耳鼻科医の診療日記
jibika.exblog.jp
  ↑ あさひ町榊原耳鼻咽喉科の公式サイト。是非こちらもご覧下さい。

あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ
お知らせ・連絡先
【重要!】
いわゆる医療相談につきましては、誤解を招く恐れ、また実際の治療の妨げになる懸念があるため、お受けしておりません。
例えコメント欄に個々の診断や治療方針についての質問を書き込まれましても、一切返答いたしませんので、ご了承ください。


【連絡先】
あさひ町
榊原耳鼻咽喉科医院
〒990-0024
山形市あさひ町7−25
院長  榊 原  昭


【あさひ町榊原耳鼻咽喉科医院のホームページ】
診療に関するご案内。
耳鼻科やアレルギー科の病気の情報などを提供しています。

【当院の携帯用サイト】
下のQRコードを読み込んでアクセスして下さい。↓↓↓


当ブログ、ホームページともリンクフリーです。

【お願い】
イラストや写真の
無断使用はご遠慮下さい。
記事が参考になったら、コメントをお寄せ下さい。

【ランキングに参加しています】
他の医学系ブログを見たい方は、下のリンクからどうぞ。
1日1回のクリックで耳鼻科医ブログに投票できます!
応援よろしく!!


【リンク】

My Blogs

小児の耳鼻科疾患



アレルギー疾患の解説


愛用品の紹介や雑談系。病気の話以外のブログ。

【その他の外部リンク】

初めての補聴器選びからトラブルや疑問にお答えします。時々趣味の話も。


あいち補聴器センターブログ すべては聞こえのために

めまい診療

診療所院長の独り言

パニック障害 入門

新型インフルエンザ対策関連情報-Yahoo!ヘルスケア-
フォロー中のブログ
カテゴリ
タグ
以前の記事
ライフログ
検索
ブログパーツ
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
<   2005年 10月 ( 7 )   > この月の画像一覧
うがい
今日の新聞や、yahoo! JAPANのニュースに、うがいの効果について記事が載っていました。

京都大保健管理センターの川村孝教授(内科学・疫学)らが全国調査で、水によるうがいをした群と、ヨード液でうがいした群と、うがいをしない群の3群に分けて、風邪にかかったかどうかを調査したところ、水によるうがいでは風邪にかかる率が低下したが、ヨード液によるうがいでは、うがいしない群と風邪にかかる率は変わらなかったとのこと。結論として、水のうがいで風邪の発症率が4割低くなったが、ヨード液のうがいには明確な予防効果はなかったという発表でした。ただし、すでに風邪を引いている人に対して、ヨード液のうがいが有効かどうかは今回の調査ではわからないようです。
 
今回、画期的というか意外だったのは、水によるうがいの方が、ヨード液によるうがいよりも、風邪の予防という面では効果的であったことです。私は印象といいますか、今までの常識からとしても、殺菌効果のあるヨード液の方が、水よりもわずかに効果的なんじゃないかと考えていました。

最近の医療の現場では、EBM ( Evidence Based Medicine)といいまして、医師の経験や慣習などだけではなく、統計学的な手法で、科学的に治療の効果の有無を検討し、より効果的な治療法を選択していこうという動きがあります。おそらく、今回のうがいについての調査も,
evidence(根拠)の一つということになるのだと思います。今まで、経験的に有効と考えられていた治療法も、実は効果がなかったり、逆に有害だったりすることが、今後明らかになるものもあるかも知れません。

人気blogランキングへ
この記事が参考になれば、上のリンクをクリック!ご協力よろしくお願いいたします。
by jibikai | 2005-10-29 15:46 | 耳鼻科全般 | Comments(0)
Q&Aシリーズ  急性中耳炎編
今回から「Q&Aシリーズ」と称して、患者さんやご家族から、よくある質問と、私なりの回答を書いていきたいと思います。
(ただし、診察しての意見ではありませんので、あくまでも一般論としてご理解ください。)

まず、Q&Aシリーズ第1弾として、急性中耳炎についての質問。

Q1:子供が風邪をひくと、耳が痛くなるのはどうしてですか?

