耳鼻科医の診療日記
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〒990-0024
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<   2010年 01月 ( 7 )   > この月の画像一覧
iPad とうとう出ました!!
Appleから発売されると噂されていたiPad、今日サイトに発表されました。
今までのパソコンの枠にはまらない、フラットなデザインでキーボードもありません。
入力はiPhoneやiPod touch同様、直接液晶ディスプレイをタッチして行います。キーボードが必要なら画面上にキーボードが浮かび上がり、普通にタイピングも出来るようです。

電子ブックを読んだり、メールを送受信したり、DVDを観たりするのはもちろんのこと、豊富なiPhoneアプリをちょっと大きな画面で使えるのも魅力的です。

さらに、医療の現場でも使えそうな予感がします。ソフト次第では電子カルテに最適なデバイスになると思いますし、耳鼻科ならタッチパネルの長所を生かして、幼児聴検用のソフトなんかも作れれば今まで想像も出来なかった使い方が出来ると思います。
誰か個人でも企業でも良いから作ってくれないかなと勝手に妄想しています。
by jibikai | 2010-01-28 08:45 | 耳鼻科医のお道具箱 | Comments(0)
uHearによる聴力検査、ヘッドフォンによる違い
今回もiPhoneの無料アプリのuHearについてです。
このソフト、気導だけとは言え、なかなか本格的な聴力検査が出来る優れものですので、iPhoneかiPod touchをお持ちで、聞こえについて関心をお持ちの方は是非試して欲しいと思っています。
(詳しくは、こちらにソフトの説明、使い方のYouTube動画がありますので、ご参照下さい。)

私も、いろいろと検証しているのですが、今回はiPodに標準で付属してきたapple headphoneを使って自分の聞こえを検査してみました。 検査はエアコンのついている院内の自分の部屋で行いましたので、比較的静かな室内という設定です。
e0084756_17423825.jpg

apple headphoneは耳に引っかけるタイプですので、耳の形によっては合わないこともあります。実は私の耳にも合いません。少し浮いた感じで直ぐ落ちるので、せっかく標準で付属してくるのに使った試しがありません。
実際検査した結果が上の写真です。やはり両耳とも低音を中心に実際の聴力よりも悪くでていて、軽度難聴という結果になってしましました。

やはり、きちんと耳に合ったヘッドフォンを使うのが重要なようです。
また、逆に言えばいろんなヘッドフォンを同じ条件で試せば、自分に合う、合わないなどの参考になるかも知れません。

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by jibikai | 2010-01-13 18:11 | 耳のはなし | Comments(2)
iPhone アプリ、uHearを検証する
昨日も紹介しました、自分で聴力検査が出来るiPhone & iPod touch アプリである “uHear"ですが、ちゃんとオージオグラムらしきグラフが描けて、静かな環境であれば聴力検査としてちゃんと使えるのではないかと思っています。例えば患者さんが自宅で聴力を自分でチェックするとか、めまいの患者さんで聴検室での聴力検査が無理でも、病室でベッドに寝ながら聴力を測るとか、往診などでも役立つ可能性があります。

ただしそのためには、iPodやiPhoneとuHear、そしてヘッドフォンの組み合わせで、どの程度の精度があるのかということをきちっと検証していく必要があると思います。

そこで今回は、防音された聴力検査室で、本物のオージオメーターで測った聴力と、uHearを使って測った聴力でどの程度差があるのか自分の耳で検証してみました。なお、本体にはiPod touch(第一世代)、ヘッドフォンはソニー製の3000円位のカナルタイプ(いつも使っていて自分の耳に合うもの)を使いました。
e0084756_23223461.jpg

昨日もアップした画像と同じなのですが、画面だけを切り出してみました。もともとは音圧の目盛りはなく、noumal hearing(正常)、mild loss(軽度難聴)、moderate loss(中等度難聴)、severe loss(高度難聴)、profound loss(聾)を緑、黄緑、黄色、オレンジ、赤という風に色分けで示してあるだけでしたが、およそ想定される音圧(デシベル)を重ねて書いて見ました。
低音から順にグラフを読んでいくと、
右耳が、 10 10 10 15 10 0,  左耳が、10 10 5 5 10 15 デシベルかと思われます。
e0084756_23225070.jpg

