耳鼻科医の診療日記
jibika.exblog.jp
  ↑ あさひ町榊原耳鼻咽喉科の公式サイト。是非こちらもご覧下さい。

あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ
お知らせ・連絡先
【重要!】
いわゆる医療相談につきましては、誤解を招く恐れ、また実際の治療の妨げになる懸念があるため、お受けしておりません。
例えコメント欄に個々の診断や治療方針についての質問を書き込まれましても、一切返答いたしませんので、ご了承ください。


【連絡先】
あさひ町
榊原耳鼻咽喉科医院
〒990-0024
山形市あさひ町7−25
院長  榊 原  昭


【あさひ町榊原耳鼻咽喉科医院のホームページ】
診療に関するご案内。
耳鼻科やアレルギー科の病気の情報などを提供しています。

【当院の携帯用サイト】
下のQRコードを読み込んでアクセスして下さい。↓↓↓


当ブログ、ホームページともリンクフリーです。

【お願い】
イラストや写真の
無断使用はご遠慮下さい。
記事が参考になったら、コメントをお寄せ下さい。

【ランキングに参加しています】
他の医学系ブログを見たい方は、下のリンクからどうぞ。
1日1回のクリックで耳鼻科医ブログに投票できます!
応援よろしく!!


【リンク】

My Blogs

小児の耳鼻科疾患



アレルギー疾患の解説


愛用品の紹介や雑談系。病気の話以外のブログ。

【その他の外部リンク】

初めての補聴器選びからトラブルや疑問にお答えします。時々趣味の話も。


あいち補聴器センターブログ すべては聞こえのために

めまい診療

診療所院長の独り言

パニック障害 入門

新型インフルエンザ対策関連情報-Yahoo!ヘルスケア-
お気に入りブログ
カテゴリ
タグ
以前の記事
ライフログ
検索
ブログパーツ
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
<   2008年 01月 ( 11 )   > この月の画像一覧
中国製餃子による食中毒
耳鼻科の話題とは離れますが、中国製餃子による食中毒について少々解説を。

今回の中毒の原因となったのは、「メタミドホス」という有機リン系の殺虫剤とのこと。有機リン化合物というのは、「サリン」もそうなのですが、コリンエステラーゼという酵素を阻害することにより、神経毒性を生じます。症状としては、軽ければ吐き気と眩暈程度と思われますが、重くなると意識障害、徐脈、血圧低下、縮瞳を生じます。もちろん死に至ることもあります。

治療には、PAM(パム;プラリドキシムヨウ化メチル)という薬が有効なのですが、一般の診療所には置いてありません。しかし農薬中毒というのは国内でもたまにあり得ますし、自殺を図ってわざと飲む人も無いとも限りませんので、地域の基幹病院にはあるはずです。

いずれにしても、危ないものは口にしないのが一番なのですが、お弁当など外からとっている場合は確認のしようがないので困りものです。
by jibikai | 2008-01-30 23:49 | Comments(2)
止まない雪もないね。
e0084756_23235837.jpg

三日三晩、断続的に続いた雪もようやく一段落。
e0084756_23242157.jpg

今日は、久しぶりに青空が広がりました。
e0084756_23251673.jpg

e0084756_2325346.jpg

牙のよう成長した、つらら。
e0084756_23384596.jpg

駐車場のあちらこちらには、除雪した雪の山ができています。
by jibikai | 2008-01-27 23:43 | Comments(2)
吹雪の夜に
e0084756_2355293.jpg
今日は爆弾低気圧の影響で、こちら山形も吹雪いています。一冬のうちに何日かはこんな荒れ模様の日があって、そのたびに思い出すことがあります。

それは、大学病院に勤めていた時の話です。多くの若い医者がそうなのですが、大学から頂く給料だけでは暮らしていけないのと、医局の事情もあって、週のうち何日かはいわゆる「バイト」に行っておりました。