A1:耳の奥にある中耳は、耳管(じかん)という細い管で鼻の奥とつながっています。風邪をひくと鼻の奥で細菌が増殖し、それが耳管を通って中耳に侵入して悪さをします。これが急性中耳炎という状態で、特に5歳以下のお子さんでは、耳管の働きが十分でなく菌に対する抵抗力も弱いため、かかりやすいのです。

 
Q2:子供が、夜中に急に耳を痛がりだしました。どうすればよいでしょう?

A2:急性中耳炎の可能性が高いと思われます。可能ならば夜間診療所や病院の救急外来でみてもらいましょう。その場合、耳鼻科医以外の当直医が診察する場合がほとんどですが、それでもある程度の診断はつきますし、薬も処方してもらえますので大丈夫です。もちろん必要があれば耳鼻科医にも相談してくれるはずです。
救急外来などを受診できない時は、痛み止め・解熱用の坐薬や頓服の飲み薬などがあれば、それを使用し一晩眠らせて、翌朝、耳鼻科を受診するのも一つの方法です。中耳炎の痛みはかなり強いのですが、一晩中は続きませんし、救急外来で診てもらったからといっても、残念ながら、すぐに痛みが引くわけではないからです。


Q3:急性中耳炎といわれましたが、幼稚園や学校は休ませた方がよいのでしょうか。また、お風呂はどうしたらよいでしょうか?

A3:急性中耳炎でも痛みが落ち着いていて熱もなければ、幼稚園や学校に行っても大丈夫ですし、入浴させても大丈夫です。ただし、耳の中にお風呂の水が入ると、感染がひどくなることもありますので、洗髪は控えるか、耳に水が入らないよう注意する必要があります。同じ理由で水泳も禁止してください。そのほかの生活は普段通りで良いと思います。

以上、急性中耳炎についてありがちな質問と、答えを書いてみました。ただし、最初にも書きましたとおり、あくまでも、診察しての意見ではなく、最大公約数的な回答ですので、特別なケースでは当てはまらない答えもあるかもしれませんので、その点、ご了承ください。

この記事が参考になれば、下のリンクをクリック!ご協力よろしくお願いいたします。
人気blogランキングへ
by jibikai | 2005-10-20 15:20 | Q&Aシリーズ | Comments(0)
就学時健診
今回は、お子さんをお持ちの方以外には、あまり関係のない話題。

先週の平日の休診日に、校医をしている小学校 2校に就学時健診に行ってきました。就学時健診とは、来年小学校に入学する予定の、子供たちを集めて、耳鼻科、内科、眼科、歯科のドクターの診察を受けたり、身体測定、視力、聴力のチェックを受けたりします。住所のある学区の小学校で受診するわけですが、受付が済むと子供と付き添いの保護者は、分けられてしまいます。その後、子供たちは上級生(5年生)に付き添われて健診にすすみ、その間、保護者は体育館などで校長先生や、講演のために呼ばれた先生のありがたいお話を聞くようなシステムになっているようです。

受診する子供たちは、5〜6歳で、しかも多くの子供は初めて小学校の校舎の中に入り、そこで頼りの親とは引き離されるわけですから、みんなかなり心細そうにして受診します。それでも、上級生に付き添ってもらうことで、何とかかんとか、泣き出しもせず、健気に健診を受けていました。また、上級生は上級生で、お兄さん、お姉さん気取りで、いつもよりたくましく見えました。

で、耳鼻科では何を診ているのかというと、まず、耳、鼻、咽の病気がないかということ。それから、きこえが大丈夫かどうかということです。だいたい、これで見つかる病気は限られており、「耳垢栓塞」、「滲出性中耳炎」、「聴力障害」、「鼻炎」、「副鼻腔炎」、「アレルギー性鼻炎」、「扁桃肥大」といったところでしょうか。

