耳鼻科医の診療日記
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他の科との連携を考える
9月も目前に迫っているというのに、毎日暑いですね。東北は涼しいだろうと思われるかも知れませんが、なんのなんの、ここ山形は連日30度を超す猛暑です。
いったい全体、この残暑は なんざんしょ。
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さむ〜いダジャレで涼んで頂いたところで、今日の話。

昨日、「第1回山形GERD研究会」というものに出てきました。ちなみに” GERD"というのは胃食道逆流症のことです。胃酸が食道に逆流することによって、胸焼け、ゲップ、のどの詰まる感じ、しつこい空咳 などが続く病気です。ちなみに、似たような病名で、逆流性食道炎というのがありますが、こちらはGERD(胃食道逆流症)のなかでも食道に明らかな炎症のある物を言います。

きのうの研究会では、耳鼻科と消化器内科の医者が一人ずつ、プレゼンテーションし、聴衆も耳鼻科医と消化器内科医が半々ずつという構成でした。テーマはGERDについてと、最近の消化器内科のトレンドである、「経鼻内視鏡(けいびないしきょう)」というものについてで、いずれも耳鼻科と消化器内科にまたがって関連している問題です。GERDなんていう病気は数年前まではあまり有名じゃなかった病気です。経鼻内視鏡というのも胃カメラの細い物を作るのが技術的に可能になってはじめて、口からよりも苦痛の少ない鼻から入れられるようになったもので、これも数年前まではなかったものです。ということで、時代のニーズがあって実現したとも言える耳鼻科と消化器内科の合同の研究会であったわけです。

(例えば、脳の病気は脳神経外科、皮膚の病気は皮膚科、、、、という風に、)西洋医学というのは、病気を臓器別に診るという特徴があります。それはそれで、長所もありますが、短所もあります。短所の一つとしては、病変の起こっている部位にのみ注意が払われすぎて、全身的な問題が時として忘れられてしまうこと。もう一つは、既存の診療科の分類では境界領域や複数の科にまたがる病気、たとえば胃食道逆流症、めまい、アレルギー疾患、カゼ症候群や睡眠時無呼吸症候群など、を診療する際、各科において診療方針が変わってしまうなどの弊害が出てきます。

境界領域や複数の診療科にまたがる病気を診る場合、どうしても、自分の科のやり方が最良と信じてしまいがちですが、診療科が違えば、また違うやり方も存在するわけで、どちらがよいかはもちろんケースバイケースです。診療のための手段は、その都度いくつかの選択枝から選んでいくわけですが、そのための引き出しは多い方が理想的です。引き出しを増やす意味でも、他の科の流儀を学んだり、必要に応じて連携して治療に当たるのも重要であると実感した次第です。
by jibikai | 2006-08-24 12:29 | 耳鼻科全般 | Comments(6)
Commented by osha-p at 2006-08-25 00:04
胃食道逆流症なのか逆流性食道炎なのか、たま~に胸焼けがします。
私の病院では、耳鼻科でめまいでかかると「心理療法」なるものがあって精神化と連携をとっているそうです。「そうです」というのは、私には縁がなさそうで、別ルートで知りました。私には縁がありませんでしたが、こういう連携は大事で「内耳」だけが悪いのではなく、他にも目を向けるためにも必要なのではと思います。
Commented by jibikai at 2006-08-25 08:39
>osha-pさん、たしかに内耳性の疾患には、その人本来の性格やストレスが関係しているものが、少なくないように思います。逆に、内耳障害による難聴、耳鳴、めまいなどの症状が抑うつ状態を引き起こすこともありますね。となると、精神科との連携も重要ですね。あとは世の中の精神科への偏見がなくなれば、もっと連携しやすくなるのですが。
Commented by 心療耳鼻咽喉科医 at 2006-08-28 03:30 x
こんにちは。勤務していると依頼などが気安くできますが開業しているといろいろ難しい点も多いかと思います。耳とこころはやはりつながっていると思います。日本では精神科への偏見が強いですね。実際外来を見学してみると精神科といっても様々で軽症例についてはもっとプライマリで対応すべきだと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by jibikai at 2006-08-29 10:44
>心療耳鼻咽喉科医さん、幸い私の所は近所に、勤務医時代に一緒に仕事をしていた精神科のDr.がいますので、紹介しやすい方ではあります。ただ、実際に紹介した方の数は少ないですね。まあ、理由は色々なのですが、患者さんや家族が希望しないことが一番かも知れません。
かといって、自分のところでカウンセリング等しているかといえば、ほとんどしておらず、その辺どうするか、特に今後は考えて行かなければならないと思います。
Commented by 心療耳鼻咽喉科医 at 2006-08-29 23:30 x
ありがとうございました。そうなんです。精神かを希望しない方が多いので自分で治療するようになりました。あとは精神科医が適切に治療できる患者層は実は限られていたりして神経症といってきちんと治療してもらえないこともあります。これは精神科の教授などと以前議論したことがあります。つまり精神科と耳鼻科の境界の疾患はさまよってしまうのです。
しかし開業の耳鼻科の先生が見るには限界がありますね。うちの病院は心理士を2人雇っているので何とか対応できていますが私一人では外来がパンクしてしまいます。
Commented by jibikai at 2006-08-31 09:33
>心療耳鼻咽喉科医 さん、こちらこそありがとうございます。
耳鼻科と精神科の境界にある問題を抱えている患者さんをどう診るか、自分に当てはめるとなかなか難しいです。
耳鼻科外来で診る場合は、診察室の構造上プライバシーが保たれないこと、時間的な制約、診療報酬として全く報われないことなどが、問題になってくると思います。
ただし今後避けては通れない問題ですので、考えていかなくてはいけないと思います。