたまご縁があったのですが、本当に家族みんなが大好きです。
うちの町から、一時間くらいかかるのですが、何軒もの耳鼻科を通り越して、今もそこへ通っています。
あまりにも遠いので、2回程、近くの病院に通ったこともあるのですが、やはり、子供達が、今のかかりつけの病院の先生がいい!というし、主人も私もそこの先生のお人柄にひかれて、ずっと一時間かけて通院してます。かれこれ、ちょうど一年経ちました。
むやみに抗生剤を使わない!といった特殊な治療法を推薦されているし、本当に信頼しています。
やはり、先生は相性の合う方で、お人柄が一番かと思います。
なんだかコメントせずにはいられなくて、顔を出しました。
抗生剤の使い方については、むやみに使うのは確かに良くないが、使うべき時に使わないのも悪い場合もあると考えます。その点、もしかしたらmakoさんのお子さんの主治医の先生とは、ちょっと違うかも知れません。
いずれにしても、患者さんに素通りされる医者にならないよう、日々精進です。
今後ともよろしく。