急性副鼻腔炎

久しぶりに耳鼻科の病気に関する話です。

 今年もインフルエンザや、いわゆる”かぜ”が流行っていますが、インフルエンザやかぜ症状が良くなってからも、濃い鼻汁や鼻づまりや、鼻が咽に流れ落ちて痰のように絡む「後鼻漏」という症状が続くことがあります。その場合想定される病気は、急性副鼻腔炎です。副鼻腔というのは、鼻の奥からつながる、額、眼の内側、頬などの顔面の骨の中にある空間です。健康な状態では、副鼻腔の中には空気が入っていますが、鼻づまりが続いたり、鼻からウイルスや細菌が侵入したりして粘膜がダメージを受けると、空気の代わりに、黄色い膿が貯まります。また、副鼻腔内の粘膜も腫れますので、ますます鼻との換気がうまくいかなくなり、悪循環に
陥り治りにくくなるのです。
 もちろん、かぜの時には黄色い鼻は出るわけですが、それが一週間以上続いたり、頭痛や顔面の痛みが強く、頭を下に下げるとひどくなる、なんて言う場合には、急性副鼻腔炎が疑われます。鼻の中の詳細な診察と、レントゲンなどが必要ですので、早めに耳鼻科を受診しましょう。また、1度でも副鼻腔炎になったことのある人は、かぜの度に再発することも多いですから、心当たりのある方は、早めに耳鼻科を受診した方が良いと思います。

以上、副鼻腔炎についてのアドバイスと、耳鼻科の宣伝でした。

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Commented at 2006-01-10 23:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by taisyo-papa at 2006-01-11 02:11 x
榊原先生、こんばんは。
おぉ~、久々に出た役立つ耳鼻科話ですね?。
実は僕は慢性的な鼻炎(多分)に悩まされて、早何年っていう感じです。
常に鼻はグズグズ。強烈なものじゃなければ、匂いをあまり感じません。
医者に行った訳ではないですが...。
Commented by jibikai at 2006-01-11 08:27
>taisyo-papaさん。一年中鼻が出る場合、しかもそれが水っぱなならば、通年性アレルギーが一番考えられます。臭いがしにくいのも、同じ原因の可能性が高いと思われます。その辺の原因はさほど苦痛なく診てもらえますので、耳鼻科を受診してみてはどうでしょうか。
Commented by jibikai at 2006-01-11 08:45
>中村先生。私の所での鼻汁の吸引は、大人ではへの字に曲がった金属製の管を使いますが、幼稚園児ぐらいまでは、オリーブトップという透明なプラスチック製の、先端の丸いものを使っています。うちではモリタ製作所という会社のものを使っていますが、他には、第一医科とか、永島医科器械などからも出していると思います。子供の後鼻漏は2週間も続けば、副鼻腔炎を考えた方がいいと思っています。その場合、やはりまめに鼻から吸引するのは、有効です。
Commented by nkodomo at 2006-01-11 19:49 x
榊原先生、丁寧に質問にお答えくださいましてありがとうございました。
第一医科のカタログを、ファクスで取り寄せることができましたが、どうもガラス管のようです。やっぱり割れないプラスチック製がいいなと思いますので、探してみます。
Commented by taisyo-papa at 2006-01-12 02:24 x
こんな時間におじゃましてます。ありがとうございます。
どうなんだろ、「水っぱな」でもないような...。
やっぱり耳鼻科にかかった方がいいんですよね?
Commented by jibikai at 2006-01-12 08:33
>taisyo-papaさん。おおざっぱな言い方ですが、慢性的に続く鼻汁が、水っぽいものならアレルギー性鼻炎、透明から白っぽいネバネバが多ければアレルギー性副鼻腔炎、黄色っぽいネバネバが多ければ慢性副鼻腔炎の可能性が高くなります。いずれにしても、治療で良くなると思いますので、受診してみる価値はあると思いますよ。
by jibikai | 2006-01-10 18:54 | 鼻のはなし | Comments(7)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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