耳鼻科医の診療日記
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久しぶりの雪
e0084756_141003.jpg

(山形市中心地 1月21日撮影。)

早いもので今日で1月も終わり。今年の冬は最近でも
記憶にないほどの暖冬、少雪でした。おとといまでは・・・

ところが昨日は、うって変わって大雪。
ここが雪国の恐ろしいところです。
by jibikai | 2009-01-31 18:20 | Comments(4)
耳鼻科医のお絵かき〜内リンパ水腫〜

関連する過去の記事
=====================================================
耳鼻科医のお絵かき~内耳の仕組み・その1~
耳鼻科医のお絵かき~内耳の仕組み・その2~
耳鼻科医のお絵かき~蝸牛の構造~
耳鼻科医のお絵かき~蝸牛の構造~
耳鼻科医のお絵かき〜コルチ器の構造と働き〜
=====================================================

さて、前回までは耳小骨を伝わってきた音の振動が、いかにして
神経の興奮という電気的な信号に変換されるかということについて
説明してきました。最も重要な役割を担うのは、コルチ器という
システムです。コルチ器は内、外の有毛細胞、基底膜、神経などから
成ります。
基底膜はリンパ液を伝わってきた振動に呼応して振動する働き、
外有毛細胞は振動のエネルギーを増幅する働き、
内有毛細胞は基底板の振動によって活動電位を作り、接続している
沢山の求心性神経を興奮させる働きをそれぞれ担っています。
(下図参照)
e0084756_2023211.gif

さて、ここからは病態についてのお話です。
難聴は伝音性難聴(伝音難聴)と感音性難聴(感音難聴)と、伝音性の
成分と感音性の成分が両方障害された混合性難聴(混合難聴)に
分類できます。そのうち、感音性難聴の多くは内耳性、すなわち内耳が
トラブルを起こして起こります。内耳に起こるトラブルにも色々あるの
ですが、「内リンパ水腫」という病態が難聴の直接的な原因となっている疾患は
多いものと思われます。代表的なものを挙げると、メニエール病、
低音障害型感音難聴、遅発性内リンパ水腫などなどです。

内リンパ水腫でなぜ難聴が起こるかということについては、実はまだ
はっきりとは分かっておらず、候補としては二つの説があります。
一つが「圧説」というもので、もう一つが「化学説」というもの。

e0084756_2024291.gif

まず圧説ですが、内リンパの液量が増えますと、ライスネル膜や
基底膜に圧力がかかり、それにより有毛細胞での活動電位の発生が
減少するとするものです。(下図参照)
内リンパ水腫では最初に低音部の難聴が起こりますが、それは蝸牛のうちで
低音部を担当しているのは頂回転(蝸牛の先端の部分)なのですが、ここの
部分でライスネル膜の幅が最も広いので、内リンパ圧の影響を受けやすいと
いうことで説明されています。
e0084756_2024152.gif

一方、化学説ではある程度内リンパ圧が高まると、ライスネル膜の一部が
破綻して難聴が起こると考えられています。カリウムイオンの濃度が高い、
内リンパ液がまずは前庭階の外リンパに漏れ出し、それが鼓室階に拡散。
本来ナトリウムイオンを多く含む細胞外液に変わって、カリウムイオンの
濃い液体が有毛細胞や、神経を包むことによって、細胞障害を起こすという
ものです。化学説では内リンパ水腫で低音障害型の感音難聴が起こる理由
として、頂回転において前庭階と、鼓室階の外リンパの連絡があるからと
説明されております。

さらには、内リンパ水腫が出来る原因というのも、まだ分かっていない
ことがあって、この辺の話題は興味深いことがたくさんあるのです。

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by jibikai | 2009-01-29 23:57 | 耳のはなし | Comments(6)
インフルエンザ流行中
今シーズンはインフルエンザの流行が早く、
山形市でも年末からA型、B型両方の患者さんが
いらっしゃるようです。年が明けて、少し患者さんの
数は減ったものの、今週に入って再び増加傾向に
あるようです。

私の診療所でも、1日1〜2例の患者さんが
ありますが、今年になってからはいずれもA型でした。

A型インフルエンザはAソ連型とA香港型が毎年
流行していますが、ソ連型についてはタミフル耐性
ウイルスとのことで、要注意です。

鳥インフルエンザが変異して出現するといわれている、
新型インフルエンザも心配です。鳥インフルエンザは
現在のところ、ヒトからヒトへの感染はごくごく稀
なのですが、Aソ連型ウイルスなどとの交雑(遺伝子が
ミックスされて特性が変わること)によって
感染力が高まると、容易にヒトからヒトへうつるように
なってしまいます。新型インフルエンザに対する免疫は
ほとんど誰も持っていないことや、元々病原性が強い
特徴があることから、パンデミック(爆発的大流行)が
起これば、多くの人命が失われる懸念があります。

新型ウイルスが出現するのは時間の問題という指摘も
ありますが、交雑を起こさない様にするため、現在
流行中の通常のインフルエンザも極力押さえ込むことが
必要です。

それには、
予防として、
うがい、手洗いの励行。
加湿して湿度を
50~60%に保つこと。
普段から体調管理を万全にして免疫力を保つこと。
などが重要です。

ワクチンがほとんどなくなり、今年の分は今からは
もう無理かも知れませんが、毎年予防接種を受ける
ことももちろん重要です。

それでも万が一、インフルエンザにかかってしまったら、
周りにうつさないことが重要です。
外出は1週間は避けた方が良いですし、人前では必ず
マスクを着用して下さい。さらに咳をするときには口を
抑えるように気を付けましょう。