ちょうど今日のような大荒れの日に、新潟との県境の町の病院まで車でバイトに行かなければなりませんでした。そこは何しろ、日本有数の豪雪地帯。雪道の運転には慣れていたつもりでも、なかなかスリリングなドライブを強いられます。行きは何とかたどり着きましたが、その日は日中だけでも1メートル近く積もりましたから、診療を終えて帰る頃には、駐車上に停めた車は、かまくらの出来損ないのような雪の固まりと化していました。それを掘り起こして、吹雪の中を大学病院へと向かったわけです。そう、入院患者の処置や指示があるので、いくら遅くなっても直帰するわけにはいかないのです。

豪雪地帯とはいえ、町の中は風もさほど強くなくて、まだ良かったのですが、峠を一つ越えたら何と地吹雪で視界わずか数メートルの世界。進めない車が天候の回復を待ってか、路肩付近に列をなしていました。最初は私も後ろに並んでいましたが、停まっていると車は樹氷のようになっていくばかりだし、また大学病院での仕事も気になったので、少しずつ停まっている車を追い越しながら、進みました。真っ白な世界をわずかに見える停車している車の影を頼りに、帰ってきたわけですが、生きた心地がしませんでした。

後で分かったことなのですが、その停まっていた車列の中で、雪に閉ざされた車中で、逆流した排ガスにより亡くなった方が、2名ほどあったとのことで、あの時、無理にでも車を進めて良かったと思った次第。

「大学病院の医者は、自分の受け持ちの患者をほったらかして、バイトなんぞに出かけてけしからん。」などという話が、少し前に世間で言われていたことがありましたが、誰も好きこのんで行ってわけではなかったのです。
by jibikai | 2008-01-25 00:11 | Comments(0)
花粉症ムービー(症状の発現)
早速、花粉症のアニメーションムービーの第3弾をご覧下さい。
【なおブログの構成上、古いエントリーほど下に移動します。
順序としては「感作の過程」、「花粉の再吸入」、「症状の発現」となります。】
e0084756_938785.gif

再び抗原を吸入しますと、既に肥満細胞の表面に準備されているIgE抗体にくっついて、いわゆる抗原抗体反応が起こります。それにより、肥満細胞から、主には「ヒスタミン」と「ロイコトリエン」という化学物質が分泌されます。ヒスタミンは末梢神経を刺激してくしゃみと鼻水を起こしますし、鼻の粘膜の下を通る毛細血管にも作用して、うっ血を起こし、その結果鼻づまりとなります。一方ロイコトリエンは、特に鼻づまりの方に影響を及ぼします。

ここまでが、スギ花粉吸入によって起こるアレルギー反応のうち、「即時型」と呼ばれる過程です。さらには、「遅発型」呼ばれる、花粉吸入後、数時間して鼻づまりを起こす様な反応もあります。

鼻の中で起こる抗原抗体反応には、その他にも、もっといろいろな複雑な反応のあることが分かってきていますし、まだまだ分かっていないこともありますが、花粉症のアニメーションムービーはとりあえずここまで。

参考にしていただけると、幸いです。
by jibikai | 2008-01-22 10:31 | 花粉症・アレルギー | Comments(2)
花粉症ムービー(花粉の再吸入)
前回に引き続いて、花粉症発症のプロセスをアニメーション・ムービーにしたものをアップしてみます。今回は第2弾として、感作後の過程です。(1回では見逃すこともあろうかと、5回連続のループ再生です・・・・・逆にしつこかったらごめん。)
e0084756_18411210.gif

感作されている状態で、再び花粉を吸入しますと、花粉に含まれる抗原が、粘膜の肥満細胞まで浸透していき、肥満細胞表面に既に固着したIgE抗体が橋渡しをするように、くっついていきます。

と今回も短いアニメーションで恐縮なのですが、ここまでです。
(エキサイトブログは直接FLASHは貼れず、しかも画像ファイルはjpgかgifでファイルサイズ500 kBという制限がありますので、細切れにしての書き出しです。)

明日は、第3弾として発症までのアニメーション・ムービーを紹介いたします。
by jibikai | 2008-01-21 19:11 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
花粉症ムービー(感作の過程)
そろそろ、新聞やテレビでは花粉症の話題もちらほらと見かけるようになりました。昨年の夏の日照の量が多かったので、地域差はあるものの、全国レベルでは花粉は例年よりも多めになりそうですね。飛散時期もたぶん暖冬のせいで早まりそうだとか。スギ花粉症の方は、もう少ししたら花粉情報などもチェックすることや、マスクで予防することなども必要かと思います。また、初期治療(早期治療)といって、発症前からあらかじめ抗アレルギー薬を内服すると、軽く済みますから、毎年花粉症に悩まされている方は、無症状のうちから耳鼻科受診を。
e0084756_12354187.gif