病名がついてしまうと、「引っかけられた。」という表現で、迷惑がる保護者もいらっしゃいます。たしかに、何も気にかけていなかったところに、「お子さんは、鼻が悪いですよ。」とか、「耳が悪いですよ。」なんて言われるのは、よけいなお世話と感じられるのかも知れません。しかし、子供は、よほどつらくない限り、自分からは症状を訴えません。お子さんの普段の様子を一番近くで見ているご両親が、子供たちのことを一番よくわかっていることは否定しませんが、慢性的に続く症状は、逆に見逃されている可能性もあります。億劫だし、習い事などで医者にかかる時間がなかなかとれないというのも、よくわかりますが、健診の結果、「受診のすすめ」などがありましたら、できるだけ早めに、耳鼻科専門医を受診するようお願いします。

この記事が参考になれば、下のリンクをクリック!ご協力よろしくお願いいたします。
人気blogランキングへ
by jibikai | 2005-10-17 18:05 | Comments(0)
耳鼻科とステロイド
ステロイドっていうお薬は、ご存じでしょうか。耳鼻科ではステロイドを、いろいろな病気に対して使っています。といいますと、一部の方は顔をしかめるかもしれません。比較的、一般の方にも知られている薬なのですが、あまりよくない印象をお持ちの方も多いようです。50年ほど前から 臨床応用されている薬で、作用も強力な代わりに副作用もいろいろあり、「諸刃の剣」といわれていますが、その名が悪い意味で広く知れわたった背景としては、副作用が特に強調されすぎたということがあります。

もともと、ステロイドは副腎皮質というところで作られるホルモンであり、だれでも日々、自分で作っている物質なのです。それをわざわざ、薬として体の外から入れるのは、どのような作用を狙ってのことかと言えば、一番は強力な消炎作用と抗アレルギー作用です。 耳鼻科では、扁桃炎や喉頭炎、アレルギー性鼻炎、突発性難聴、顔面麻痺、亜急性甲状腺炎、外耳や鼻の入り口の湿疹などに使います。使い方は様々で、扁桃炎や喉頭炎のひどい時(咽が痛くて飲み込めないとか、気道が狭くなって呼吸困難になりそうな時)などは、点滴で。突発性難聴や顔面神経麻痺では、点滴や内服で。亜急性甲状腺炎では、内服で。アレルギー性鼻炎では、主として点鼻薬として、また重症のときは内服で。湿疹では、軟膏で、ステロイドを使用します。

一方、副作用としては、胃潰瘍、糖尿病、骨粗鬆症、そううつ状態、病原体に対する免疫力の低下などがあります。また、長期にわたってステロイドを連用した場合には、本来、体内でステロイドを作る仕事を担っている副腎皮質という組織が、体外からのステロイドの補給により、ステロイドが十分に足りていると感知し、仕事をさぼってしまい、ステロイドを作れなくなってしまう、「副腎皮質機能低下症」という状態を引き起こします。この場合、ステロイド剤を急にやめてしまうと、体内のステロイドが不足し、いわゆるリバウンド現象を引き起こしますので、長期にわたってステロイドを使用した場合は、徐々に減量して、離脱していくのが一般的なやり方です。
以上の様な全身的な副作用の他、問題となるのが外用剤による皮膚の副作用です。アトピー性皮膚炎などにステロイドの外用剤を使用した場合、どうしても治療期間が長くなります。そのため、本来皮膚炎を抑えようとステロイドを使用しているにもかかわらず、逆に、皮膚萎縮、乾皮症、ステロイド挫創、ステロイド潮紅といった、皮膚疾患を引き起こしてしまうことがあります。これを、一時期マスコミが過大に取り上げました。これに目をつけたのが、いわゆるアトピービジネスといわれる民間療法で、ひともうけしようとする人たちです。ステロイドの悪い面のみを一方的に宣伝することにより、患者さんの恐怖心を煽り、科学的に効果の確かめられていない治療法(健康食品、化粧水の類)を患者さんにすすめ、利益を得るものです。このアトピービジネスは結局は効果のないものがほとんどであったため、淘汰されてきていますが、ステロイドに対する過剰な恐怖心のみ、一部の方々には根強く残っているようです。