さて、こちらは正式なオージオメーターでの聴力像です。普通は一番高い音は8000Hzを使いますが、今回はuHearに合わせて6000Hzの閾値をみました。
右耳が、 10 10 10 15 10 0,  左耳が、15 10 5 5 10 15 デシベルでした。  

両者を比較しますと、左の250Hzの閾値がわずか5dB違っただけでした。聴力検査室という、雑音のない整った環境であればuHearとiPod touch、カナルタイプのヘッドフォンの組み合わせで、かなり正確な聴力検査が出来るという結果でした。

ただし、この組み合わせの弱点としては、前回も書きましたが少しでも雑音のある環境では、低音が特に実際よりも悪く出やすいことです。どの程度の雑音のある環境で、どの程度の誤差が出るのか、また例えば外界の音を遮断する高級なヘッドフォン、さらに高級なノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンならどうかなどを検証していけば、家庭内や病室のベッドサイドなどで使えるかどうかがよりわかるのではないかと思っています。


とりあえず、今日はここまでです。

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by jibikai | 2010-01-08 00:16 | 耳のはなし | Comments(14)
聴力検査アプリ
最近、iPhoneのアプリに興味を持って、特に医療関係のアプリは
iTunes Storeで新作や人気のものを物色しています。特に役立ちそうな
ものは試しにダウンロードして、自分で使ってみます。
iPhoneのアプリは100円から高いのでも1000円ぐらいだし、中には
無料のものもあったりしますので、面白そうなのは直ぐに試せるのが
うれしいです。
e0084756_15423085.gif

さて、今日紹介したいのは“uHear"というアプリ。 何と無料です!
先日audiometryというアプリを紹介しましたが、これは検査途中で音量を変えられず、聴力閾値(どのぐらい小さい音まで聞こえるか)というよりも、聞こえる音の周波数の幅(低音から高音に至るまでの音域の広さ)を調べるためのものでした。例えば加齢で高音域だけ落ちていることは無いかなどを調べるには良いのですが、閾値を求められないのが大いに不満でした(といいつつ、買ってしまったのですが)。

今回試したアプリ、uHearでは250~6000Hzまで、つまり日常よく聞く音の周波数で、閾値を大まかに示してくれます。しかも使い方は簡単。画面の指示通り本体の音量レベルを50%にして、イヤホンまたはヘッドホン(普段音楽を聴くのに使っているので大丈夫)を選んで装着、あとはスタートを押すと右側から自動で検査が始まります。検査音の周波数は250、500、1000、2000、4000、6000 Hzで、耳鼻科で受ける検査とほとんど同じです。しかも検査音も断続音(プープープーと途切れのある音)と本格的です。

聞こえたら画面に大きく表示されているボタンを押していきます。まず右側から一つの周波数が終わると、次に周波数へと徐々に移っていきます。右側が終われば左側に自動的に切り替わり、左もも同じように検査したら終了です。
しかも結果は耳鼻科で検査を受けた時とほとんど同じ、オージオグラムのような形で出てきます。
e0084756_14384199.jpg
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2回とも自分で試した結果です。所要時間は6分程度でした。メニューや指示は英語で提示されますが、難しいことは何もありませんでした。結果は直ぐにほとんどオージオグラムと言っていいようなグラフで示されます。

向かって左のグラフが左耳、右は右耳です。折れ線グラフが閾値で、一番上の緑色のゾーンにあれば正常。左下がりなら低音障害型、右下がりなら高音域の難聴、という風に診断できます。私のデータのうち上の方は低音のみ両側わずかながら正常からはみ出しています。実はこれ、普通にエアコンの回っている部屋で調べたもので、エアコンの音で低音部が聞こえにくかったものと思われました。

そこで、がっちり防音してある聴力検査室でもう一度調べたところでは、正常でした。(下のグラフ)

自分で試した印象としては、かなり使えるし真面目に作ってあるアプリで、患者さんがセルフチェックするのにとどまらず、例えば耳鼻科の医者が往診してベッドサイドでどうしても聴力を調べなくちゃいけない時なんかには重宝するんじゃないかなと思います。