さて、ここ数日私は、スギ花粉症の発症の過程をムービーにしようと、日夜FLASHと格闘中です。ようやく、「感作」されるところまでできましたので、ご覧下さい。(なお、ムービーは1回再生に設定してありますので、もう一度ご覧になるには、ブラウザの「再読込ボタン」をクリックして下さい。)

〔ムービーの解説〕
スギ花粉を繰り返し吸入すると、IgE抗体が作られていき、それが鼻粘膜にある「肥満細胞」の表面に吸着します。ここまでが「感作」という過程でして、まだこの段階では無症状です。ちなみに日本人の4割の方が、スギ花粉特異的IgE抗体をもっていて、そのうちの半分の方(つまり人口の2割の方)が、すでにスギ花粉症として発症しているような現況です。残りの半分、すなわち抗体はあるが発症していない方は、スギ花粉症予備軍ということになります。

次回は、発症までの過程をご紹介したいと思います。
by jibikai | 2008-01-19 12:57 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
お知らせ
当院の公式サイトジビック・まにあ(仮名)をリニューアルしました!
ブラウザによって表示の不具合がありましたので、この際、一から作り直しました。今後さらに、耳鼻科疾患の解説を充実させていきたいと思っています。まだまだ制作途中ですが、一度覗いてみて下さい。
e0084756_22383647.jpg
(注:例によって写真は本文と全く関係ありません)
by jibikai | 2008-01-13 22:48 | Comments(2)
急性感音難聴、進行性感音難聴
当ブログは、「耳鼻科医の診療日記」と銘打っておきながら、耳鼻科の話題は半分にも満たなかったりするのですが、それでも専門的な話題にもコメントを色々いただけると、俄然やる気が沸いてきます。
耳鼻科の話にはを見ても分かるとおり、耳、鼻、咽喉頭などの部位別「タグ」を付けているのですが、エントリー数は鼻(34)、耳(29)、のど(26)となっており、もうちょっと耳の話題を頑張って提供しようと思っているところでした。

さて、というわけで今回も耳の話です。
前回のエントリーでは、突発性難聴(TVやネットのニュースでは”突発性内耳障害"という病名を使っていますが、”突発性難聴”の方が病名としては一般的です。)を中心にお話ししました。今回は突発性難聴と同様に、急に起こる感音性難聴として発症して、時として耳鳴やめまい発作を伴いながら、感音難聴が進行するような疾患をいくつか列挙してご説明したいと思いまので、興味のある方は目を通してみて下さい。

[突発性難聴]
特別な誘因がなくある日突然発症する内耳性難聴。症状は突然聞こえなくなることであるが、耳鳴りやめまい、聴覚過敏などを伴うことも多い。直接的な原因は内耳へのウイルス感染、内耳の微小循環障害、自己免疫(自分の身体を攻撃しようとする抗体が作られ、内耳をターゲットとして認識、破壊する)などが考えられていえる。風邪症状や過度の心的ストレス、過重労働などによる体力的な疲れなどがあると発症しやすい。
内耳は耳を構成している器官としては最も深部にあり、しかも微細な構造が聞こえの機能を支えているので、なかなか原因が絞りきれないことと、おそらく個々のケースでにおいて原因が異なることも診療を難しくしている。
ステロイドの点滴療法は有効といわれているが、必ずしも全例に効果があるわけではないので、その他には高圧酸素療法、抗ウイルス剤の点滴、ビタミン剤、循環改善剤などを組み合わせて治療する。発症後の時間経過とともに、治る確率は低くなってくるので、早期の治療開始が望ましい。


