耳鼻科医の診療日記
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冬の終わり。
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昨日の朝の山形市。数センチずつながら毎朝雪が積もり、除雪車が行き交っていました。日差しも弱々しく、気温も日中になんとかプラスになる程度で、朝夕はもちろん氷点下でした。

ところが、今日は朝から日差しがあり、少しは温かくなりそうです。
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今年は10数回は出動した我が愛車「ボビー」。駐車場周囲に積んだ雪の山は、現在1〜2メートルぐらいの高さで、まるで城壁のように当院を囲んでいます。
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これが来てから、除雪はすごく楽になったんですけどね。
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運動不足になってしまうのが、難点です。

いずれにしても、今シーズンの除雪は、あとせいぜい数回ぐらいか・・・
長かった冬の終わりです。
by jibikai | 2008-02-29 11:25 | Comments(2)
花粉症〜なぜ飛散前から症状が出るのか〜
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今朝の山形市の様子なのですが、ご覧のとおり、まだまだ寒いです。

毎日少しずつながら新しい積雪もあり、こんなに寒くてはまだまだ花粉は飛ばないだろうと、以前の常識では言われていました。ところが実際診療していますと、随分早い時期から、花粉症の症状の出る方がいます。

実は最近の研究では、スギの花粉の粒子が観測される時期よりもずっと早くから、スギ花粉のアレルゲンそのものであるCry j1は空気中を漂い出すことが分かってきました。

詳しくは、山形県衛生研究所のサイト中の山形県の花粉情報というページにあるのですが、ここ山形市でも1月末にはもうCry j1が検出されていたとのこと。確かにこの時期から症状があるというスギ花粉症の患者さんもいらっしゃいますので、一般的な花粉情報では飛散前でも症状が出てしまうというのは、この微量なアレルゲンを吸入してのことなのでしょう。

スギ花粉症の場合、初期治療といって、スギ花粉の飛散開始日、あるいは例年症状の現れる時期の2週間程度前から抗アレルギー薬を飲んでおくのが推奨されています。それは、この微量なアレルゲンを吸入することにより、自覚症は示さないまでも、過敏性が高められていくことを防ぐ意味があるのです。

年々、この初期治療を受けられる方は増えているように思います。「泥縄式」に悪くなってから医者にかかるのではなく、是非、早めの受診をお勧めします。
by jibikai | 2008-02-28 00:08 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
花粉症の場合、日常 注意することは?
季節ネタと言うことで、今日も花粉症の話

スギ花粉症を含むアレルギー性鼻炎の治療には、薬物療法、手術療法、減感作療法がありますが、最も基本的なことは日常生活で花粉を吸わないようにすることと、体調管理です。

具体的には、下のように公式サイトで、特集を組んで解説しているのですが、
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要点は、
アレルギー性鼻炎全般にいえることとして、

バランスの良い食事を心がけること。
タバコ、アルコールは控えること。
適度に運動すること。
ストレスは上手に解消すること。
規則正しい生活を心がけ、睡眠を充分に取ること。

などです。
なんだか、ストイックな生活を強いるようですが、粘膜のコンディションを整えるには、体調そのものを整えておくことが大事ということになります。

次に、特にスギ花粉症では、
花粉情報に注意する。
マスク、めがねを着用する。
帰宅後、服を払い、うがい、洗顔。
風の強い日は窓を開けない。
洗濯物は室内に干す。
外出時の上着は、毛やフリースなどの起毛してあるものを避ける。


などが重要です。

ちなみにマスクは、最近主流の立体型のものを、顔とマスクの間に隙間が空かないようにつけること、そのためにはある程度通気性のあるものが、良いようです。上着は起毛してあるものを避けるというのは、花粉が付きにくいもの(綿やナイロンなどで、表面が平滑なもの)を選びましょうということです。

最近は、花粉症に対する情報も大分多く、「いまさら」、ということもあるかも知れませんが、花粉症の方で、まだ実践されていない方は参考にしてみて下さい。
by jibikai | 2008-02-24 17:38 | 花粉症・アレルギー | Comments(2)
スギ花粉、関東では飛散開始。
東京近郊では、スギ花粉の飛散が始まったとのことです。
ただし地方によって、花粉の飛散開始日、花粉の量には違いがあります。スギ花粉症の方は、自分の住む地域ではいつ頃から花粉が飛ぶのか、もし出かけるのであれば、旅先の花粉の状況はどうなのかなどを把握しておくことは大事です。
最近はインターネットで確認できるので便利だと思います。一般的なところで、yahoo! JAPANの花粉情報などがありますから、是非確認してみて下さい。

