インフルエンザ・ワクチン〜もうお済みですか?〜

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時の経つのは早いもので、今年も残るところあと1ヶ月となりました。
街はクリスマスのイルミネーションで賑やかに飾り付けられていますが、
もちろん、冬はいいことばかりではありません。そう、インフルエンザ流行の
季節でもあるからです。昨年は高病原性鳥インフルエンザが、新型インフルエンザ
として人間にも流行を起こす懸念から、皆さんのインフルエンザに対する関心も
大いに高まりました。今年は去年ほどマスコミなどでもあまり話題にはしていませんが
新型インフルエンザ流行の危機は去ったわけではありませんし、新型以外の既存の
タイプのインフルエンザでも、一度罹れば健康な人でも、高熱や関節痛、倦怠感に
悩まされますし、自身の安静のためと、周囲の人にうつさないよう、
学校や仕事は休まなければなりません。ましてや身体の弱っている方が罹れば、
肺炎などの危険な合併症を引き起こす可能性も高くなります。

 そこでインフルエンザに罹る可能性を少しでも減らすためには、やはり
ワクチンの予防接種をお勧めします。まあ、医者の中にも効果に懐疑的な意見も
無いわけではないのですし、100%の確率で予防できるわけではないのですが、
罹る確率を下げることはできます。
 何故、100%予防できないのでしょうか。
 まず、インフルエンザの型というのは大きく分けてA型とB型があり、さらに
細分化された多くのタイプがあり、ワクチンはそのうちから、流行しそうな
タイプを3種類ほど選んで作ります。ワクチンは、予防接種したものと違うタイプの
インフルエンザには効きません。ですから、流行の予想が外れればワクチンを打っても
罹ってしまうということが起こります。
 ところで、どのタイプが流行しそうなのかを予測するのは誰でしょうか?
実際に注射する医者?それともワクチンを製造している製薬会社の研究者?
いずれも違います。実は、WHOで決めるらしいです。それに沿って各製薬会社で
ワクチンを製造しますから、よく噂で囁かされる、ある会社のは効いて、
ある会社のは効かないとか、医者によっても高いところのは効いて、安いところのは
効かない・・・・なんて言うことはありませんから、ご安心を。

 それから、皆さんよく疑問に思われるのは、何故、医者によって費用が違うのか
ということ。それは、一言で言えば自由診療だから・・・ということになります。
とは言え、ワクチンの納入価格はほぼ一律、あとかかるのは、注射器などの
消耗品費と医者とスタッフの人件費ということになろうかと思います。
 ということは、この人件費あたりをどう考えるかが、料金の差になっていると
思っていただいて宜しいかと思います。「予防接種自体をやっているかどうか」、
「かかる費用」、「予約が必ず必要かどうか」、などは大抵の所は電話でも教えて
くれるはずです。

 いつまでに予防接種を済ませたらよいかと言うことですが、毎年の流行が12月末
位からとして、免疫の付く期間を最低2〜3週間と見積もると、12月上旬までには
済ませた方が良いと思います。なお子供の場合、免疫が付きにくいので、
2回接種が望ましく、(1回目と2回目の間を)1〜4週空けますが、長めに空けた方が
効果があがりますので、子供の1回目は出来るだけ急いだ方がいいと思います。

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Commented by apricot at 2006-11-30 13:39 x
先生こんにちは。
今年も残すところ一ヶ月ですね。一年が過ぎるのが早く感じる年になってしまいました。。。また、今年も一才年を取り・・・考えるのはやめましょう。

ところで、インフルエンザの予防接種の金額が医院さんによって違うのが気になってました。そういった事情があるのですね。

患者心理としては、金額が違う理由が気になり、様々な憶測が飛び交うようになってしまうんですね~。なるほど。

今年はまだ、予防接種を受けてなかったです。来週あたり受けに行きます。
Commented by jibikai at 2006-11-30 16:44
もう少し早く、この記事を書けば良かったですね。
(ちょと、早めの冬眠をしていましたので・・・)
でも、まだ間に合いますので、お早めに。
Commented by 阿頼王 at 2006-11-30 21:43 x
先生はじめまして。
うちは家族そろって、インフルエンザの予防注射、11月の初旬に行ってきました。でもインフルエンザの型が違うと、全く効かないのですか? 違う型でも少しは軽く済むとか言う事はないのでしょうか? せっかく長い時間並んで、一寸だけ痛い思いをして接種したワクチンに効果が無いなんて…。 もしも、新型のインフルエンザが流行ったりしたら、えらいことになってしまいますよね。最近は冬場は新型インフルエンザ夏場はO157とかいろんな新しい感染症が出てきていて、一般人として少し不安を感じるのですが、こういう状況はまだまだ続くのでしょうか?
と、勝手な質問ばかりしてすみませんでした。どうもお邪魔しました。
Commented by jibikai at 2006-11-30 23:36
> 阿頼王さんようこそ、いらっしゃいました。
まず、予防接種の型なのですが、大きい区分で言うとAソ連型と
A香港型とB型の3種類をここ数年はブレンドされています。
A型に限って言えば、ここ10年間はAソ連型とA香港型が微妙に
主力交代しながら流行しています。ならば、ワクチンで100 %
防げそうなものですが、そうならないのは、同じたとえばA香港型でも
マイナーチェンジしてくるためのようです。抗原性がとれだけ
違うかで、少し効く(感染しても軽くすむ)、
あるいは全く効かないという差は出るかも知れません。
なお、新型の場合はA型のH5型という全く別のタイプが
出てくることが予測されますので、今やっている予防接種は
まず無効と考えられます。
Commented by jibikai at 2006-11-30 23:44
(続きです)
O-157についてはよく分かりませんが、少なくとも
新型インフルエンザの大流行というのは、人類の歴史上これまでにも数十年に一度の周期でずっと繰り返されてきたことで、最近になって世の中がおかしくなって来たこととは関係ないようですよ。
たとえば世界中で大量の死者を出したスペイン風邪なんていうのは、新型インフルエンザだったわけです。

詳しくは”厚生労働省”、”インフルエンザ”で検索すると、厚労省の
一般の方向けの、インフルエンザ情報がヒットするはずですので、
そちらもご参照下さい。
Commented by peanut-street at 2006-12-01 09:05
子供と私で3500円×3でした。
去年接種せずにひどい目に合った思いからすれば、なんてことはありません。
とても参考になりましたので今日もランキングポチッとです。
Commented by jibikai at 2006-12-01 18:21
>peanut-streetさん、こんばんは。
まあ、平均的な料金かと思います。
インフルエンザは、特にお子さんのいる家庭では、
誰かがかかると大変ですから、やはり家族全員 
予防接種をうけられた方が良いですよね。
 いつも応援ありがとうございます(^_^;)
by jibikai | 2006-11-29 23:50 | Comments(7)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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