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カテゴリ:睡眠時無呼吸症候群( 6 )
睡眠時無呼吸と眠気
睡眠時無呼吸では、多くの場合、日中の病的な眠気を起こします。眠気のピークは午後2時ぐらいが多いです。自覚的な眠気がなくても、実は注意力が散漫となる傾向があり、交通事故なども起こしやすくなります。睡眠時無呼吸では、5倍交通事故を起こしやすくなるといわれています。ただし、CPAP(しーぱっぷ)など適当な治療を受けることにより、そのリスクは低減されますので、睡眠時無呼吸の方は運転の業務に就けないというわけではありません。

睡眠時無呼吸は働き盛りの方にも多いですから、運転以外にも、日中のパフォーマンス低下が問題になります。頑張ろうにも眠くて頑張れないという状態である場合、実は、単なる怠け者というわけではなくて、病気なのかもしれません。

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by jibikai | 2016-08-25 12:02 | 睡眠時無呼吸症候群 | Comments(0)
いびきと睡眠時無呼吸

これから何回かに分けて、睡眠時無呼吸の話をしようと思います。

今回は「いびきと睡眠時無呼吸」について


いびきは,たまに自分のいびきで目が覚めるという方もいらっしゃいますが、大抵は家族、とくに一緒に寝ているパートナーから指摘されることが多いです。元々は仲の良い夫婦なのに,いびきが原因で喧嘩になってしまう、なんていう笑えない話も,時々耳にします。
また、大きないびきは家族の安眠を妨げるだけではなく、それ以上に大きな問題が、隠れていることが多いのです。それは睡眠時無呼吸といわれる病気であり、寝ている間に,度々呼吸が止まるために、本人も安眠が得られずに、「時間的には十分に寝たはずなのに疲れが取れない。」、「朝、頭が重い。」、「昼食後、睡魔が襲ってくる。」などの自覚症状が生じます。また、自覚症状は余りなくても酸素不足から様々な合併症、いわゆるメタボリックシンドローム、心筋梗塞、脳血管障害なども引き起こすことがあります。

健康診断の問診票を元にしたある調査では、ほとんど毎晩いびきをかく人は,男性で約20%,女性で7%程度だったそうです。睡眠時無呼吸を合併していない,いびきのみの状態を「単純いびき」といいますが、いびきを主訴に耳鼻科を受診した患者さんを対象に行った調査では,その割合はは84 例中に6 例(7.1%) であり,ほとんどが睡眠時無呼吸だったとのことです。健康診断受診者と耳鼻科受診者では、同じいびきでも、おそらく耳鼻科受診者の方が自覚症状が重いことが想像できますから,そのまま当てはめることは出来ませんが,ある程度以上のいびきでは、睡眠時無呼吸もあると考えた方がいいと思います。

たかが いびき、されど いびき でして、背後に隠れている、睡眠時無呼吸と、時には命取りとなる合併症に,気を付けたいものです。

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by jibikai | 2016-08-24 13:29 | 睡眠時無呼吸症候群 | Comments(0)
実は危険な子供のいびき
いびきは熟睡している証ではなくて、実は気道の一部から起こる雑音であり気道閉塞のサインであるということが、だいぶ認識されてきましたが、これは大人だけではなく、子供にも言えることです。
大人の睡眠時無呼吸は太っている方に多く、熟睡感の欠如、朝の頭痛、日中の眠気やパフォーマンス低下、合併症として脳血管障害や虚血性心疾患、高血圧などを引き起こしますが、子供では症状が若干異なります。子供の睡眠時無呼吸症候群は太っていない子にも起こり、むしろ小柄であることも多いです。これは寝ている間に分泌される成長ホルモンが、睡眠障害により不足するためと考えられています。
また、大人では日中の眠気が強く活動性は低下するのですが、子供ではむしろ落ち着きがなくなったり、乱暴になったりすることが多いので要注意です。
最近ADHD(注意欠如・多動性障害)が、発育障害の一つとして認識され始めましたが、睡眠時無呼吸症候群の子供においても、ADHDと似たような、活動過多・注意力・破壊的行動・コミュニケーション・社会的な適格性・自己管理などの分野において親によって報告されているような問題を抱きがちであることが報告されています。
つまり、学校や家庭で落ち着きがなく、過度に騒ぐ、物忘れが多い、暴力的などの問題がある場合、本人や親の育て方の問題ではなく、背景に睡眠時無呼吸症候群がある可能性も疑うべきということになります。