一言でステロイドといいましても、使用する用量は対象となる疾患や状態により様々で、それによって副作用の可能性もずいぶんと違いがあります。例えば顔面麻痺などにはプレドニンというステロイドを1日あたり200 mgも使うこともあります。これは、生体内で作られるステロイドの20~30倍の量であり、全身的な副作用が出現する可能性があります。したがって、このような大量のステロイドを使用する場合は、入院の上、厳重な観察が必要となります。一方、アレルギー性鼻炎に対して点鼻する場合や喘息で吸入する場合などは、ベクロメタゾンというステロイドを400 μg程度使用したりしますが、 その用量は自分の体内で作られるステロイドのわずか10分の1以下で、注射と違い血中に吸収される量としてはさらに微量となりますので、全身的な副作用の心配はまずありません。このようなことを説明しても、「ステロイドはどうしてもどうしても使いたくないのです。」という患者さんはたまにいます。その場合、患者さんの意志(思いこみ?)を尊重せざる終えませんが、かなり不合理なことだと思います。

一方、内科や皮膚科などで、「注射一発で花粉症を治します。」と宣伝し、患者さんを集めている一部の医療機関があります。一度注射をすれば、1シーズン効果が持続するとして、忙しくて通院できない患者さんには人気があるようです。流行っていることに嫉妬するわけではないのですが、耳鼻科医として、この「注射一発」の治療は勧めません。なぜならこの注射薬はステロイドで、しかも一度の筋肉注射で3ヶ月もの長期にわたって効果を示すということは、逆に言えば、何か副作用が出た時でも身体からなかなか出て行ってくれない薬ともいえるからです。耳鼻科では、花粉症を含めて、アレルギー性鼻炎の治療では、重症例以外では全身的にはステロイドを使用しません。(先ほども述べましたが、点鼻は別です。)それは、他に優秀な抗アレルギー薬や、減感作療法、手術などの治療法があり、あえて、全身的な副作用の危険を冒す必要がないからです。以前、yahooの掲示板に「注射一発で花粉症を治します。」という内科医からの書き込みがあり、それに対して、耳鼻科医が反論したことがあります。この内科医の主張は、「耳鼻科医だって突発性難聴や顔面麻痺に対して、もっと大量のステロイドを使うではないか。」というものでした。しかし、突発性難聴や顔面麻痺という病気は、後遺症を残す可能性のある病気であり、それを防ぐためにはステロイドが最も有効です。そのため、副作用の起こる可能性は承知の上で、(ただし副作用に対する万全の備えをしつつ、)ステロイドを大量に使用するわけで、アレルギー性鼻炎のような後遺症を残さない病気に使うのとはわけがちがうのです。

以上、ステロイド剤に対する考えを述べてみましたが、一概に副作用の出る薬ではないこと、病気によっては副作用があることをわかりつつも、使わざる終えない場合もあることなどをご理解頂けたら、幸いです。

この記事が参考になれば、下のリンクをクリック!ご協力よろしくお願いいたします。
人気blogランキングへ
by jibikai | 2005-10-15 12:34 | 花粉症・アレルギー | Comments(2)
アレルギー性鼻炎の原因
耳鼻科の診療所や一般病院の耳鼻科外来を受診する患者さんで、おそらく最も多いのが、アレルギー性鼻炎の患者さんだと思われます。アレルギー性鼻炎といいますと、スギ花粉症が最も有名ですが、その他にはダニやほこり、カモガヤなどのイネ科雑草の花粉、ヨモギやブタクサなどのキク科雑草、イヌやネコなど、、カビなどが主な原因です。なお、このようなアレルギーを引き起こす原因となる物質のことを、アレルゲン(抗原)といいます。

このうちハウスダストやダニ、ペットの毛・フケは通年性アレルギーを、花粉によるものは季節性アレルギーを引き起こします。

カビによるアレルギーはアルテルナリアやアスペルギルスなどによって起こり、一年中あるわけですが、特に梅雨時や秋に多いと言われています。

花粉の飛散時期は年や地域によって若干ずれがありますが、スギ花粉はおよそ2月から5月上旬まで、イネ科雑草は、およそ5月上旬から8月頃まで、キク科雑草は8月下旬から10月上旬まで飛散します。

