耳鼻科医の診療日記
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きょうは鼻の日
今日、8月7日は鼻の日です。
ちなみに3月3日はお察しの通り耳の日です。

耳の日には聞こえの悪い方を対象とした、無料相談会なども耳鼻科の学会の支部が主催して行っており、徐々に認知されつつあるようですが、鼻の日はお盆前で皆さん忙しいためか、まだまだ知れ渡るには時間がかかりそうです。まあ、草の根活動として、こうしてブログで発信してみます。
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鼻の日にちなんで、今日は臭いの話でもしたいと思います。

よく耳鼻科が存続していく価値のある科であることを宣伝するのに、使われるキャッチフレーズとして、「5感の中の、嗅覚、味覚、聴覚といった、人間の存続に関わる、重要な感覚を司る臓器を扱うのが、耳鼻科である。」というのがあります。さらにその中では、聴力がもっとも重点的に研究されているわけですが、味覚や嗅覚というのも、食物を安全に摂取したり、また、潤いある生活を営むために、重要な役割を演じているのは間違いがありません。聴覚に比べて、基礎的研究や臨床で、やや後れを取っているのは否めませんが、今後発展してくる分野と思います。

それはさておき、臭いは一体どこで感じているのでしょう?

臭いは、嗅裂部(きゅうれつぶ)という鼻腔の一番上に位置したある狭い隙間状になってる部分に分布する、嗅上皮(きゅうじょうひ)という粘膜で感知しているのです。いわば、臭いのセンサーみたいなもんですね。
ちなみに、人間はこの嗅上皮の面積が他の動物に比べて狭いといわれています。たとえば犬の嗅覚が人間の何千倍、、なんて想定しているのは、この辺の構造を調べた結果だそうです。

では臭いがしなくなる原因にはどんなものがあるでしょうか。

大きく分けると、4通りほど考えられます。 

一つめは、臭いを含んだ空気が、嗅上皮まで到達できない状態。まあ、簡単に言えば鼻づまりの状態です。また鼻で呼吸できてはいても、鼻の上部がつまるような状態だと、臭いはしにくくなります。疾患としては、鼻中隔湾曲症、アレルギー性鼻炎、急性鼻炎(いわゆる鼻風邪)、鼻茸、副鼻腔炎、鼻腔腫瘍などがあります。物理的な詰まりが解消されればいいわけですから(もちろん原因疾患にもよりますが)、このタイプは比較的治りやすいです。

二つ目は、嗅上皮、つまり臭いのセンサーの感度が低下している状態です。インフルエンザ、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎等の炎症疾患が原因です。物理的に嗅上皮まで臭いを含んだ空気が届いても、臭いがしないため、比較的治りにくくなります。

三つ目は上記二つの複合型で、嗅上皮まで臭いが届きにくくさらには嗅上皮の感度も落ちている状態です。

四つ目は、鼻の中には異常が無くて、鼻から脳へと臭いの情報を伝える嗅神経や、脳に異常のある場合で、これが最も治りにくいですが、頻度的にはこういった中枢性の嗅覚障害は少ないです。

治療は、まず原因疾患に対する治療、さらには、粘膜収縮剤とステロイドを順番に点鼻する方法です。治りにくい場合は、ステロイドの内服なども行いますが、治療が長期にわたるとステロイドの副作用も無視できなくなりますので、これは慎重に行います。

ここまで書きました嗅覚障害の診断や治療は、自分では出来ませんし、時間が経てば経つほど治りにくいものですから、もし臭いがしにくくなったら早めに耳鼻科を受診することをお勧めします。

今日は、鼻の日にちなんで嗅覚障害についてお話ししてみました。

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by jibikai | 2007-08-07 18:59 | 鼻のはなし | Comments(2)
Commented at 2008-09-25 23:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by jibikai at 2008-09-26 08:28
>23:44 鍵コメさん、そうですね、いずれにしても、まずは受診して、相談してみることだと思います。