子供の睡眠時無呼吸症候群が疑われるのは、以下のような場合です。
    • 鼻づまりが常にあり、口を空いている。
    • アデノイドや扁桃が大きいといわれたことのある。
    • 不規則ないびきや無呼吸。
    • 寝相が悪い。
    • おねしょをする。
    • 夜、突然起きる。
    • 胸の真ん中が凹んでいる。

以上のような症状がみられたら、是非、耳鼻科に相談することをお勧めしたいと思います。

参考にしたサイト、ページ
ADHD.co.jp ADHD(発達障害・注意欠如・多動性障害)情報サイト
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by jibikai | 2014-08-01 11:03 | 睡眠時無呼吸症候群 | Comments(0)
SAS(睡眠時無呼吸症候群)の原因と治療
睡眠時無呼吸症候群の原因というのは人によって少しずつ異なるのですが、大抵の場合それは単一のものではなく、 様々な要因が複合して起こります。
全身的な原因としては肥満を初めとした体型の問題で、局所の問題としては、上気道の狭窄。これは鼻と咽に分けられます。
鼻の問題としては鼻づまりを来す種々の疾患、鼻中隔湾曲症、鼻アレルギー、肥厚性鼻炎、慢性副鼻腔炎やそれに伴う鼻茸などがあります。しかも、これらもまた、単一の疾患が起こっている場合よりも、例えばアレルギー性鼻炎と鼻中隔湾曲症というふうに、2つ以上の疾患が合併していることが多いです。
咽の問題としては、まず扁桃肥大やアデノイド増殖症があります。これは小児のSASの原因としては最も重要ですが、成人でも時に大きすぎる扁桃やアデノイドが問題になることがあります。扁桃もアデノイドももともと身体を最近やウイルスから守る免疫という働きをしており、免疫系の発達が著しい小児期にサイズを増すのですが、時として働きを終えてからも大きいままでいることがあります。それが気道を閉塞するのです。風邪を引けばさらにサイズが増大しますので、粘膜の腫れとともに症状を重くします.このため普段はSASの症状がはっきりしなくても、風邪を引くと無呼吸となる方もあります。その他の咽の問題としては、軟口蓋といってノドチンコの根元の部分が下に下がりすぎている場合や、舌が厚すぎる場合があります。
一人一人の患者さんのSASの原因を検索していくと、以上の要因の1つが極端にひどくて発症している方というのはむしろ稀で、多くはいくつかの要因は複合しています。その中でも多いの鼻づまりを来す種々の疾患と、咽の狭さに関係する軟口蓋の問題が複合しているケースです。これは、まず、鼻づまりが起こって口呼吸になり、そうすると軟口蓋や舌根(舌の付け根)が咽頭にかかった陰圧によって引き込まれ、さらに咽頭を狭窄してしまうというメカニズムで起こると考えられます。
SASの治療法としてはnCPAP療法が有効ですが、3割ぐらいの方では継続することができません。これはnCPAP療法というのが、鼻から強制的に少し圧を加えた空気を鼻から送り込んで気道が虚脱しないようにする治療であるため、鼻が通っていないと器械が自動的に圧を高めてしまい、今度はマスクと顔面の間からの空気の漏れや、鼻の乾燥感、高い圧などが気になって続けられない、ということが多いようです。終夜ポリソムノグラフなどで重症だからと、鼻の通りの評価をきちんとしないでCPAPを始めた場合は、この問題が起こりやすいです。
解決法はnCPAPを継続出来ない原因を調べて、鼻づまりが根底にあるのであれば、これを治療することです。薬物療法でいいこともあれば、手術が必要となることもありますが、鼻づまりを解消することで、nCPAP療法がよりスムーズに行えるようになるのみならず、上手くいけばnCPAP療法が不要になるケースもあります。