今の時期アレルギー症状のある方は、花粉の少ない時期なので、通年性アレルギーが最も多いと考えられます。また、風邪の流行っている時期はアレルギーなのか、ウイルスや細菌が原因のいわゆる鼻風邪なのか最初は判断がつきにくいこともあります。おおざっぱに言って、風邪は長くとも2週間以上続くことはなく、鼻汁も最初はサラサラの透明なものが出ますが、やがて黄色っぽく粘りけのあるものに変わります。それに対してアレルギー性鼻炎では、抗原を吸っている限り症状は持続しますので、2週間以上、しかもサラサラした透明なハナが続くのが特徴です。

なお、耳鼻科ではアレルギー性鼻炎かどうかということについては、鼻水の細胞成分を顕微鏡で調べることにより、また、抗原が何かということについては、採血により直接抗体の量を計ったり、皮内反応を行ったりすることにより、ほとんど診断することが可能です。

毎年同じ時期に風邪を引くと思いこんでいた人が、実は花粉症だったりすることが結構あります。自分はアレルギー性鼻炎なのかどうか、アレルギー性鼻炎であれば原因となっている抗原は何かを知ることにより、いろいろと対処の仕方もありますし、無駄のない治療もできます。たびたび、くしゃみ、鼻水、鼻づまりに悩まされている方は、ティッシュの山を築く前に一度耳鼻科を受診してみてはいかがでしょうか。

この記事が参考になれば、下のリンクをクリック!ご協力よろしくお願いいたします。
人気blogランキングへ
by jibikai | 2005-10-07 19:11 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
なぜ、鼻はつまるのか
今回は、鼻づまりの起こるメカニズムについて書きます。

鼻づまりって、本当につらいですよね。しかも、誰でもしばしば経験する症状です。また、風邪や花粉症などにより急に起こった鼻づまりの方が、慢性的な鼻づまりよりも、特に苦しいようです。

何故鼻づまりは、これほどまでにつらいのか。それは、人間誰しも呼吸しなければ死んでしまうわけで、呼吸に対する欲求、逆に言えば窒息に対する恐怖心というものが、本能として備わっているためです。たとえ両方の鼻がつまろうとも、口呼吸はできるわけですから、実際に鼻づまりで窒息することはないのですが、窒息は即、死につながりますので、鼻がつまった時点で体の方からは、警報としてつらさを感じさせるのではないでしょうか。

鼻づまりの起こるメカニズムについて説明する前に、このブログの読者にぜひ理解しておいてほしいことがあります。それは、鼻の中の構造について。顔の中心にありながら、意外と中の構造は知られていません。鼻の中を鼻の穴の方からのぞいてみますと、図の(A)のような形になっています。内側には左右の鼻腔を隔てる鼻中隔があり、外側には、鼻甲介という出っ張りがあり、入り組んだ構造になっています。これは、空気中のゴミを取り除いたり、吸気を加湿したり、温度の調整をしたりするのに都合がいいように、表面積を増やすためと考えられます。
e0084756_13281391.jpg


ところが、ひとたび鼻炎になりますと、この構造が災いし、鼻づまりとなってしまうわけです。つまり、図の(B)のように鼻甲介が腫れてしまい、空気の通り道が狭くなってしまうわけです。また鼻甲介が腫れるのは粘膜の下にある結合組織に、炎症性の細胞(主に白血球のなかま)が浸潤、毛細血管の透過性亢進、浮腫、毛細血管の拡張などによって起こります。こういった鼻粘膜下で起こる反応というのは、もともと体を細菌やウイルスや、花粉などのアレルゲンから、自分の身を守ろうとする免疫反応なのです。この免疫反応が鼻をつまらせるということは、鼻から侵入した病原体を全身に拡げまいとする、一応理にかなった、まるで防火扉のような働きと理解されます。ただ、そのために窒息寸前の苦しみを味わなければならないのは、今ひとつ納得できず。もう少し、うまい方法がなかったものかと思うところでもあります。

