耳鼻科医の診療日記
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〒990-0024
山形市あさひ町7−25
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カテゴリ:耳のはなし( 116 )
3月3日は、、、、、、
耳の日です。
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3月3日だから、”みみ”なんでしょうが、正直いってだからどうした、っていうかんじですよね。

世間では、いまいち認知度がありません。自分的にも、耳の日だからといって特に意識して診療するわけでもありません。さらに悪いことには、この時期はスギ花粉症で、どこの耳鼻科も一年の中で一番忙しいのです。

このポスターは、学会から毎年2枚も送られてきますので、一応院内に貼りますが、サンリオと印刷屋さんに払う分、学会の年会費を安くしてくれた方が正直うれしいです。

あまりにも盛り上がらないので、何とかしたいという気持ちもあるのですが、”耳の日は、中耳炎の診療はタダ。”なんて言うわけにはいきませんので、自由診療である、ピアスの穴開けを安くする、なんていうのはありかなと思っています。


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by jibikai | 2006-03-02 19:15 | 耳のはなし | Comments(4)
音の暴力
『奈良の“騒音おばさん”に懲役3年の求刑』  とのこと。サンスポ.comより。

記事によると検察側はCDラジカセを大音響で流したことにより、隣の家の主婦に不眠や頭痛を生じさせたことが、傷害罪にあたると主張。一方、弁護側は音を流したことは傷害とは言えないと反論しているようです。果たして騒音が傷害として認められるのかどうか、裁判の成り行きを見守っていきたいと思います。

このおばさん、三三七拍子あるいはラップ調のリズムで、布団をたたきながら「引っ越し、引っ越し、さっさと引っ越〜し」と叫んでいるシーンが、繰り返しテレビで放映されましたので、覚えている方は多いと思います。妙にリズム感が良くて、彼女のパフォーマンスには隠れファンまでいたとのことで、才能はもっと違うところで生かすべきだったと思います。

冗談はさておき、あの程度の騒音では、難聴にはならないことは、『音響外傷・騒音性難聴』に以前書きました。ただ、難聴を来さない程度の騒音であっても、毎日聞かされる方はたまったものではありません。もし、彼女が有罪になるなら、突然、住宅地にスピーカー付きワゴン車で乗り付けて大音量で演説を始める政治団体、やたら吠えまくる犬を、訓練することもなく飼い続ける飼い主なども、度が過ぎると、逮捕され裁判で有罪になる可能性もなくはありません。

また、アメリカではアップルコンピュータが、iPodで難聴を来す可能性があるとして、訴えられているとか。確かに、目一杯ボリュームを上げれば110 dB位の音が出るとのことですが、それは何もiPodに限らず、他の携帯型プレーヤでも同じと思われます。ただ、訴訟を起こしている人の言い分としては、「特にiPodでは長時間の再生が可能なので、難聴を起こす危険性が高い」とのこと。iPodを褒めてるのか、けなしているのかよく分からない訴えで、長時間聴くか、聴かないかはユーザ側の責任と思います。ただ、何しろアメリカのことですのでどんな決着になるのか想像もできません。日本では、たぶん同じ理由でアップルコンピュータが訴えられとは思いません。それよりも先に、パチンコやあたりが訴えられる可能性はあるかも知れません。BGMやアナウンスなどが店によっては90 dBを超えるところもあると思われ、また難聴や耳鳴などの耳の異常を感じても、勝負を優先して打ち続ける人が多いと思われます。店員や常連客は、騒音性難聴になっていてもおかしくはなく、ちょっと心配です。

きょうは、久しぶりに耳の話でした。

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by jibikai | 2006-02-25 17:15 | 耳のはなし | Comments(0)
音響外傷・騒音性難聴
この季節、コンサートやライブなどにお出かけになる機会も多いのではないでしょうか。そのとき、ちょっと憶えていて欲しいのが、音響外傷という言葉です。

音響外傷とは大きな音を聞くことにより、内耳がダメージを受けてしまい、聴力が低下する病気です。特に非常に大きい音、例えばジェット機の爆音や爆薬が破裂する音(130デシベル以上)などを聞いた場合は、ほとんどの人が例外なく、しかも一瞬音を聞いただけだとしても、聞こえが悪くなり、時間が経っても回復しません。これが、厳密な意味での音響外傷ということになります。

そこまで行かなくとも比較的大きい音、例えばロック・コンサートやクラブなどの大音響の音楽(110デシベル以上)ではどうでしょうか。この場合は音が大きければ大きいほど聴力が低下しやすいのはもちろんですが、音を聞いた時間もまた、長くなるほど悪くなりやすい傾向があります。この程度の音で起こるものを広い意味での音響外傷といいます。

