耳鼻科医の診療日記
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扁桃の話~Youtubeバージョン〜
動画アップロードしました!


扁桃の話
扁桃の仕組みとはたらき、扁桃に黄色い塊が付く膿栓について、豊富なイラストやアニメーションで解説しています。手術法である高周波による扁桃凝固についても説明しています!
by jibikai | 2016-02-05 15:08 | のどのはなし | Comments(0)
秋のアレルギー
9月後半から、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、喉のイガイガ感、乾いた咳、息苦しさなどで受診される方が多くなりました。もちろん風邪のこともありますが、アレルギーが原因の方もかなり多いです。
この時期のアレルギーはホコリ、ダニアレルギーが多いものです。これらは年中部屋の中を浮遊したり、床やあちらこちらに付着しているので、通年性アレルギーを引き起こすのですが、特にこの時期は要注意。例えば、急に寒くなって布団を引っ張り出したり、秋物の服を探したりしてから具合が悪くなったりしてませんか??その場合、しまって置いた布団や衣服に付着してたホコリ・ダニを吸引して具合が悪くなった可能性があります。また、毎年この時期に決まって悪くなるのであれば、なおさらその可能性が高いです。
耳鼻科では、鼻や咽の視診、鼻水の検査、血液検査などで、アレルギーなのか風邪なのか、もしアレルギーであれば原因が何かなど診断することができます。もし、風邪薬をのんでもなかなか治らない鼻水、くしゃみ、咳などにお悩みであれば、ぜひ耳鼻科で相談してみてはいかがでしょうか。

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by jibikai | 2010-10-07 09:37 | 花粉症・アレルギー | Comments(4)
扁桃炎の男女差
一般に「咽が腫れる」という場合、咽喉頭炎といってのど全体が充血する場合と、扁桃が炎症を起こす場合があります。扁桃というのは咽頭扁桃、口蓋扁桃、舌根扁桃などがあるのですが、単に扁桃という場合は口蓋扁桃を意味します。この口蓋扁桃が化膿して腫れ上がってしまい膿がついた様な状態を急性扁桃炎といい、咽頭痛、嚥下時痛、発熱を伴います。慢性扁桃炎というのはそこまでひどくはならないものの、のどの痛みや違和感が持続します。習慣性扁桃炎というのは急性扁桃炎を度々繰り返すものです。(詳しくは扁桃炎と病巣感染症をご参照ください。)
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当院の登録患者さんのデータベースで初診時の病名に"扁桃炎”とついている方を検索しますと、登録患者数15,217名中、792名あり,その内訳は急性扁桃炎88 %、慢性扁桃炎10 %、習慣性扁桃炎2 %でした。
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この792例の性別、年齢別の分布を見ましたが、男女供に20〜30代に多いことが分かります。20代の女性に特に多いのですが,全体では男女差はありませんでした。
当院以外の傾向としましては,ネット検索して病院のサイトなどを見てみましたが、扁桃炎について記載のあるページではいずれも頻度としては男女差は認められないと書いてありました。

ところが,印象として男性に扁桃炎が多いのではないかという意見を聞く機会がありました。上記のように、自院のデータでもネット検索しても男女差はなかったのですが、ちょっと気になりまして、念のため自院のデータベースにて“扁桃周囲炎”もしくは“扁桃周囲膿瘍”という病名で検索した結果が以下のグラフです。
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男性が85%と圧倒的に男性の方が多いことが分かります。症例数は全体でも26例とさほど多くなかったので、年齢分布は示しませんでしたが,男女とも20〜40代に多い傾向がありました。

扁桃周囲炎、あるいは扁桃周囲膿瘍というのは、扁桃の被膜を超えて炎症が拡大している状態で、急性扁桃炎から起こるのですが、より重篤な状態です。なぜ男性に多いのか,はっきりしたことは言えませんが、もともと男性の方が感染症に弱いために重症化しやすいのか、それとも働き盛りに多いことから、仕事が休めず我慢しているうちにこじらせてしまう人が多いことなどが理由として考えられるかと思います。