また、よく鼻炎などで鼻がつまるのは、単に鼻汁が鼻の中に充満するためであって、鼻汁さえ吸い取ってしまえば、鼻は通ると考えている方もいらっしゃいますが、実際は、上述のように鼻甲介の腫れが鼻づまりにかなり強く影響しており、鼻汁を吸い取るだけでは鼻づまりは治らないのです。

今回は、誰でも経験しているであろう、鼻炎(急性鼻炎やアレルギー性鼻炎)による鼻づまりがどうして起こるのかと言うことを書きましたが、もちろん、鼻炎以外にも鼻づまりを起こす病気はいろいろあります。それらについては、近いうちに記事にしたいと思います。

---------------------------------------------------
「鼻づまり」ついての他の記事はこちら
---------------------------------------------------
鼻はなぜつまる
鼻の中の様子
鼻サイクル
下鼻甲介の腫れ
鼻中隔彎曲症
鼻茸・鼻ポリープ
鼻づまりの原因としての鼻汁
鼻の役割とは
---------------------------------------------------

ここまで、一緒に勉強してくれてありがとう。
ランキングに参加しています。クリックご協力お願いします。
人気blogランキングへ</

by jibikai | 2005-10-03 13:31 | 鼻のはなし | Comments(4)
「のまネコ」騒動
皆さん、「のまネコ」ってご存じですか?私が書くまでもなく、すでに知っている方が多いと思いますが、念のため、かいつまんでいきさつを説明します。

「のまネコ」というのは、エイベックスというレコード会社が、9月上旬から「恋のマイアヒ」って曲のCDの宣伝に使用していた、白いネコのキャラクターです。もともとはネット上でFLASH MOVIEとして、個人のホームページに公開されていたもののようですが、エイベックスは、「ゼン」という広告会社を通じて、FLASH MOVIEの作者には許可を得て、「のまネコ」グッズを販売し始めました。しかも、海賊版を防ぐためとして「のまネコ」の商標登録をしようとしたところ、もともと「のまネコ」のモデルとなったと思われる「モナー」というアスキーアート(これは作者不詳)が、2ちゃんねるでは以前から有名な存在であり、もちろん誰も所有権など主張することもなく、ときどき掲示板で使用されていたようです。ところが、突然エイベックスで「のまネコ」として商標登録しようとしてしまったものだから、2ちゃんねるのファンはあちこちの掲示板で、エイベックスの悪口を書き込むやら、2ちゃんねるの管理人は仕返しとばかりに、エイベックス所属の浜崎あゆみの”A”をもじったロゴをまねた「のまタコ」というキャラまで作り、反撃したりしたようです。で、昨日になってエイベックス側は「のまネコ」の商標登録の申請を取り消す旨、発表。事態は沈静化へ向かう見通しです。

まあ、私の理解しているのは、こんなところです。エイベックスはちょっと軽率だったんじゃないでしょうかね。それにしても、商標権とか知的財産所有権などの問題は、とくにPCをはじめとする様々ななデジタルツールにより、図画でも写真でも、映像、音楽に至るまで、コピーが容易になり、ますます複雑になってきました。

うちの医院のキャラとしては、右にある額帯鏡をしたクマを使っています。8年前開業準備の合間に、クラリスワークスという今はなきMacの統合ソフトで書き、看板や封筒などに使用しています。誰もまねはしないだろうと思い、商標登録はしていません。でもちょっと心配になり、一応この場を借りまして、以下のことをお願いしておきます。

この額帯鏡をしたクマのキャラ(ジビックマといいます)は自分のオリジナルであり、パクったり勝手に商標登録したりしないよう(そんな人はいないと思いますが)お願いいたします。(汗)

ランキングに参加しています。クリックご協力お願いします。
人気blogランキングへ
by jibikai | 2005-10-01 14:34 | Comments(3)