風邪が流行っています・・
2008年 10月 14日
ここ数日雨が少なく、それはそれで結構なことなのですが、空気が乾燥しているせいなのか、風邪が流行っています。現在、山形で流行中なのは、鼻水と喉の軽度の痛み、いがいが感、咳を主症状としたものが多いようです。アレルギーにも似た症状ですし、通年性アレルギーのある方は区別がつきにくいですが、今回のはどちらかというとウイルス感染の方が多いかなという印象です。
かくいう私も、数日前から同じ症状があり、鼻水、くしゃみ、咳に悩まされました。患者さんと話をするときに、段々と喉が乾燥してきて咳き込んでしまうことなどもあるのは、結構辛いものです。
私の入っている健康保険は、医師国保というものなのですが、「自家診療の禁止」というルールがあります。要するに、自分の診療には健康保険が使えないということ。不正請求を防ぐため、仕方ないルールなのでしょうが、自分の薬は他の医者に診察を受けて、処方してもらうか、もしくは自費で購入するしかなく、ちょっと不便です。
それはともかくとして、今回の症状には結局、抗ヒスタミン剤が有効でした。抗ヒスタミン剤というのは、大きい分類では抗アレルギー薬に分類されていますが、実は市販の風邪薬にも入っている、くしゃみや鼻水止めの薬です。医者の処方する抗ヒスタミン剤はそれこそ何十種類もあるのですが、不思議に思うのは、適応症に「アレルギー性鼻炎」というのは、ほとんどの抗ヒスタミン剤にあるのですが、風邪の別名である、急性上気道炎に使える抗ヒスタミン剤は、わずか2,3種類で、しかも古い薬ばかりです。新しい抗ヒスタミン剤はなぜか急性上気道炎の適応がありません。実際使えば、古い薬よりも、眠気やだるさや、口の渇きなんかも少なくて、ずっと良いのですが・・・
実際の薬効と、保険の適応症というのは結構異なるものが多くて、診療上困ることは非常に多いです。適応症をきちんと認めるよう申請しない製薬会社が怠慢なのか、ご都合主義の功労省が悪いのか、よく分かりませんが、実際、臨床上で有効性が認められているものは、適応症として認めて欲しいと思うのです。
息子も昨日からのどの痛みと、咳が出ています。
明日は遠足なのに・・。
薬の薬効通りに表記・使用できれば何も問題はないのに、不便ですね。年金問題もそうですが国のすることはごてごてしています。
息子さんの体調、早く良くなるといいですね。