nCPAP療法を受けていて、どうも上手くいかない方は、一度耳鼻科できちんと鼻を診てもらうのが良いと思います。

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by JIBIKAI | 2014-05-26 08:47 | 睡眠時無呼吸症候群 | Comments(0)
睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群については、以前には記事にもしたことがありますが、大分経ちますので、改めて何回かに分けて記事にしていこうかと思います。まずは、概要から。

睡眠時無呼吸症候群は寝ている間に、呼吸が度々止まってしまう病気です。無呼吸は10秒から長いときには1分近くとなり、それが繰り返し起こります。そのために睡眠の質が低下し、日中眠くなったり、頑張れなくなったりします。同時に、メタボリックシンドロームや脳や心臓の虚血性疾患や高血圧、EDの原因とも成ります。小児では症状が大人とは異なり、顎顔面や胸部の形態異常、成長障害、多動や情緒不安定などを引き起こします。

睡眠時無呼吸症候群の原因は、身体的特徴として、まずは肥満、下顎が小さく後退していること(いわゆる"顎がない”状態。受け口の逆)、頸が短いことなど、鼻の病気としては鼻中隔彎曲症、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、肥厚性鼻炎など鼻づまりを起こすもの、アデノイド増殖症や扁桃肥大、軟口蓋下垂や厚すぎる舌など様々あります。通常は一つの原因で起こるのではなく、様々な悪条件が重なることにより発症している方が多いようです。小児の場合は、アデノイド増殖症と扁桃肥大が原因となっていることがほとんどで、大人よりは肥満の割合は少ないです。アデノイドも扁桃も、咽にあるリンパ節の塊で免疫に関係した働きをしていると考えられていますが、小児期に、特に肥大しやすい特徴があり、これが睡眠時無呼吸症候群を引き起こすのです。

日本における睡眠時無呼吸症候群の頻度は従来 人口の2~4%といわれておりましたが、近年の疫学調査の結果からはそれよりもはるかに多い可能性が示唆されています。特に運転手などが睡眠時無呼吸症候群である場合、漫然運転や居眠り運転による事故等が発生しやすくなりますので、健診などで早期発見し、早期に治療する必要があると思います。

睡眠時無呼吸症候群を心配して耳鼻科を来院する方は、「日中の眠気に困っている方」、「いびきを家族や同僚などに指摘されて、受診を勧められた方」などです。診察と検査、治療の流れですが、先ずは睡眠時無呼吸症候群専用の問診票で、眠気の程度を調べます。次に、鼻や咽の診察を行い、狭くなっているような部位はないかを大まかに診ます。狭くなっている部位については、さらに内視鏡を使って詳しく診ます。また、鼻づまりがある場合には、鼻腔通気度計で鼻づまりの程度や左右差を客観的に評価します。画像診断としては、鼻副鼻腔や咽頭のCTが有効です。
最も重要な検査は、終夜睡眠ポリグラフィーというものです。これは入院して行う場合と、医療機関から検査装置を持ち帰り、自宅で検査を行う場合があります。入院して行う場合には呼吸の状態、血液の酸素飽和度、体位、心電図、目の動き、脳波などを一晩中モニターします。自宅で検査を行う場合には、このうち、心電図や目の動き、脳波を省いた項目を調べます。