また、同じ花粉の量でも症状の出方には個人差がありますから、自分がいつ頃から症状がでるのか、把握しておくのも、また大事なことです。

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こちら山形は、まだまだ朝晩の冷え込みは厳しいのですが、真冬とは何となく違い、春ももうすぐという感じになってきました。
by jibikai | 2008-02-23 09:02 | Comments(0)
今日も雪
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今日の山形は、朝から雪。路面も一度は乾きましたが、またもや圧雪状態です。春の訪れまでは、もう少しかかるようです。
春と言えばスギ花粉症ですが、山形では3月1日頃が飛散開始と予測されています。ただし、飛散開始よりも早く症状の現れてしまう、非常に敏感な人はもうそろそろ受診していただいた方が良いと思います。
by jibikai | 2008-02-13 23:46 | Comments(4)
耳鼻科医の経済学(デフレスパイラル・その2)
前回、耳鼻科の診療報酬は安いという話をしましたが、それによって陥りやすい負の連鎖のパターンとは、以下のようなことが考えられます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
がんばって患者数を増やす。
   ↓
一人一人の患者さんにかけられる時間が短くなる。
   ↓
時間のかかる検査、処置は省略する。
   ↓
さらに一人あたりの診療報酬は安くなる。
   ↓
さらにがんばって患者さんを増やす。
   ↓
思考停止し、同じ処置、同じような処方に明け暮れる。
   ↓
診療に対するモチベーションが低下する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


経営のためとは言え、キャパシティーを超えた人数を診ると、以上のようなパターンに陥り、結局は医療の質が低下して、やがてはきちんとした診療を望む患者さんは離れていってしまうように思います。

耳鼻科の診療報酬が安過ぎるために、医療の質が落ちる例えとして書いたみました。しかし考えてみれば、小泉総理時代の数年間には耳鼻科に限らず下げられ続けています。医者不足も深刻ですから、一医療機関の経営方針うんぬんという話ではなくて、安い報酬で過酷な労働という構図は医療界全体に広がってきているように思います。

医療の質の維持のために、国には、もう少し医者を増やして、診療報酬も仕事に見合った程度には上げていただきたいところなのですが、なかなかその動きは見えてこないようです。医学部の定員増という話もないですし、診療報酬も微増とのことですが、ここ数年間で下げられた分の10分の1も復活していない状況では、どうしようもない、というのが本音です。

ちょっと前には医者が金の話をすると「かつて、医は仁術といったが、最近の医者は算術ばかりだ。」何て悪口も言われたようですが、見方を変えれば、昔の医者は金に頓着せずとも暮らしに余裕が持てていた、ということなのではないでしょうか。
まあ最近は、医者もそう儲かってもいないことが知れ渡ってか、あまりそういう言葉も聞かなくなりましたけどね。
by jibikai | 2008-02-08 18:49 | Comments(2)
耳鼻科医の経済学(デフレ・スパイラルの罠・その1)
耳鼻科の診療報酬が内科との比較でかなり少ないことを、前回書きました。何故そうなっているのかというと、色々な要因があるのですが、そもそもが診療報酬の決め方が耳鼻科に不利なようになっているのには間違いありません。

例えば、再診料に上乗せして請求できる「外来管理加算」なんていう項目があるのですが、これは1回通院あたり¥520です。ネーミングからしてなんだかわかりにくい項目なのですが、要するに外来診療においての詳しい説明の対価ということになっているようです。まあ、医者が患者さんに説明はするのは当たり前ですので、毎回請求できそうなものですが、実は算定するには要件があります。それは「検査や処置を行わなかった場合。」ということなのです。おそらく、無駄な処置や検査を行わないための抑止力としての効果を厚労省(この項目が設置されたのはまだ“厚生省”の頃でしたが)は狙っていたのかも知れません。「無理に検査や処置をしないで、おとなしくこの点数(金額)をもらっておいた方が得ですよ。」ということだったのでしょう。

