耳鼻科医の診療日記
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突発性難聴
ある日突然聞こえなくなる病気が、突発性難聴です。
片方どちらかの耳が急に聞こえなくなるのですが、
同じ側の耳鳴や、回転性のめまい(グルグルと
自分が廻っている感じや、周りが廻るような感じのするめまい)を
ともなうこともあります。

何らかの原因で内耳がダメージを受けて聞こえなくなるのは間違いない
のですが、はっきりした原因は不明です。想定されているのは、内耳の
血行障害や、ウイルス感染、自己抗体といって自分の身体のある
一部分を自分で攻撃してしまう抗体ができてしまい、それが内耳を
攻撃してしまうような状態、などが考えられています。

似たような病気で、低音障害型感音難聴というのがありますが、
これはおそらく内リンパ水腫が原因で、比較的治りやすいのに対して
突発性難聴は治りにくいケースも多いです。

またごく稀に、脳腫瘍である聴神経腫瘍というものができて、聴神経を圧迫して
いても、片方の耳が急に聞こえなくなることもあるので、注意が必要です。

さて、あなたの耳がもし急に聞こえにくくなったのであれば、できるだけ早く
耳鼻科を受診することをお勧めします。突発性難聴かどうかの診断は、耳の
中を見ることによって、外耳、中耳に以上がないかを確認、さらに、聴力検査で
片方の耳に感音性難聴のあることで、おおよそ分かります。

治療の開始も、できるだけ早いにこしたことはありません。内耳障害ということ
以上には、なにしろ原因がはっきりしない病気ですから、治療もいろいろの
方法が行われています。そのうちで、多くの耳鼻科医が支持している治療法は
ステロイド大量療法というものです。これは、ステロイドホルモンを、他の病気で
使用する場合の数十倍もの量で、4日〜7日程度点滴する治療法です。
副作用としては、高血糖と、胃潰瘍になりやすいので、入院の上、厳重なチェック
のもとに行われる治療です。

その他は、高圧酸素療法、星状神経節ブロックなどが行われることもあります。
いずれにしても、発症からの時間が経てば経つほど治りにくくなりますので、
早期診断、早期治療が必要になってきます。また、例え早期に治療を始める
ことができたとしても、治らないとか、ある程度までしか聴力が回復しない
ケースも少なからずあり、非常に難しい病気と考えられています。
特に、めまいを伴うケースや、難聴の程度の重いケースほど治りにくいと
考えられています。それは、それらのケースでは内耳に起こったダメージが
大きく、回復しにくい為と思われます。

今日は、現代の医療レベルでも治療の難しい、突発性難聴について書きました。

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ステロイドについては、以前
耳鼻科とステロイドという記事を書いていますので、参考にしてください
by jibikai | 2007-03-05 19:17 | 耳のはなし | Comments(7)
Commented by osha-p at 2007-03-10 00:32
私は突難ではじまり、1週間ぐらいでめまいが来たのがはじまりです。
ところで、耳鼻科医さんは、回転性めまいについて疑似体験する機会なんてあるのですか?カロリックで2分ぐらいは体験できると思いますが、メニエールのような2時間ぐらい続くなんとか混合性眼振?は体験できるのですか?
Commented by jibikai at 2007-03-10 08:32
>osha-pさん、やはりカロリックぐらいしか思い浮かびませんが、
通常は冷水刺激30℃でやるところを、10〜15℃位でやるのが
普通に行われる中では、一番強く半規管を刺激する方法です。
半規管麻痺のない人やったとして、それでも、持続時間はせいぜい
3分というところでしょうか。温度刺激で三半規管を刺激続けるとしたら
外耳道や鼓膜の熱傷や凍傷が心配ですから、2時間は無理ですね。
他には、回転するイスにずっと乗っていてもらうとか、そのぐらいしか
考えつきません。
Commented by osha-p at 2007-03-10 22:16
ありがとうございました。
私自身は回転性めまいの対処には、自己流があって頭を動かさずに寝ていられればいいのですが、関わったお医者さんは私の事後報告を信じてメニエール患者として扱ってもらえてそれでいいと思っていました。でも、めまいの時は病院へ行く事ができないので眼振を診てもらえないし、めまいの辛さをお医者さんにはわかってもらえないという声も何度かは耳(目)にしたりします。
思えば、出産のつらさがわかる男性産婦人科医は皆無ですよね~(^^;;
Commented by jibikai at 2007-03-12 10:08
>osha-pさん、良いアイディアがなくて恐縮です。
ただし、めまいにかかわらずどんな症状もそうですが、「医者も
患者さんの症状を実体験をして、つらさを分かるべき。」という
意見には対しては、それはそれほど重要でないのでは?と私個人的には
思います。患者さんの苦痛は想像力を働かせれば、ある程度は
理解できますし、また、深く同情することが、いい治療に必ずしも結び
着くとは限らないからです。冷たい言い方かも知れませんが・・・。
Commented by みかエル at 2007-03-19 12:10 x
はじめまして。。。息子が2年半前小4の冬にインフルエンザの予防接種を受けた後、すぐにおたふくになり、片耳が聞こえなくなりました。ステロイドの治療を続けて2回しましたがほんの少し変化があるかなぐらいでした。他の病院でも99パーセント無理ですと言われたので、そのままで生活しています。子どもなので治療してくださった先生もかなり調べて下さいましたが、大変そうでした。。。記事を読んでいるとやはりこのままなのかな~と思いました。ありがとうございました。
Commented by jibikai at 2007-03-19 15:54
>みかエルさん、ようこそ。
おたふく風邪の後に聞こえが悪くなるのは、「ムンプス難聴」といって、
急性の感音性難聴である点は、この突発性難聴と同じですが、
原因がウイルスの感染とはっきりしている点が突発性難聴との違い
です。ムンプス難聴は、残念ながら突発性難聴以上に治りにくい
難聴として知られております。
治療が難しいということで、予防が重要になるのですが、残念ながら
おたふく風邪のワクチンの接種率というのは低下傾向にあるとのこと
です。本来ならば耳鼻科医ももっと、アナウンスしていかなければなら
ないところですね。
Commented by peanut-street at 2007-03-23 07:35
みかエルさんはじめまして、先生ご無沙汰してます。
我が子は生まれつき左耳が聞こえませんが、そのムンプス難聴も今後心配の1つです。おそらくおたふく風邪によるウイルスで難聴になる確率があると知っている人は少ないと思います。
まれに予防接種を受けた時にも、難聴の症状が出ると
聞いたことがありますが教えていただけますか?

安易に接種を怖がらせないまでも、もっと広く知らせるべきと思います。
ムンプスの方のその後の生活の不便さ、耳の不調感は計り知れません。
おたふくにかかった時と予防接種後、耳の側で指こすり音を聞かせて反応を見ていくなどしている方もいるようです。

みかエルさん、お子さんお大事になさってください。