結論として,扁桃炎全体としてはその頻度に男女差はないものの、扁桃周囲炎、周囲膿瘍など重症化するのは男性に多いという結果が得られ、興味深いと思い紹介してみました。

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追加です。
by jibikai | 2010-05-09 22:03 | のどのはなし | Comments(6)
喉頭の内視鏡検査
最近、消化器内科の領域では経鼻内視鏡といって鼻から入れる胃の内視鏡検査が普及してきているようで、皆さんも耳にしたことがあるかも知れません。何よりも検査を受ける側が楽ということが、最大のメリットです。従来型の経口の内視鏡よりも経鼻の方が楽なのは、咽の敏感な部分を通らなくて済むからです。経鼻による胃の内視鏡検査が可能になったのは、技術の進歩により内視鏡の径を細く作れるようになったことによります。

耳鼻科領域でも20数年ほど前から喉などは内視鏡による検査が行われておりましたが、実は耳鼻科の内視鏡は、昔から「経鼻」でした。もともと、胃の内視鏡よりも細かったので鼻から入れることが可能だったということもありますし、鼻の奥や上咽頭を見るのには鼻から覗く必要があったからだと思います。

もともとは、光ファイバーの束とレンズを組み合わせた構造になっていたものしかありありませんでしたが、最近は電子スコープといって先端に極小のCCDカメラがついていて、そこから映像を取り出して、ビデオプロセッサを介してモニタに像を映すものが普及してきました。
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検査のイメージは、上の図の様になります。鼻から内視鏡の先端を入れていって、咽の上から下へと降ろしていきます。のどちんこの裏側を通り、声帯を真上から覗くことが出来ます。肉眼では死角となって見えない所まで、詳細に見ることが出来ますし、ビデオや静止画として保存することも出来ます。
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内視鏡で喉を真上から覗くとこんな感じに見えます。喉頭という場所なのですが、さらに奥には気管があります。その後方には下咽頭(かいんとう)の一部である梨状窩(りじょうか)があり、この奥には食道があります。喉頭は食べ物と空気の通り道の分岐点であるのと同時に、声を作る場所でもあります。

喉頭のトラブルで咳が出たり、声がかすれたりするわけですが、その辺の詳しいお話は、また近いうちに書きたいと思います。

(今回のイラストも、”イラレ”で自作してみました。)
by jibikai | 2007-11-17 00:03 | のどのはなし | Comments(0)
扁桃のお話し〜どんなときに手術が勧められるのか?〜
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高い山から始まった紅葉は、もう街中まで降りてきました。
今年の紅葉は夏があまりにも暑すぎたせいか、ぱさぱさした感じであまり綺麗じゃないという評判ですね。ちょっと残念です。

さて、久しぶりの耳鼻科的な話題として、扁桃(へんとう)の話でもしてみたいと思いますので、興味のある方はおつきあい下さい。

扁桃については以前にも、扁桃炎と病巣感染症という記事を書いたことがあるのですが、アクセス解析やコメントを見ますと扁桃についての事項も意外と多いので、改めて記事にすることにしました。
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扁桃(いわゆる扁桃腺)はちょうど口と咽頭の境目の両側にありまして、ちょうど桃の種のような形をしているリンパ組織です。表面には陰窩(いんか)というクレーター状の凹みがあって、体積の割に表面積が広くできています。それは、小さい子供の時に口から侵入しようとする雑菌やウイルスをここで捕まえて、その情報を全身の免疫系に受け渡すためと考えられております。