症状は大音響を聞き始めてから数分から数時間以内に始まる、聴力低下や耳鳴や耳のつまる感じなどです。大抵スピーカーに近い側の耳が悪くなりやすいです。また、聴力が低下するかどうかは個人差もあり、この点が先の厳密な意味での音響外傷とは異なります。また、聴力の低下は一時的なものであることが多いです。
原因によって「ロック・コンサート難聴」とか「ディスコ難聴」というのですが、これは専門書にも載っている正式な用語です。

数年前、私は、医師会の准看護学校の講師をしていました。講義で「今はディスコはほとんど絶滅してしまったので、今だったら”クラブ難聴”という病名になるかも知れませんね。」なんて、ウケを狙って言ったのに誰一人として反応してくれませんでした。今日の気候のように、教室の空気が急激に冷え込んだような気がしました(泣)。

それはさておき、もう少し小さい音ではどうでしょうか。いったい何デシベルぐらいの音まで聴力の低下を引き起こす可能性があるのでしょうか。その限界は85デシベルといわれています。電車の中の音や工事現場の音がだいたいこのくらいです。職業上この程度の音を聞いている人は、一日8時間10年近く続けると、騒音性難聴になる可能性があります。騒音性難聴は音響外傷と異なり、急激ではなく、少しずつ聴力が低下していきます。また、両側が同程度に悪くなります。

今日の昼休み、近くの食堂で読んだ日刊スポーツに、「奈良の騒音おばさん」の裁判が長引いて、来年まで決着しないことなどが書かれてありました。ワイドショーなどで繰り返し報じられ、非常にインパクトのある方なので皆さんご存じと思います。近隣のトラブルが原因で隣人に恨みを持った主婦が、ベランダで布団をたたきながら、リズミカルに「引っ越し、引っ越し。」と連呼したり。ラジカセを使い最大音量で音楽を流し続けたりしたあの事件です。4月に逮捕され、隣人を睡眠障害に陥らせたとして、傷害罪として訴えられているようです。
興味あって医院に戻ってネット検索したところ、おばさんがラジカセや大声で嫌がらせした音の大きさは日中70デシベル以上、夜50デシベル以上だったと報道されていました。”以上”と書いてあるところを多めに見積もっても、日中で80デシベル程度だったと考えられます。嫌がらせは10年も続けられていたとのことですので、もし85デシベル以上であったなら、被害者は騒音性難聴を来した可能性もありましたが、どうも聴力障害を引き起こすほどの騒音ではなかったことが推定されます。
騒音による嫌がらせが有罪となるのかどうか、裁判の行方が気になるところです。

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by jibikai | 2005-12-22 19:04 | 耳のはなし | Comments(5)
耳のつまる感じ(耳閉感)
今回は、耳がつまる感じのする時は、どういった原因が考えられるかという話です。
耳のつまる感じというのは、専門用語では耳閉感(じへいかん)といいます。耳閉感はごくありふれた症状で、誰でも1度や2度は経験していることと思いますが、実は原因は多彩なのです。
[外耳に原因のある耳閉感]
まず、外耳のトラブルによるものがあります。外耳というのは耳たぶや外耳道(耳の穴から鼓膜までの筒状の部分)と鼓膜からなります。例えば、シャワーや水泳の後に耳閉感の起こることがよくあります。これは実際水滴が鼓膜にくっついて鼓膜の振動の仕方が悪くなってなる場合、それから、耳かすが水分を含んで、まるで耳栓をしたように、外耳道を塞いでしまっていることなどが考えられます。次に耳掃除に伴うトラブル、例えば、綿棒の先端が耳の中に残ってしまった場合や、掻きすぎて外耳道が腫れてしまったり、つゆが出ているような状態、あとはごくつまらない原因として、髪の毛が耳の中に入り鼓膜にぶつかっているような状態でも、耳閉感は起こります。また、鼓膜のトラブルとしては鼓膜に穴が開いてしまったとき、鼓膜に炎症を起こした時などにも耳閉感が起きます。
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[中耳に原因のある耳閉感]
中耳に原因があるものとして最も多いのが、滲出性中耳炎です。この前、子供の滲出性中耳炎というタイトルで記事を書きましたが、大人も風邪引き後などになることがあります。原因は耳管の働きが悪くなることです。詳しくは子供の滲出性中耳炎を参照してください。

また最近多いのは耳管開放症です。耳管が開きっぱなしになって、耳閉感や自分の声や、呼吸音が響いて聞こえるなどの症状が起こります。

[内耳に原因のある耳閉感]
内耳にトラブルが起きても耳閉感は起きます。特に、低音障害型感音難聴という病気では、他に何も症状がなく、片側(まれに両側)の耳閉感だけがあることが多いです。この低音障害型感音難聴というのは、低い音(小さい音という意味ではなく、周波数の低い音、ピアノの鍵盤で言えばより左の方にある音)だけが、少し聞き取りにくくなる難聴です。原因は内耳の蝸牛という、音の振動を電気的なエネルギーに変換するところに微量に入っている、リンパ液がうまく流れなくなり、聴こえの神経が働きにくくなることです。30~40台の女性に多く、ストレスや過労がきっかけとなっていると言われています。一般に感音性難聴というのは治りにくいものが多いのですが、唯一この低音障害型感音難聴だけは、数日程度で治ることが多いのは幸いです。

