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鼻づまりに効果のある抗アレルギー剤
年が明けて、そろそろスギ花粉症の方は今シーズンどう乗り切ろうかと、思案を始める頃なのではないでしょうか。スギ花粉症を始めとしたアレルギー性鼻炎で最も汎用される薬と言えば、抗ヒスタミン剤です。即効性があるのが最も優れた点であり、また種類も多いです。比較的新しい、第2世代のものであれば、眠気や口渇などの副作用もあまりありません。ただし、抗ヒスタミン剤はくしゃみ、鼻水に対する効果に比較して、鼻づまりに対する効果が弱い、と言う欠点があります。ということで、今回は鼻づまりに効果のある内服薬について、お話ししたいと思います。
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一覧表を作ってみましたが、主なところではキプレスとシングレア(これらは同一成分です。)、オノン、バイナス、ディレグラ、アイピーディなどがあります。抗ヒスタミン剤と比べて、種類はかなり少ないです。内服の回数はキプレス・シングレアは1日1回。オノン、バイナス、ディレグラは1日2回、アイピーディは1日3回です。また、薬価は1日あたり、152.2円から、273円までと、少々お高くなっております。

作用としては、キプレス・シングレア、オノンはロイコトリエンという鼻閉を起こす化学伝達物質の作用を抑え、バイナスはトロンボキサン(これも鼻閉を起こす化学伝達物質)の作用を抑え、ディレグラは自律神経を交感神経優位にすることにより鼻粘膜の収縮を促し、アイピーディはTh2サイトカインを阻害します。抗ヒスタミン剤は文字通りヒスタミンという化学伝達物質の作用をターゲットにしているのに対して、鼻づまりに対する内服薬は多様な効果を、それぞれ狙っていることが分かるかと思います。

眠気は、いずれも問題になることはありません。いずれにおいても重い副作用はありませんが、バイナスで起こりえる出血傾向と肝障害、ディレグラの血圧上昇や、もともと前立腺肥大のある方への尿閉や、緑内障の悪化などには注意が必要です。

授乳は、いずれの薬も「避けさせる」とか、「中止させる」と、残念ながら添付文書には記載されております。しかし、実際は問題になることはほとんどなく、その辺のところは、主治医との相談と言うことになろうかと思います。余談ですが、添付文書上、「妊婦にも使えます。」とか、「授乳も継続して問題ありません。」と記載されている薬は皆無です。しかし、実際問題になるのはごく一部のみ。製薬会社と厚労省は、「妊婦(初期は除きますが)と授乳を継続を希望される方にもやむを得ず処方することも黙認はするが、何かあった場合は、医者が責任を取りなさい。」というスタンスです。

少々脱線してしまいましたが、アルコールに関して「注意」となっているのが、バイナスとディレグラ。他は記載がありませんでした。

なお、表には書きませんでしたが、この中でまずまずの即効性のあるのはキプレス・シングレア、オノンとディレグラです。スギ花粉症では初期治療として早めの内服が勧められていますが、この4剤に関しましては症状が出始めてから飲んでも大丈夫です。バイナスとアイピーディで初期治療する場合は、予測される花粉飛散開始の1〜2週間前からの内服が勧められると思います。

今シーズンのスギ花粉は、西日本では例年より少なめ、東日本では多めと予測されています。長期的には温暖化に伴ってか、増加傾向にあるようですし、患者さんも増えています。薬の知識も身につけて、賢く花粉症シーズンを乗り切りましょう。この記事が参考になれば幸せです。

関連記事:第2世代抗ヒスタミン剤の比較

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by jibikai | 2015-01-07 01:13 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)