陰窩には時として食物のカスが転がり込んだり、扁桃のリンパ球に殺された雑菌の死骸などが貯まります。これを膿栓(のうせん)というのですが、たまに口の中にポロッと出てきて、何だろうと指で押しつぶしたりすると、あまりの臭さにビックリすることも多いようです。これを一般的には「臭い玉」というようなのですが、この呼び名は実は最近になって知りました。某有名掲示板などに「臭い玉」専用スレッドが立ち上がっているときもあり、膿栓の話で盛り上がっていたりするのは、耳鼻科医としては非常に興味深いです。

さて、膿栓もたまに口に出てくるとか、1、2個扁桃にくっついていたりするのはあまり問題にはならないのですが、例えば化膿性扁桃炎ではひどくなりますと膿栓がびっしりとくっつきますし、扁桃は赤く腫れ上がります。
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こうなったら高熱は出るし、咽も痛みもかなりひどいはずですから、耳鼻科での治療が必要です。比較的体力があって我慢強い人などは医者にかからないわけですが、ここからさらにひどくなると、扁桃を包んでいる膜を通り越して炎症が広がって、扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍となってしまうことも多いので要注意です。ここまで来ると入院による点滴療法が必要になることもありますし、さらに膿が広がりますと命まで脅かすこともあり得ます。

また、扁桃炎による咽の痛みや高熱を繰り返すがあります。習慣性扁桃炎というのですが、年に4、5回以上繰り返す場合や、溶連菌(溶血連鎖球菌)による扁桃炎を繰り返す場合には、扁桃摘出術という手術が勧められます。これは、全身麻酔のもと、扁桃を取る手術なのですが、入院を必要とします。大人の場合は2週間程度、子供はそれよりも少し短くて10日程度の入院が一般的かと思います。手術後に起こりえる合併症としては、後出血(ごしゅっけつ)と言って、扁桃を取った傷からの出血が、まれに起こりえます。なお扁桃は口の方から取りますので、首に傷が残るとか、そんな心配はありませんし、声にもまず影響することはありません。

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もう一つ、扁桃摘出術が勧められるケースは、扁桃肥大による睡眠時無呼吸症候群です。扁桃の大きさは個人差も大きいし、大人と子供でも大きさが違うのですが、イラストのように左右の扁桃が中央でくっつきそうなのは明らかに異常で、ここまでくると大抵は気道を狭めてしまいます。子供の睡眠時無呼吸症候群の多くは扁桃肥大とアデノイド増殖症が原因ですから、扁摘(へんてき;扁桃摘出術の略)の効果は期待できます。大人の睡眠時無呼吸症候群の場合は扁桃肥大のみならず、鼻炎や肥満など様々な要因が重なっていることが多いので一概には言えませんが、重度の睡眠時無呼吸症候群でも扁摘によって正常になる例もあります。

さらにもう一つ、扁摘が勧められる疾患としては掌蹠嚢胞症などの病巣感染症というものがあります。これについては、以前の記事に書いた通りなので詳細は省略しますが、手術のやり方としては同じです。

さて、以上に書きましたとおり、扁摘は主には「習慣性扁桃炎」、「睡眠時無呼吸を起こすほどの扁桃肥大」、「病巣感染症」の時などに勧められるわけですが、自分に当てはまる様だと思った場合はどうすればよいでしょうか。まずは、耳鼻科の医院か病院の耳鼻科を受診して相談してみましょう。もちろん「すぐに手術しましょう。」とはなるわけではありませんからご安心を。手術におけるメリット、デメリットは必ず両方ありますから、それらを勘案して主治医と相談して決めるのが一番良いと思います。なおほとんどの開業医ではもちろん扁摘は行っていませんから、開業の耳鼻科医に相談した場合は、診察、必要に応じて検査、適応がありそうなら手術ができる病院を紹介という流れになります。
by jibikai | 2007-11-07 12:23 | のどのはなし | Comments(1)
耳鼻科医のお絵かき
耳鼻科の領域の病気というのは、耳や鼻、咽など穴の底の奥まったところで起こるので、患者さんに口で説明しても、なかなか理解してもらうのが難しいという悩みがあります。そんな時はその場でイラストをメモパッドなどに描いて説明するのですが、白黒だし時間の制約などもあってあまり正確にも描けず、十分に疾患を理解してもらうのはなかなか難しいところです。あとは製薬会社に頂くパンフレットなどを利用していますが、自分のオリジナルではないので、文言を変えたいとか、アレンジして使いたいときなどは不便です。