[ 急性低音障害型感音難聴]
比較的新しい疾患概念であるため、低音障害型突発難聴、低音型突発性難聴、急性低音障害型感音性難聴などなど様々な病名で呼ばれ、未だ統一されていない。
内耳のトラブルが原因で、ある日突然聞こえが悪くなるのは突発性難聴と同様であるが、当疾患では125〜500 Hz(ヘルツ)の低音のみの聞こえが障害され、また比較的治りやすいので、突発性難聴とは病態が異なるものと考えられている。症状は突然の難聴であるが、耳閉感(じへいかん;耳の塞がる感じ)の強いことが特徴である。多くの場合片側だけかかるが、両側に発症することもある。めまいは伴わず、もし耳閉感とともにめまいが起こる場合はメニエール病の可能性が高くなる。
直接的な原因はメニエール病と同様に内リンパ水腫が考えられている。発症のきっかけとなるのは過重労働や人間関係などによる心理的、体力的ストレスや寝不足などのことが多い。
治療にはステロイドが有効であるが、高浸透圧利尿剤(イソバイド、メニレットゼリー)で充分という意見もあるし、自然治癒も多いので安静とビタミン剤のみで数日間は様子を見て良いという意見もある。
ほとんどのケースは数日程度で改善するが、一部、発症後難聴がさらに進行するケースもある。また繰り返すケースもあり、その場合メニエール病との区別が難しくなる。

[メニエール病]
メニエル病、メニエル氏病ともいう。
難聴、耳鳴、めまいを三主徴とする。めまいを伴わないものは蝸牛型メニエール病というが、低音障害型感音性難聴との鑑別が難しい。かつて、めまいがすれば全てメニエール病といわれた時代があったが、実際にはめまい症例のうちに占める割合としては数パーセント程度と思われ、さほど頻度は高くない。
難聴は発症時は低音障害型が多いが、発作を繰り返す毎に水平型に近づく。耳鳴は非発作時にも持続することもあるが、発作時に強くなる。めまいは発作時には回転性(周りがぐるぐる回る、自分がぐるぐる回る)であるが、ある程度落ち着いてくるとフワフワした感じや、まっすぐ歩こうっとしてもどちらかに寄りそうな感じになる程度であることも多い。
治療は薬物療法が中心で、非発作時には高浸透圧利尿剤(イソバイド、メニレットゼリー)、ビタミンB12などを内服するが、発作時にはそれに加えてステロイドを用いることも多い。また、発作に対する恐怖が強く、それがまたストレスになり発作を誘発してしまうような場合には、精神安定剤や抗不安薬も併用する。めまいに対しては手術も有効なケースもあるが、進行したメニエール病の聴力を改善させる術式は、現在のところはない。

[聴神経腫瘍]
第八脳神経である聴神経にできる神経鞘腫。良性の脳腫瘍である。内耳道(ないじどう)といういわば聴神経を入れた、骨で囲まれた通路の中にできるが、大きくなると頭蓋内の小脳と脳幹の境目の方向へと進展する。
初期の症状は、難聴と耳鳴とめまいであり、突発性難聴やメニエール病のような症状で発症することが多く、問診や聴力検査だけでは区別ができないが、ABR(auditory brainstem evoked responseの略、聴性脳幹反応)といい、音を聞いてもらいながら脳波を記録するような検査や、MRIで診断できる。
耳鼻咽喉科と脳神経外科の境界領域の疾患ではあるが、初発症状が蝸牛症状やめまいなので、耳鼻科を初診することが多い。治療は手術的に腫瘍を摘出するか、放射線療法の一つであるガンマナイフかということになるが、腫瘍の部位や残った聴力の程度などにより検討する。また、手術に際しては聴力を残すか、あきらめるか、顔面神経へのダメージの危険をいかに避けるかということが問題となる。もう一つの選択としては、MRIを定期的に行って経過をみていくということもある。ただし、この場合もいずれ何らかの治療が必要となる可能性はある。

[遅発性内リンパ水腫]
もともと片耳の高度な感音性難聴(最初の病名はウイルス性難聴や突発性難聴など様々)があって、一旦は聴力が固定して落ち着いていたものが、数年を経て同じ耳の半規管の障害が原因となりメニエール病に似た回転性のめまい発作を起こすもの(同側型)と、反対側の耳の難聴、耳閉感が出現して、めまいも伴うもの(対側型)がある。
同側型では、聴神経腫瘍との鑑別が特に重要となるし、対側型ではたまたま反対側に生じたメニエール病との鑑別が難しいケースもある。