なお、アプリの詳細な情報はこちらまで。

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by jibikai | 2010-01-06 16:01 | 耳のはなし | Comments(3)
Bobby で Go!
久々の除雪日記です。
相変わらずの“ボビー”(小型の除雪車)ネタですが、今年は
バッテリーが死んでしまい、初めて修理を依頼しましたが、
バッテリー交換後はバリバリ働いています。


ムービーですがOLYMPUS E-P1というデジタルカメラ(今流行のマイクロフォーサーズ)を、
三脚に据えて、固定で撮りました。(カメラマン募集中です。)2カット撮って、iMovieで
編集しました。

作品を作るに当たって影響を受けたのは、スキー・ナウ、カーグラフィックTVの初期、
そしてスターウオーズ、その辺を意識して編集しました(^^;)

(お断りとお詫び:途中流れるテロップの内、“ヤンマー製エンジン”というのは、“クボタ製”の間違いでした。謹んでお詫び申し上げます。)
by jibikai | 2010-01-05 17:39 | Comments(2)
iPhone & iPod touchが耳鳴の治療器具に!
今回も耳に関係したiPhoneアプリの紹介です。
iPhoneアプリはiTunesというMacユーザならおなじみのソフトから、iTunes storeに行けばダウンロードできます。毎日多くのアプリケーションがアップロードされていますから、iPhone & iPod touchのユーザなら時々除いてみることをお勧めします。
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さて今日ご紹介するのは、Tinnitus Maskerというアプリです。tinnitusは耳鳴のこと。maskerというのは覆い隠すものということで、要するに音(ノイズ)を聞くことによって耳鳴を軽減しようとするものです。左のダイアルでノイズの種類を、右のダイアルでノイズの流れる時間を設定します。それからボリュームもセットして、後はイヤホンかヘッドフォンを装着するだけです。

そもそも、耳鳴の治療法としてマスカー療法というのがありまして、それは専用の雑音(マスカー)発生装置を使って耳鳴が消える音色、音量の音を一定時間聞くことによって耳鳴を消失させようという治療法です。ただし、専用の雑音発生装置は外国産でして日本では販売しておらず、そのため日本国内では普及しませんでした。
その後、耳鳴の治療としてはTRT(tinnitus retraining therapy)といってカウンセリングで耳鳴に対する過度の不安感や誤解を解きつつ、耳鳴をかき消さない程度のノイズを特製の耳かけ補聴器型の装置で聴いてもらう方法が注目されるようになってきました。しかし、この治療法で使われるサウンドジェネレイター(いわば雑音発生装置)も日本での発売は中止されていましたし、元々6万円以上して健康保険も使えませんでしたから、購入した人は少数と思います。
従来からあるマスカー療法と最近注目のTRTの一番の違いは、カウンセリングの有無と雑音の音量ですが、雑音を聞くことによって耳鳴を聞こえにくくするということは共通してます。いずれも有効とはいわれつつも、実はその割には普及していません。普及へのハードルとなっているのは専用の治療器具(雑音を派生させる装置)が高価で、しかも正規に輸入されておらず入手しづらいことです。
このiPhoneアプリは、音量の調節にコツがいるようで欠点もあるのですが、6万以上もする専用のサウンドジェネレイターの代用になる可能性があります。iPhoneあるいはiPod touchをお持ちの方なら、わずか700円でダウンロードして使えるというのは大きいと思います。

ただし、耳鳴の診断やカウンセリング、治療の実際に対するアドバイスとして、耳鼻科医師の助言は仰ぐべきと思います。耳鳴で悩む方はいきなりこのアプリを使うというよりは、まずは(耳鳴の治療に積極的な)耳鼻科を受診して相談してみることが必要と思います。ただし、いきなり「こういうアプリを使ってみたいのですが・・・」といっても直ぐに理解出来る耳鼻科医は残念ながら少数ですし、何しろ専用の治療器具と違いデータも少ないと思われます。幸い主治医が耳鳴の音響療法に積極的で、このアプリを知っていて、なおかつご本人がiPhoneもしくはiPod touchをお持ちなら、試す高価はある治療法かと思います。

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by jibikai | 2010-01-01 22:13 | 耳のはなし | Comments(4)
あけましておめでとうございます!
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新しい年を迎えました。当ブログ共々、今年もよろしくお願いいたします!
by jibikai | 2010-01-01 00:05 | プロフィール・雑感 | Comments(2)