耳鼻科医の診療日記
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<   2014年 01月 ( 3 )   > この月の画像一覧
スギ花粉の飛散予測
1月も後半となり、そろそろスギ花粉症の方は、今年の花粉が多いのか少ないのか気になり始める頃かと思います。一般に、スギ花粉数に影響を及ぼす因子としていわれているのが、前年夏の気温です。
スギ花粉は雄花から飛散し,雄花芽分化期である夏期の気象条件によって,雄花の生産量が変動し,翌年の花 粉飛散数に影響を与える.すなわち,前年 7 月頃の気温 が高いと雄花の生産量が多くなり、翌年の花粉飛散数が 増加するとされています。
実際どうなのか、筆者の診療所のある山形市のデータで検証したことがありますので、紹介したいと思います。
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検討した期間は1984年から2011年までです。
花粉数は山形県衛生研究所のサイト、気象データは気象庁のサイトを参照いたしました。
赤の折れ線が前年に当たる年の、6から8月の最高気温の平均値です。
気温の低い年では、25℃台、高い年は30℃を超えます。
スギ花粉は少ない年だと、1平方センチメートルあたり、年間数十個から数百個。
多い年では10000個を超えますから、数十から数百倍もの差があります。
この期間でスギ花粉の多かった年は1985,1988,1990,1995,2000,2005,2009と2011ですが、ほぼ例外なく前年の夏の気温は高い傾向にありました。2001年の春は大量飛散でしたが,前年の夏は記録的な猛暑でした。
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分布図で相関を見てみました。
横軸が前年に当たる年の6〜8月の最高気温の平均値、縦軸が花粉飛散数です。
気温が高ければ高いほど、花粉が多く、正の相関がありそうです。
[#IMAG外に重視しているのは、前年の花粉飛散数です。
花粉数の年次推移をみてみますと、2年連続で花粉が少なかったこともなければ、大量飛散が連続したこともありません。理由として,一度大量に飛散しますと、木の勢いが衰えるため,翌年の花粉が少なくなるということが、言われています。
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横軸に前年の花粉数、縦軸に当年の花粉数として相関を見たのが上のグラフです。右下がりの傾向、すなわち負の相関がありそうです。
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以上から、スギ花粉数に影響を与える因子としては,前年夏の気温と前年のスギ花粉数ということになります。ここで、重回帰分析というものをやりますと、以下のような式が得られます。
一見しますとややこしい数式ですが、要はこういうことです。
前年の花粉が仮に1000個増えれば454個少なくなり、夏の最高気温の平均値が1℃上がれば1541個増えるということになります。
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同じことが他の地域でもいえるのかどうか、インターネットでデータが得られた地点で検証しました。
米沢市でも前年夏の気温が高いほど、スギ花粉飛散数は多く、前年の花粉飛散が多ければ、少なくなる傾向が見られました。
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新庄市でも同じ検証をしましたが同様で、前年夏の最高気温とは正の相関、前年の花粉総飛散数とは負の相関を示しました。
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県外でデータが得られたのは甲府市です。ここはかなり暑いところのようで夏の最高気温はほとんどの年で30℃を越えるようですが、ここでも同様に、スギ花粉飛散数は前年夏の最高気温とは正の相関、前年の花粉数とは負の相関がありました。
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さて、これは一昨年のデータを基に昨年の山形市の花粉がどうなるかを予測した式ですが,一昨年の花粉数が1879個、6〜8月の最高気温の平均は29.6℃でしたから,これを代入しますと5760個程度となりました。山形市の総飛散数の平均は約3,000個ですからその約二倍程度の飛散を予測していました。県衛生研究所のホームページによりますと、昨年総飛散数は実測でも5680個でしたので予測は的中した言っていいと思います。
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さて今年はどうでしょう。山形市の場合、昨年の花粉数が1879個、6〜8月の最高気温の平均は29.6℃でしたから,これを代入しますと2948個程度となりました。ほとんど平年並みの飛散となるというのが、私の予想です。

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by jibikai | 2014-01-19 21:33 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
LEDヘッドライト
耳鼻科医のトレードマークといえば額帯鏡で、このブログのトレードマークのジビックマも付けている訳ですが、実際の診療では昨年の始めからLEDヘッドランプを愛用しています。
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LEDヘッドライト ステラビュー (第一医科株式会社)
明るいし軽いし、白色光で見やすいし、外部の光源を必要とせず、しかも一度の充電で結構持ちますので重宝していました。ところがこの機種、一年間酷使した結果、不具合もちらほらと出てきました。一番多いのがスイッチの故障。日常診療ではこまめにON-OFFを切り替えますが、それに強度が耐えきれず、3回ほど破損しましたし、バッテリーケーブルの断線も2回ほどあり、その都度メーカー送りになりました。
まあ、そんなものなのかなと妥協することも必要なのでしょうが、壊れる度に、元の額帯鏡に戻して診療するのは不便です。

そこで予備機を購入することにしたのですが、同じのをまた買うのもちょっと癪なので、別のブランドのサイトを見に行きました。そこで見つけたのがこれ。
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LEDヘッドライト Power View(永島医科器械株式会社)

ステラビューより不細工なのですが、何よりバッテリーがヘッドバンドに装着されるのがいいです。ケーブルがぶら下がらないので故障が少なそうだし、邪魔にもなりません。その分ちょっと重いですが、一週間デモ機を借りた結果では許容範囲内でした。光量と絞りが調整できないのは残念ですが、それも普通の診療ではあまり問題にならず、購入決定です!

医療機器の情報というのはユーザーが少ないということがあってか、いわゆる口コミというものはほとんどありません。ネットでカタログを見たり、学会の機会展示場で手に取ってみたり、可能な限りデモ機を使用したりもしますが、実際に買って使ってみないと分からないことが多々あります。医療機器にも価格comみたいなサイトがあると良いのになと思うことが度々あります。

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by jibikai | 2014-01-17 23:33 | 耳鼻科医のお道具箱 | Comments(2)
『眠りの森』
今年の正月休みは、家で過ごしました。お陰でTVを観る時間もたっぷりあったわけですが、特に気合いを入れて観た番組は『眠りの森』。東野圭吾原作のミステリーです。
詳細はネタバレになるので書きませんが、あるバレリーナが交通事故をきっかけに、その後徐々に聞こえが悪くなって、やがては全然聞こえなくなってしまうというエピソードがありました。ドラマでは病名までは語られていませんでしたので、はて、そんな病気あるかなとか、実際にある病気であれば、なんだろうと耳鼻科医的には気になりました。
ちょっと考えましたが、最も考えられるは「前庭水管拡大症」という耳の病気かなと思い当たりました。
この病気は、内耳と頭蓋内の内リンパ嚢という袋とをつないでいる前庭水管という管が、広がり過ぎている、内耳奇形の一種です。子供の頃から難聴のある人もいますが、元々は難聴がなくても頭部外傷をきっかけに聴力が低下していき、やがては全く聞こえなくなってしまうこともあります。これは、頭の外傷によって脳圧の急激な上昇が起きて、コルチ器を壊してしまうのが原因と考えられています。
実際の診断は、CTやMRIで可能です。
TVドラマの中には医療そのものを扱ったものも多いですし、今回の『眠りの森』のように、ある特定の病気がストーリーに深く関わってくるものもありますよね。実のところ、病気や医療をテーマにしたものは好きではないのですが、今回のドラマは純粋に楽しめましたし、耳の症状についても興味深く観ることができました。

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by jibikai | 2014-01-13 17:26 | 耳のはなし | Comments(0)