治療ですが、重症の睡眠時無呼吸症候群の場合には、経鼻的持続陽圧呼吸療法(nCPAP)の適応となります。これは、鼻にマスクを装着して寝るもので、マスクからは少し圧を高めた空気が送られてきます。上気道に陽圧をかけることにより、咽の空間を保とうという治療法です。ほとんどの睡眠時無呼吸症候群に効果のある治療法ですが、あくまでも対症療法である点、マスクの違和感、重症例しか保険適用が認められないなどが欠点です。なるべく長い時間装着して休むのが理想的ですが、毎晩4時間以上できる方は70%程度といわれています。

鼻づまりが睡眠時無呼吸症候群の原因となっている場合には、鼻の中の形態を矯正する手術が有効です。鼻中隔彎曲症に対する鼻中隔矯正術、アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に対する下鼻甲介焼灼術や切除術、鼻茸に対する鼻茸摘出術、慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻内副鼻腔手術などが行われます。また、nCPAPの必要な患者さんでも、鼻づまりがあると治療が上手くいかないので、その場合は鼻の手術も行います。

下顎が小さい場合などは口腔内装具(いわゆるマウスピース)が有効です。これは寝ている間の噛み合わせを、少しだけ下顎を前方に移動するようにするためのもので、舌根が咽を塞ぐのを防ぎます。

もちろん、肥満、特に内臓脂肪の多い方は、減量が必要です。

このように睡眠時無呼吸症候群の治療は色々とあるのですが、それは原因も一つではなくて、いくつかの要因が複合して起こることによります。適切な治療を受けることによって、例えば日常生活に支障を来すほどの強い眠気があるような方でも、ほとんど普通の生活が送れるようになります。心配な方は、まず診察を受けることをお勧めしたいと思います。

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by jibikai | 2014-05-06 22:51 | 睡眠時無呼吸症候群 | Comments(1)
睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング
寝ている間に呼吸が止まることによって、睡眠の質が低下して、日中の活動性や注意力が低下したり、脳血管障害や高血圧、心疾患などのリスクも高めてしまういう睡眠時無呼吸症候群は、個人にとっても,
「やる気はあるのに頑張れない。」、「仕事でもミスをしてしまう。」などの悩みの原因となるのと同時に、特に運送業や旅客業などを営む企業にとっても、一度事故が起これば管理責任を問われますから、その対策が重要となってきます。

睡眠時無呼吸症候群を心配して個人として受診していただいた場合には、問診で日中の眠気や鼻づまりの有無などを確かめて、鼻や咽の診察、必要に応じて簡易携帯型ポリソムノグラフィーへと進みます。

一方、企業の健診として睡眠時無呼吸のスクリーニングを行う場合にはどうかといいますと、国土交通省自動車交通局の通達に詳しいのですが、日中に眠気を感じない人でも、フローセンサ法かパルスオキシメータ法によるスクリーニングを行うよう勧めています。そして、これらで異常があれば耳鼻科などの医療機関での精密検査という流れです。

問題は、スクリーニングにフローセンサやパルスオキシメータがある程度まとまった数が必要になることです。当院の簡易携帯型ポリソムノグラフィーでもスクリーニングは出来ますが、1台しか保有していませんので、大きい会社のスクリーニングはまず無理です。ネット検索してみますと、多くのフローセンサ、あるいはパルスオキシメータを保有していて、郵送で機器と結果をやりとりして健診してくれるところはあるようですが、それでもニーズに対して少数であると思われます。

ということもありまして、必要性は分かっていてもまだまだ健診も進んでいないと言うのが実情なのではないでしょうか。睡眠時無呼吸症候群は体型、鼻づまり、咽の狭さなどが相互に関係しながら発症してきますから、鼻や咽を診るのが得意な科である耳鼻科で診断、治療を行うのが最も適当と思っています。当院でも、今後は何らかの方法で健診も行えないものかと思案中です。

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by jibikai | 2014-04-22 00:10 | 睡眠時無呼吸症候群 | Comments(0)