耳鼻科医の診療日記
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花粉はいつ飛ぶのか?
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環境省花粉観測システム「はなこさん」より。
画像は昨日の16:00現在の花粉飛散状況です。昨日は新潟、山形、秋田など日本海側でだいぶ花粉が飛散したことが分かります。
昨日は久しぶりに暖かくなりましたので、おそらくそのためなのでしょう。
花粉の飛散はその日の気温や降雪、降雨、湿度、風などによって変動します。

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グラフは最近1週間の山形市の花粉飛散数です。この期間のうちでは16日(土)、18日(月)、20日(水)、22日(金)と一日おきに花粉の多い日がありました。日内変動では午後から多くなるパターンが多いようですが、これもおそらく気温の上昇に関係しているのでしょう。
20日水曜日は夜になって急激に花粉飛散が増えていますが、この日の夜に急に風が強まりましたのでそのためかと思います。スギの木から花粉が放たれるのは日中なのですが、風の強い日にはアスファルトなどに落ちた花粉が再び舞い上がるといわれていますので、風の強い日は夜の外出でも花粉症の方は注意が必要ということになります。1日のうちで花粉が最も少ないのは朝方から午前中(時に例外もありますが)ですので、スギ花粉症の方は出来るだけ午前中に用事を済ませることをお勧めしたい思います。


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by jibikai | 2013-03-23 08:47 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
東北でも花粉が飛び始めました。
スギ花粉の飛散開始の時期は西日本や関東南部は早くて、そこから徐々に北上、東北で飛散が始まるまでには1ヶ月程度かかります。
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環境省花粉観測システム「はなこさん」より。
画像は今日の16:00現在の花粉飛散状況です。新潟や仙台では、かなり多くの花粉が飛んでいることが分かります。私の診療所のある山形市でも今日は大分飛んでいるようです。

花粉症の方は特に、花粉の多い日には、
外出を控える。
洗濯物と布団は外に干さない。
マスクやめがねなどを着ける。
窓は全開にしない。
掃除機をマメにかける。
外出から帰ったら、衣類や髪の毛を払ってから家に入る。
毛やフリースなど毛羽だった衣類は避ける。

などで、しっかり防御してください。

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by jibikai | 2013-03-15 17:36 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
第2世代抗ヒスタミン薬の比較
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ここでは成人向けの抗ヒスタミン剤の話をします。
小児向けの抗ヒスタミン剤については、こちらをご覧下さい。
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さて、スギ花粉症をはじめとしたアレルギー性鼻炎で最も多く使われる薬は、抗ヒスタミン薬。その中でも特に第2世代後期の抗ヒスタミン薬が、副作用が少なく、アレルギー全般の改善に優れていることは前回お話ししたとおりです。
第2世代後期の抗ヒスタミン薬ならどれも同じかというとそうでもなくて、それぞれ特徴がありますので、今回は代表的な薬剤について比較をしたいと思います。
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投与回数はアレジオン、エバステル、ジルテック、ザイザル、クラリチンが1回で、タリオン、アレグラ、アレロックは2回です。薬の作用の持続が長いものは1日1回ですし、比較的短いものは1日2回の内服が必要です。多くの患者さんは1日1回の薬を希望されますが、中には2回の方がいいという方もあります。また、ジルテックとザイザルは通常1日1回1錠ですが、症状が強い場合には2錠まで増量可能です。この場合眠気の出る頻度が増す可能性はあるものの、2剤とも効果は用量依存性ですので、それだけ強力になるものと思われます。

1日薬価の比較では最も安いのがクラリチンです。因みにクラリチンにはレディタブ錠といって水なしでも飲めるタイプの製剤があって、忙しい方には便利です。(その他、エバステルとアレロックにも水なしで飲めるものがあります。)
最も高いのがアレグラです。アレグラは眠気が少ないので、非常に人気があるのですが、欠点があるとすれば薬価と錠剤の大きさです。アレグラは最近テレビのCMでもやっているとおり、処方箋なしで薬局での購入が可能になりました。しかし、実は保険証を使って受診して処方してもらった方が割安ですし、やはり医療機関を受診する方がいいと私は思います。

効果の比較というのは実は難しいです。特にアレルギー性鼻炎では例えば血圧のようにいくら下がったとか、なかなか数値化できない症状が多いのです。それでも最近は症状を4段階ぐらいに分けて、薬剤の使用前使用後で比較するようなこともしていますが、なかなか一般の診療の場面には浸透していません。ということで、抗アレルギー剤の効果については印象で語られることの方が多いのです。表の+が多いほど強力ということで記載しましたが、これも患者さんに飲んで頂いた際の症状や鼻の中の所見の改善度などからの印象です。ザイザル、ジルテックはやや強め、この中ではアレロックが最も強力、他はまあまあという感じです。ただし患者さんによって効き目にも個人差もありまして、同じ患者さんに色々試して、必ずしもこの順序にならないこともあります。

眠気の頻度は添付文書からの抜粋です。アレロック、ジルテック、タリオン、ザイザルの順に高く、アレグラが最も少ないです。実際眠くなる人の割合もこの順序の通りかなと思います。よく眠くなる薬ほど効くといもいうのですが、ある程度は真実かなという印象は持っています。

授乳については、アレロックは「中止させる」、他は「避けさせる」と添付文書にはあります。ただし、実際にはほとんど問題にならないことの方が多いのですが、この辺については次回の記事で詳しく書きたいと思います。

その他、副作用の比較とか併用禁忌などいろいろ比較する項目はあるのですが、最後にアルコールとの併用についてだけ書きます。添付文書でアルコールとの併用注意と書いてあるのはジルテックとザイザルの2剤です。これは中枢神経の抑制を助長するというのが理由です。なお、鼻アレルギー診療ガイドラインではすべての第2世代抗ヒスタミン薬について、アルコールとの併用注意といっています。

今回、主な第2世代抗ヒスタミン薬について、薬価、効き目、眠気などについて比較してみました。誰にでも効いて副作用もなく、安価な薬があれば理想的ですが、なかなかそうは行かないのが実情です。しかし、ここ15年位の間で大分薬剤の選択の幅が増えました。その分だけ患者さんの症状やニーズにある程度沿った薬を選べるようになったということは、やはりアレルギー診療の進歩だと思うのです。

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by jibikai | 2013-03-04 16:14 | 花粉症・アレルギー | Comments(2)