ここまで書きましたように、耳閉感はいろいろな原因で起こります。なかには放っておいてもかまわないものもありますが、治療しないと難聴を残す病気もあり、患者さん本人にもなかなか原因が判断できないことが多いものです。耳鼻科で診せてもらえれば、外耳道や鼓膜の状態を診察して、聴力検査などを行うだけでほとんどの場合診断がつきますし、外耳道の異物や耳垢などが原因であれば、1回の受診ですみますので、おっくうがらずに耳鼻科で診てもらうようにしましょう。

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なお、当エントリーのみではよくわからなかった、という方は、

低音障害型感音性難聴については、急性低音障害型感音難聴〜よくある質問とその答え〜

耳閉感については、耳閉感があって聴力は正常な場合

その他耳の症状について知りたい方は、よくある質問(耳の病気・症状)
なども参照して頂ければ幸いです。
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参考記事
子供の滲出性中耳炎急性低音障害型感音難聴
by jibikai | 2005-12-09 18:01 | 耳のはなし | Comments(64)
子供の滲出性中耳炎
久しぶりに、耳鼻科医らしい話題、滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)について、記事にします。

滲出性中耳炎、この中耳炎は2歳から7歳ぐらいまでの子供には、すごく多いです。正確な数字は手元にありませんが、3歳児健診、幼稚園や保育園の健診では数パーセント程度の子供が引っかかるんじゃないでしょうか。

滲出性中耳炎が発見される契機としては、健診がおそらく最も多く、それについで、急性中耳炎から引き続いてなるケースとが多いと思われます、一方、親や先生が、子供の聞こえの悪いことに気付いて、受診させるケースは案外少ないんじゃないかと思います。滲出性中耳炎の症状は難聴や耳閉感などですが、小さい子の場合は自分で聞こえにくいこと自覚できないことも多く、仮に自覚しても、あまり自分からは訴えません。また難聴といっても比較的軽度ですので、周囲の大人が気付くことも意外と少ないようです。したがって小児の滲出性中耳炎は、自覚症状も、端から見た感じからもあまり症状のはっきりしない病気なのです。

ということで、多くの場合「ほんとにこの子、耳が悪いのかしら。」と半信半疑で、耳鼻科に通わせることになるわけです。もちろん、耳鼻科では鼓膜の状態を見て、鼓膜の動き方を調べる検査や、聞こえの検査もちゃんとやった上で、治療の必要性もきちんと説明しているとは思うのですが、それでもなかなか、保護者に納得してもらえないこともあります。また、中耳炎の程度や合併症などの関係で、1~2週間で治ることもあれば、数ヶ月から数年かかることもあります。ケースバイケースですが、治療が非常に長期にわたってしまうことも多いのです。これがまた、保護者の不信感を招くというのもよくわかります。

で、そもそもこの滲出性中耳炎とは何なのか、ということについて、簡単に説明します。(機会があれば、ちゃんとしたイラスト入りの解説記事を書きますので、今回は言葉だけの説明でごめんなさい。)滲出性中耳炎とは中耳に粘液がたまってしまったり、あるいは中耳の気圧が保てなくなり、鼓膜が奥に凹んだりするために鼓膜が振動しにくくなりその結果難聴になります。例えば、飛行機に乗って上昇や下降したときや、列車がトンネルに入った時など急激に気圧が変化する場面で、多くの人が経験しているのと同じような症状です。耳がつまった感じで、聞こえにくい状態、これが滲出性中耳炎ではずっと続くわけです。

原因は一言で言うと、耳管機能障害ということになります。耳管というのは、鼻の奥と咽との境から、中耳までつながる通気口です。 耳管機能障害を起こす元になるのは、急性鼻炎(いわゆる鼻風邪)、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの鼻の炎症です。 炎症が直接耳管に波及したり、ドロドロした鼻汁が耳管の出入り口を塞いだりしますと、中耳の中の空気の入れ換えや、気圧の調整や、中耳の掃除ができなくなりします。そうすると、中耳に粘液がたまってままになったり、鼓膜が凹んだりするわけです。また、鼻すすりの癖は、耳管を通じて中耳の空気も引っ張ってしまいますので、滲出性中耳炎を引き起こしたり、長引きやすくしたりします
子供に起こりやすいのは、「アデノイドとういう扁桃組織が大人よりも発達していること。」、「副鼻腔炎の多いこと。」、「耳管の働きが未熟であること。」などが理由として考えられます。逆に言えば、ある程度の年齢(7,8歳)ぐらいになれば、たちの悪いケースを除いて自然と治ることがほとんどです。たちの悪いケースとは、癒着性中耳炎とか真珠腫性中耳炎とかに移行していくタイプです。ただし、これは滲出性中耳炎100人のうち1人なるかならないかで、ほとんどの子は後遺症も残さずに治っていきます。