まあ、それはそれで無駄な検査や処置を少なくして、医療費を抑制する効果はあったのかも知れませんが、大きな矛盾も生み出しました。それは、場合によっては必要な処置をわざとしないか、処置をしたのにしないことにした方が、より高い診療報酬を得られるということです。例えば、耳鼻科では簡単な耳垢の除去や耳の湿疹などに対して軟膏を塗ったりします。これは耳処置として算定するのですが、悲しいかな、点数にしてわずか25点(250円)です。しかも片方やっても両側やっても同じ点数という理不尽さ。ということは、耳が痒い、あるいは痛い患者さんで、薬を付けた方が良いと思っても、何もしないで説明だけした方が保険診療上は評価されるということになるのです。ところが、やはり炎症があれば消炎剤を塗ったり、余計な耳垢があれば取りたいと思うのが耳鼻科医の本能です。しかも、バカ正直にその通り算定すると、何もしないよりも¥270円安くなるという仕組みです。しかも、ただ耳カスをとったり軟膏を塗ったりするにしても、意外にコストはかかるもの。医者、看護師の労力、材料費(綿棒の用意や器械の洗浄、滅菌など)を考えると、やっただけ損という状況になっています。

以上は耳鼻科が診療報酬としては不利な一例です。さらに内科の病気にはそれぞれ「何とか管理加算」という点数が沢山あるのですが、耳鼻科の病気にはありません。これでは、1回診療あたりの点数は高くなりようがないというものです。私が医者になったときには既にこのような「格差」はありましたので、どういう経緯でこうなっているのかは知りませんが、なにか「大人なルール設定」がかつてなされて、そのままになっているのでしょう。

結局、点数が抑えられている分、耳鼻科は「数をこなさないと」経営が成り立たないような仕組みになっているわけです。

ところが、この「数をこなさないと」というのがかなり時代に逆行した考え方であり、そう思った時点で、もうデフレスパイラルの罠に嵌っていると思うのです。


以下、耳鼻科医の経済学(デフレスパイラルの罠・その2)に続く・・・
by jibikai | 2008-02-04 18:14 | Comments(4)
耳鼻科医の経済学(収入編)
いつも高尚な話題ばかりではつまらないので、たまには俗っぽい話でも・・・
ぶっちゃけ、耳鼻科開業医って儲かっているのか?という話です。

ある資料によれば、平成18年のデータですが、耳鼻科診療所一軒あたりの診療費というのは、1年トータルで7,554万円だったとのこと。また耳鼻科の患者さん一人、診療日数1日あたりの医療費は平均で¥3,720(平成18年10月調べ)だったとのことです。1年間に、おおよそ延べ20,000人診察しているということになります。仮に診療実日数が年間250日なら、一日あたり80人のペースです。仮に1日の診療時間が8時間ならば、1時間あたり10人のペースです。これでも私なんかはちょっと多いかなと思うのですが、さらに、患者さんの受診する曜日や時間帯にはムラがありますから、集中する時間帯はさらにハイペースで診ているということになります。ハイペースでの診療というのは、患者さんにとっても不満の原因となるところでしょうが、医者にとってもなかなかのストレスとなります。本当は、もっとゆったりと一人一人の患者さんに時間をかけて診察したいと、ほとんどの医者は思っているはずです。

比較のために、同じ時期の内科のデータを載せてみます。内科診療所一軒あたりの診療費は1年トータルで9,529万円、内科の患者さん一人、診療日数1日あたりの医療費は平均で¥6,640とのこと。1年間の延べ人数は14,337人で耳鼻科の7割程度です。同じく年間の診療実日数を250日と仮定するならば、一日あたりの患者数は57名ということになります。

耳鼻科は、内科よりも1日あたり23名多くの患者さんを診察しているにもかかわらず、診療報酬は年間で約2,000万円少ないという結果になりました。耳鼻科は処置や小手術などは内科よりも多いはずなのですが、何故これほどまでにも一回診療あたりの報酬が抑えられているのか、非常に不思議なのですが、どうもこれが現実のようです。耳鼻科は「器用貧乏」とよく言われるのですが、まさにその通り。

耳鼻科といいますと医者の中では、マイノリティといいますか、少数派なわけで、政治力もない分、いつも診療報酬を診療科ごとに配分する段階でいいように扱われやすいということを噂には聞いていましたが・・・

ちょっと かなり納得のいかないところもあるのですが、まあここでブツブツ言ってもどうなるものでもなく、好きで選んだ職業だし科目だからと、納得せざるをえないのでしょうか。


今回は耳鼻科医の経済学の収入編。支出編あるいは収支編も予定していましたが、計算してみてあまりにショックが大きかったので、続編は立ち直ってからになると思います。)
by jibikai | 2008-02-01 19:33 | Comments(2)