そこで、少しずつでも自分で耳鼻科の疾患の解説用のイラストを描きたいと思っていました。以前は、photoshop elementsで耳のイラストを描いてみましたが、後で部分的に色を変えたり、形を変えたり、拡大して表示したりするには、イラストレーターの方が使い出が良さそうです。

ということで、練習を兼ねて咽頭の側面図をadobe illustrator CS3で描いてみました。
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今回はリアルさを追求せず、より単純化して分かりやすく描いたつもりです。色もあまりどぎつくせず、柔らかい印象のものにしてみました。

さらにはレイヤーを重ねて、部位の名称などを入れることも簡単です。
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こういうイラストってweb上でもありそうで意外と少ないものです。
もし何かの機会にこのイラストを二次使用したいという方がいらっしゃいましたら、どうぞご自由にお使い下さい。なお、「”耳鼻科医の診療日記”より引用」などと一言書いて下さると、うれしいです。改変しての使用、高解像度の画像のご希望等あれば、コメント欄(鍵コメ可)に、書いていただけば、対処いたしますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
by jibikai | 2007-10-22 11:01 | 耳鼻科医のお道具箱 | Comments(2)
季節の変わり目
ついこの間の暑さがまるで嘘のように、急に寒くなりました。青空の色も、夏とはどこか違うようですね。
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さてこの季節になりますと、鼻や咽の調子が悪くなる方が多い様に思います。私の医院にも、先週あたりから咽の痛み(大抵は比較的軽い痛み)、乾いた咳、鼻水などの症状で来院される方が多くなってきています。「どうしましたか?」と聞きますと、大抵の方は「風邪を引きました。」と自己診断するのですが、必ずしも風邪とは限りません。特にこの時期は、ダニやハウスダストなどによる通年性アレルギーも症状の強くなりやすい時期なので、実はアレルギー性鼻炎や喉頭アレルギー、気管支喘息だったりすることも多いです。

風邪かアレルギーかの診断は、症状と経過、鼻や咽の中の見た目、検査によって区別することが出来ます。
まず症状では風邪でもアレルギーでもくしゃみ、鼻水、鼻づまりがあるのですが、くしゃみはどちらかというとアレルギーに多い症状です。鼻は、風邪では最初は鼻水に始まりだんだんそれが濃くなりますが、1週間もするとまた透明に近くなり、やがては治っていきます。一方アレルギーでは、透明さらさらの鼻水が、いつまでも続きます。また、咳も風邪では痰のからんだ咳が多いのですが、アレルギーでは乾いた感じの咳の方が多くなります。
さらに総じて言えるのは、風邪は原則的に2週間を越えないということです。2週間以上症状が続く場合には、風邪から何か合併症を起こしたとか、アレルギーが元々あった、などの可能性を考えるべきだと思います。

次に鼻や咽の見た目としては、風邪でもアレルギーでも鼻の粘膜が腫れるのですが、風邪では赤く腫れるのに対して、長く続いたアレルギーでは、青白っぽくむくんだように腫れることが多く、これで区別の付くこともあります。咽の赤みは風邪ではよく見られる所見ですが、アレルギーでは咽は赤くなりませんから、この辺でもある程度区別が付きます。