では、子供の滲出性中耳炎は治療しなくともよいのか、ということになりますと、これは全く話が違います。滲出性中耳炎は2歳から7歳頃に多いと最初に書きましたが、それは、言葉を覚えて、人と人とのコミュニケーションを作る方法を学習する時期です。「聞こえ」というのは、そのコミュニケーションを支える機能ですので、その時期に聞こえの悪い状態が続くということが、どれだけ損をすることになるのか、考えて頂きたいと思うのです。

もちろん、滲出性中耳炎でも程度は様々、また、同じ子供でも状態のいい時もあれば、悪い時もあります。たいていの耳鼻科医は状態に合わせて治療します。ごく軽い状態であれば、様子を見るだけのこともあれば、中耳に粘液が貯まって聞こえも悪い場合には、鼓膜切開やチューブを入れたりして、貯まった粘液を取らなくてはならない時もあります。いったん良くなっても、再発することも多いので、なかなか、「治った」といいづらい病気でもあります。また、身体の表面に患部のあるような病気と違い、一見何ともなさそうですし、子供本人も痛いともかゆいとも言わないとなると、一体いつまで通わなくてはならないのだろうという、という疑問がわいてくるのは当然かと思います。

当院では、そういった疑問に少しでもお答えするために、初診や、変化のあった時などは、鼓膜の状態を内視鏡を使ってTVモニタに映し、保護者や子供本人に見せるようにしています。それで、治療が必要な状態だとか、治っているようだとか、説明しているつもりではいます。それでも、分かってもらえない場合もありますが、いまのところ、実際鼓膜を見てもらうのがベストだと考えています。ただ、忙しい時は、つい省いてしまうこともあり、それはなんとかしなければいけない課題だとは思っています。

今回、子供の滲出性中耳炎を巡って、保護者と医者の治療に対する考え方がなぜ食い違ってしまうのか、ということを中心に記事にしてみました。

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by jibikai | 2005-12-03 17:09 | 耳のはなし | Comments(19)
耳の痛い話
耳の痛い話、、、、、、といっても説教しようというわけではありません。耳が痛くなったときは、どういう病気が考えられるかという話です。

まず、乳幼児の場合:これはほとんどが急性中耳炎だと思います。急性上気道炎(いわゆる風邪)に続発することが多く、かなり強く痛がります。自分自身も幼稚園の頃一度かかり、近所の耳鼻科に行ったことがありますが、30数年経った今でも、痛かったことだけは覚えています。痛みを訴えられない乳児の場合は、訳もなくぐずったりすることもあります。時には、耳だれが出ることもあります。不思議なことに夜にいたくなることが多く、病院は終わっているし、どうしたものかと悩むことがあるかと思います。必ず救急外来などで診てもらう必要があるかというと、そうでもありません。待てれば翌日、耳鼻科で診てもらえばよいと考えます。それまで、どうするか。頓服の痛み止めがあればそれを使います。耳だれが出ていたら、耳の穴の入り口までは、ガーゼやティッシュで拭いてください。シャンプーはやめておきましょう。

一方、大人の耳が痛くなるのは、もちろん中耳炎のこともないわけではありませんが、それよりも圧倒的に外耳道炎が多いです。これは、外耳道という耳の穴から鼓膜に至る、トンネル状の部分の皮膚に炎症を起こした状態です。ほとんどが、耳かきのしすぎによっておこります。一度治っても、数ヶ月ごとに繰り返す人も多く、耳かきの悪いことが「わかっちゃいるけど、止められない。」と言います。私のところでは外耳炎にかかった患者さんには「できれば、耳かきはしないでください。どうしてもしたかったら、多くとも週に1回、耳の穴から少し入ったところまでを、綿棒で優しく掻き出すように掃除してください。」と指導しますが、それでもしばらくすると、また耳が痛くなったと言い、再診してくれます。まあ、当院の経営を考えるとありがたい人たちなんですが。

また、耳以外に原因があって、耳が痛くなる病気もあります。主なものとしては、扁桃炎と顎関節症、三叉神経痛といったところでしょうか。

これらについては、また近いうちに記事にしたいと思います。

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by jibikai | 2005-09-30 14:23 | 耳のはなし | Comments(1)