耳鼻科医の診療日記
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耳鼻科医のお絵かき〜内耳の仕組み・その2〜
さて、、今回からは自作のイラストを使いながら、内耳の構造について
お話ししていきたいと思います。

まず、内耳はどこにあるのかといいますと、中耳のさらに奥、
耳を構成するもののなかでも一番奥で、頭蓋骨の一部である
側頭骨の中にあります。
e0084756_1743330.jpg

内耳のおおよその構造ですが、イラストのように
巻き貝のような形をした蝸牛(かぎゅう)
たこ足のように複雑な形の三半規管(さんはんきかん)
それらの中間にある耳石器(じせきき)とに分けられます。

そのうち蝸牛は”聞こえ”の働き、
三半規管は頭の回転する方向を知るための、いわば加速度センサーの役割。
耳石器は水平や垂直方向の加速度センサーとしての役割を担っています。

これら内耳を構成するいずれの構造も、管の中にまた管があるという
二重構造となっています。
そして外側の管には外リンパ液、内側の管には内リンパ液が入っています。
正常な内耳では外リンパ液と内リンパ液は互いに隔てられ、混じり合わない
ようになっています。

また、前回のイラストに書いたのですが、
外リンパを包む構造を骨迷路(こつめいろ)、内リンパを包む構造を
膜迷路(まくめいろ)といいます。

それにしても内耳の構造を”迷路”とはよく言ったもので、全く複雑な
形をしているものだと、改めて驚かされます。

耳鼻科医でも特に大学に残って研究している先生方においては、研究の
テーマというものがありますが、聴覚や平衡を専門としている人の割合は
多いです。耳鼻科の特に内耳に関する研究分野というのは、耳鼻科の大道で
あるということもあるのでしょうが、迷路に潜んだ解明しつくせない神秘性が
多くの研究者を魅了するのかも知れません。


今日の記事はここまでですが、次回も内耳の仕組みについて
もう少し掘り下げてお話ししたいと思います。

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by jibikai | 2008-12-22 18:08 | 耳のはなし | Comments(0)