検査としては、鼻汁中好酸球検査というのをよくやります。これは鼻水の中の細胞を顕微鏡で調べるのですが、好酸球というアレルギーに関係した細胞が鼻水の中に増えていれば、アレルギーの可能性が非常に高くなります。また、血液検査で抗体を調べたり、炎症の反応を調べたり、血液中の好酸球の数によってアレルギーの関与を調べたりすることもあります。
by jibikai | 2007-10-15 15:38 | Comments(0)
耳と咽とのつながり
例えば風邪で鼻づまりするときや、咽の上の方が腫れている感じの時に、耳がつまったようになるのは、誰でも何度か経験があることと思います。そこで、鼻や咽の奥と耳はつながっていることは実感できるわけなのですが、なかなか見えない場所なので、実際どんな感じでつながっているかはイメージしづらいですよね。
そこで今回のイラストは、こんな感じで描いてみました。
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「耳管咽頭口」っていうのが鼓室へとつながる耳管の入り口でして、鼻から入って突き当たり、咽の両側、後方に外側を向いて孔が開いているわけです。ここから鼓室へとつながる耳管の役割は、鼓室内の気圧の調整と、細菌が鼓室へと侵入しようとするのを防ぐことにありますので、この部分で炎症を起こしてしまうと、聞こえにくくなってしまったり、耳が痛くなったりする、中耳炎になってしまうわけです。
なお、その辺のところは今後ホームページの方にも書いていく予定です。

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by jibikai | 2007-06-29 08:40 | 耳のはなし | Comments(5)
こんにゃくゼリーで窒息死
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こんにゃくゼリーで窒息死が2件

『一口サイズのこんにゃくゼリーを食べた7歳の男児2人が3、4月に相次いで窒息死していたことが分かった。国民生活センターが23日発表した。同センターは「こんにゃくゼリーの安全性が確認できない。被害が集中している子供や高齢者はこんにゃくゼリーを食べるのを控えてほしい」と呼びかけている。』
以上、毎日新聞より。
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食べ物による窒息はまさに命取りになりますので、やはり未就学児やお年寄りには食べさせないことです。こんにゃくゼリーは弾力が強くて、そのままでは咽を通過しませんので、かまずに食べると本当に危険です。こんにゃくゼリーの他には、モチを丸呑みしたりするのも危険で、毎年正月になると、何人かのお年寄りが亡くなっています。歯が無かったりすると、つい飲み込んでしまうのでしょう。
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こんにゃくゼリーやモチなどの異物は、咽(詳しく言えば下咽頭)に嵌り込んで、喉頭(声を出したりするところ、気管の出入り口)を圧迫しますので、窒息を生じます。窒息しかかっている人は声も出せませんから、咽を手でかきむしるような独特のポーズをして苦しみます。口は動かしますが、声も出せませんから、周りでは何が起こっているのか、分からないこともあります。

窒息が疑われたら、周りの人はとにかく異物を咽から取り出すことを考えましょう。救急車はもちろん呼んだ方がいいですが、間に合わないか、命は助けても窒息している時間が長いと、その間、脳に酸素の行かない状態が続くわけですから、脳がダメージを受けて、何とか救命できても、意識が戻らない、なんていうことも十分起こりえます。

異物をどうやって咽から出させるか、ですが、相手が大人の場合は「ハイムリッヒ法」といって、背後から両手で抱きかかえて片手で拳を作って、相手の胃のあたりに当てて、反対の手も拳の上からあてて、5回ぐらい圧迫する方法があります。ただし、あまり強くやりすぎると内臓を損傷する可能性もあるので要注意です。
また、意識のない場合は口の中に指を入れて、異物を掻き出す方法もありますが、その場合は指をかまれないよう、ハンカチやガーゼを指に巻いて行うのが良いです。

子供の場合は、うつぶせにしてお腹のあたりを自分の膝に乗せるようにして、頭は少し下げるようにします。その状態で手の指の腹の方で背中を5回ほどたたきます。その後、口に指を入れて、異物が口に出てきていないか、探ります。