その他にも、急激に起こる感音性難聴としてはムンプス難聴などのウイルス性難聴があるし、発作的に難聴を繰り返すものとしては原田氏病という自己免疫疾患などもある。
by jibikai | 2008-01-11 12:44 | 耳のはなし | Comments(10)
突発性内耳障害
今朝のネットやテレビで、この病気が話題になっていたのでちょっと取り上げてみます。
難聴は外耳、中耳、内耳いずれのトラブルでも起こりえますが、一番治りにくいのが内耳性難聴といえます。それは、まず耳の部位の中では一番奥まっている所にあり、しかも微細な構造が聞こえの機能を支えているので、一言で内耳障害といってもその原因が絞りきれないことが最大の理由です。
突然起こる急性の内耳障害のうち、誘因のはっきりしないものを突発性難聴といいますが、この突発性内耳障害もほぼ同じ疾患を指しています。突発性内耳障害にせよ、突発性難聴にせよ、色々な原因で内耳がトラブルを起こしたものが含まれると考えられています。色々な原因とは、ウイルスの感染や微小循環障害(内耳に栄養や酸素を送る血流が悪くなること)、メニエール病の原因である内リンパ水腫、自己免疫(自分の身体を攻撃してしまうような抗体が産生され内耳を障害する)等が考えられていますが、個々のケースにおいて、これら様々な原因のうち、いったい何が本当の原因か絞りきる方法は未だないため、決め手となる治療法もなかなかないのが現状です。
ステロイドが有効とはいわれてはいますが、たとえ入院して数日間ステロイド大量療法をやったとしても、効かない例も少なからずあります。少しでもそういった難治例を少なくしたいという事で、ステロイドに加えて抗ウイルス剤や、循環改善剤(プロスタグランジンE1等を含めて)も点滴したりすることもありますが、それでもステロイド単独と比べての成績は劇的に改善しているわけではないようです。
その他、薬物以外で突発性内耳障害に有効といわれている治療法に高圧酸素療法というのがあります。2気圧程度の純酸素で満たされたカプセルに一定時間入ってもらう治療法なのですが、これも残念ながら劇的に効果があるというほどのものではありません。
しかも装置は大がかりだし、マンパワーも必要な治療(医者が1時間付きっきり)なので、出来る施設も非常に限られています。
それならば、手術はどうかといいますと内耳性の難聴にアプローチできる術式は人工内耳しかなく、これも本来の内耳機能を復元するものではないので、特に一側性の内耳障害では適応となりません。

もちろん自然治癒もあり得ないことではないのですが、それも高度難聴の場合はかなり可能性が低いと言わざるおえません。治療した場合、しなかった場合、いずれにしても2ヶ月を経過すると聴力はおよそ固定してしまうと言われています。

(今回の浜崎あゆみさんのケースは発症後も、難聴の進行があったようで、進行性感音難聴とも言えるかも知れません。通常、突発性難聴では発作は一回、めまい発作も難聴の発症前後が一番強いはずなのに、その後しばらくしてから平衡失調によりステージから転落したと言うエピソードもあるようですから、典型的な突発性難聴とはちょっと違う印象も受けます。もしかしたらメニエール亜型、遅発性内リンパ水腫の可能性もあるかも知れません。)

とにかく内耳性難聴については、診断も治療も難しい事を分かっていただけたら幸いです。
by jibikai | 2008-01-07 11:18 | 耳のはなし | Comments(14)
今年最初の日曜日
例年なら厳冬期といっても差し支えないこの時期にもかかわらず、雪ではなくて雨降りの一日となりました。
まあ雪でも雨でも、この時期は鉛色の空模様が多いのには違いはないのですが・・・
e0084756_180916.jpg
それでも夕方にはごくわずかに日も差して、うっすらと虹も出ました。
e0084756_1802085.jpg
この時期の虹は珍しいかも知れません。
by jibikai | 2008-01-06 18:01 | Comments(0)