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by jibikai | 2009-01-23 13:31 | Comments(8)
耳鼻科医のお絵かき〜コルチ器の構造と働き〜
1月9日のエントリー「耳鼻科医のお絵かき〜蝸牛の構造〜」からの続きです。

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前回は渦巻き状になっている蝸牛の断面は、鼓室階と前庭階という外リンパで満たされ腔と、中央階(蝸牛管ともいいます)という内リンパ液で満たされた腔とに分けられること、中央階と鼓室階を分ける基底板の上にはコルチ器という構造が乗っかっていることを説明しました。

さて、今回はコルチ器の微細な構造と、鼓室階を伝わってきたリンパ液の振動がいかに神経の興奮に変換されるかということを説明したいと思います。

コルチ器の微細な構造ですが、重要な構造としてはまず、内有毛細胞と外有毛細胞があります。内有毛細胞は1列、外有毛細胞は3列に並んでいます。内、外それぞれの有毛細胞には聴毛(ちょうもう)という毛のような物が生えています。さらには蓋膜という構造が聴毛の先端を覆っています。外有毛細胞の聴毛は蓋膜に刺さるようにしっかりと連結していますが、内有毛細胞の聴毛は、蓋膜から僅かに離れています。

鼓室階を伝わってきたリンパ液の振動はまず基底板を揺らします。基底板の振動によって聴毛の角度が変化して、内リンパ液に多く含まれるカリウムイオン(K+)は、内および外有毛細胞内に流入します。内有毛細胞には求心性神経が多数連結しており、活動電位として音の信号を脳へと伝えます。一方、外有毛細胞は細胞内のイオン濃度の変化に応じて素早く伸縮を繰り返して、さらに基底板の振動を増幅します。これによって、さらに多くの活動電位が生じます。ということで、外有毛細胞の主な働きは、音の信号の増幅ということがいえます。ささやき声のような小さな音まで聞き取れるのは、外有毛細胞の働きによるところが大きいのです。逆に、外有毛細胞に障害が生じると、音を聞く時の聞き取りやすい音圧(いわば音量)の幅が狭くなってしまいます。難聴があるのに、ある一定の音量を超えるとうるさく聞こえる、響く感じがするなどという症状は、外有毛細胞の障害によるところが大きいと考えられます。

また中央階の外側には、血管条という構造がありますが、ここでは一度有毛細胞に取り込まれたカリウムイオンを、再び中央階内の内リンパ液に戻していく働きをしています。

以上がコルチ器の構造と働きです。非常に複雑かつ巧みな仕組みといえますが、複雑故に不調になることもあるわけで、感音難聴の多くはこのコルチ器を中心とした部分のトラブルで起こります。次回は、そういったコルチ器を中心とした内耳のトラブルによる感音難聴について考えていきたいと思います。

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耳鼻科医のお絵かき〜内耳の仕組み・その1〜
耳鼻科医のお絵かき〜内耳の仕組み・その2〜
耳鼻科医のお絵かき〜蝸牛の構造〜
「耳鼻科医のお絵かき〜蝸牛の構造〜」からの続きです。
by jibikai | 2009-01-22 00:53 | 耳のはなし | Comments(8)
山形市俯瞰図
山形の今年の冬は寒くなるかと思いきや、意外と
少雪、暖冬で経過しています。
ブログで大雪自慢のできないことを除いては、良いこと
ずくめです。駐車場の除雪は楽だし、暖房費も例年より
ちょっと少なめですし・・
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しかし。今日は吹雪。大荒れになりそう。
by jibikai | 2009-01-15 08:45 | Comments(14)
耳鼻科医のお絵かき〜蝸牛の構造〜
耳鼻科医のお絵かき〜蝸牛の構造〜の続編です。
前回の記事では、内耳の中でも特に聞こえを担当する蝸牛の
概観について下のようなイラストを使ってお話ししました。
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今回は、蝸牛の構造をもう少し詳細に見ていきたいと思います。
蝸牛の断面のうち、四角で囲った部分を拡大してみます。
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蝸牛の断面は鼓室階、中央階、前庭階の3つの部屋に分けられ、
鼓室階と前庭階は外リンパで、中央階は内リンパで満たされます。
鼓室階と中央階は基底板で、中央階と前庭階の間はライスネル膜で
隔てられていますから、通常内リンパ液と外リンパ液が混じり
合うことはありません。一方、いずれも外リンパ液で満たされている
鼓室階と前庭階は頂回転でつながっています。

基底板にはコルチ器(ラセン器)という構造が乗っかっており、ここが
リンパ液を伝わってきた音の振動を、神経の興奮に変換するシステムです。
コルチ器には内有毛細胞と外有毛細胞があり、そこに神経の末端が接続する
という構造になっています。

さて、次回はコルチ器についてさらに詳しく見てみたいと思います。

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by jibikai | 2009-01-09 23:50 | 耳のはなし | Comments(4)