また、大人でも子供でも、「掃除機のノズルを口の中に突っ込んで吸引する」という荒技も有効という話があります。掃除機のノズルの先端に接続できる、専用のチューブも市販されているそうなのですが、私はまだ見たことがないので、ちょっと探して、見つかったらご紹介します。
もし専用のノズルがない場合(というか用意してあることの方が少ない)は、掃除機の先端のパーツのうち、できるだけ細いノズルを咽に入れて吸引することになりますが、助ける人が二人以上なら、まずはスイッチを入れずに一人がノズルを口に入れ、先端を舌の付け根あたりに当ててから、もう一人がスイッチを入れるようにするといいでしょう。しかし、もし一人でやるなら、やむを得ずスイッチを入れてから、ノズル先端を口に入れることになりますね。一刻を争うので、あまり悠長なことは言っていられないとは思うのですが、できるだけ口や喉を傷つけないよう注意します。

以上、咽頭異物によって窒息した際の救急処置について書いてみました。

でも、あらためて言いますが、小さい子供とお年寄りには、こんにゃくゼリーは厳禁です。
どうしても食べさせたければ、ちゃんと噛んで、絶対に丸呑みしないように言ってあげてください。

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掃除機のノズル先端に付ける、咽頭異物吸引用のアタッチメントですが、
8823_nazoさんより、2製品ほどご紹介いただきました。
アイ・エム・ジーホスピタルサプライ株式会社と、オカベコーポレーションの製品です。
形は若干違いますが、使用法は一緒のようですね。小さい子供やお年寄りの集まる施設などに常備しておいても損はないかもしれませんね。
by jibikai | 2007-05-24 13:13 | のどのはなし | Comments(6)
乳児の鼻づまり
 時々、赤ちゃんや小さい子供の鼻がつまって苦しそう、長く哺乳ができない、さらには仰向けに寝ると呼吸が止まる、というような症状を心配して、受診されるケースがあります。原因は、鼻炎、副鼻腔炎、アデノイド扁桃肥大などのケースが多いのですが、単独の原因と言うよりも、これらがいくつか合併していることも多いです。
 いずれにしても大事なのは、どの程度の鼻づまり、あるいは無呼吸なのかを調べることです。
軽い場合は様子を見たり、単に鼻炎の治療をすればいいのですが、重症では鼻づまりのために母乳やミルクが十分に飲めず、発育に悪影響を及ぼしますし、寝ると呼吸が止まるほどであれば、熟睡出来ないのみならず、突然死の危険性も指摘されています。
 では、鼻づまりや無呼吸の程度を調べるには、どうしたらいいのでしょう。もちろん、まずは耳鼻科を受診することです。耳鼻科では、まず鼻と咽をよくみます。必要があれば、ファイバースコープで鼻の奥を診ることもあります。それから、参考になるのは実際に呼吸がおかしくなった時の状況なのですが、これは家で保護者の方にビデオで撮影してもらったりすることもあります。また、夜間の酸素飽和度(血液中に取り込まれている酸素の濃さ)もまた重要な指標になります。これは、最近普及してきている、睡眠時無呼吸症候群の検査で使う携帯型のモニターで、比較的簡単に調べられます。この器械は医院から自宅に貸し出し、子供が寝たら足の親指などを挟むように、洗濯ばさみのようなプローブというものを親が付けるだけ。朝になったら器械を外して、医院に器械を返せば、本体内のメモリーカードに蓄えられたデータをコンピュータで解析して、鼻づまりや無呼吸によってどの程度、酸素が不足しているかが分かります。
 以上のような診察や検査の結果、重度の無呼吸がある場合は、手術が必要となるケースもあります。手術するとすれば、主には”アデノイド切除術”と”扁桃摘出術”ということになりますが、その際は全身麻酔での手術となりますし、手術や麻酔による合併症の危険性も全くないわけではありません。ということで、つい「様子を見ましょう。」の常套句で、親も医師も先延ばしにすることも少なくないのですが、実はそれではかえって生命に危険を及ぼすような重症のケースも意外と多いのです。

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by jibikai | 2006-12-15 00:02 | 鼻のはなし | Comments(4)