耳鼻科医の診療日記
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YouTube動画紹介 Epley法
YouTubeで見つけた、耳鼻科に関連した動画を紹介します。
後半規管型良性発作性頭位めまい症に対するEpley(エプリー)法を解説しているものです。
英語ですが、アニメーションを見ながらおおよそ理解可能かと思います。

4月12日追記:動画に日本語の字幕を付けました。
「歯車のマークから字幕に日本語を選択、字幕表示」で、日本語字幕が表示されます



by jibikai | 2017-03-29 21:00 | 耳のはなし | Comments(0)
『めまいの話』 YouTubeにアップしました!


半規管の働きと、BPPVの起こるメカニズムや治療法を、スライドショーとCGアニメーションにしてみました!

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by jibikai | 2011-10-07 20:40 | 耳のはなし | Comments(2)
良性発作性頭位めまい症(BPPV)
さて、今回は半規管のトラブルのめまいの代表的な疾患である、良性発作性頭位めまい症(BPPVということも多いです)についてお話ししたいと思います。

良性発作性頭位めまい症は、めまいの原因としては一番多いものです。特徴として、横になった時や寝返りを打った時など、頭の位置が変わった刺激によって起こり、比較的短時間でおさまる回転性のめまい(自分がぐるぐる回る感じ、あるいは周囲がぐるぐる回る感じ)であるということが言えます。しかも、繰り返しめまいの起こる姿勢になることを繰り返していくと,めまいは軽くなっていきます。
回転性のめまいの原因として有名なものにメニエール病がありますが、こちらは持続するめまいですし、難聴や耳鳴りを伴うという違いがあります。

めまいの原因というのはいろいろ検査しても分からないものあるのですが、良性発作性頭位めまい症でめまいの起こるメカニズムはかなり細かく分かっています。トラブルを起こす三半規管は前半規管や外側半規管のこともありますが、一番多いのは後半規管ですので、今回は典型的なパターンをイラストを使って説明したいと思います。

良性発作性頭位めまい症で最初に起こることは起こるのは、半規管内に結石ができる、あるいは卵形嚢の中にもともとある、耳石が迷いこむことです。
e0084756_071813.jpg

例えば座った状態から仰向けになったとしましょう。
頭が後に回転することに伴って、重力により耳石はコロコロと下へと転がり落ちます。
e0084756_9551151.jpg

このとき半規管内にあるリンパ液も一緒に動きます。リンパ液の動きはさらに感覚毛の上に乗っかっているクプラを引っ張りますから、センサーである感覚毛が揺さぶられてめまいが起こるのです。
e0084756_074878.jpg

良性発作性頭位めまい症の特徴として、頭の回転から一瞬のタイムラグを於いてめまいがすることがあるのですが、それが耳石が転がり落ちるまでの時間と理解されています。
また、横になってじっとしていると数秒から長くても数十秒でめまいがおさまるのも、耳石のポジションががおさまるところにおさまったものとして説明がつくのです。

今回の話、ちょっとややこしかったでしょうか?三半規管は立体的な動きを理解しないとわかりにくいので、イラストで少しでも分かり易く説明してみましたが,静止画だと制約もあるようです。

というわけで、さらにアニメーションも交えた良性発作性頭位めまい症の話を,現在 鋭意製作中です!
完成したらYouTubeに投稿しますので、興味のある方はもう少しお待ち下さい。


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by jibikai | 2011-09-23 01:31 | 耳のはなし | Comments(8)
半規管の微細構造

骨迷路と膜迷路
半規管は加速度センサー
から引き続いて、内耳、特に半規管の話です。


上は以前にアップしたイラスト、右の内耳を外側から見たものです。骨迷路の中にほとんど同じ形をした膜迷路が入っているのですが、後半規管と卵形嚢の膜迷路だけを取り出してみると、下の模式図のようになります。
e0084756_0241063.jpg
半規管は半弧の管状の構造をしていて、両端は卵形嚢につながっています。(正確には後半規管と前半規管は片方の端では、お互いに合流して卵形嚢につながるのですが、ここでは前半規管を省略しています。)片方の端は膨らんでいて膨大部といい、その中には膨大部稜という感覚神経が集まっている部分あります。感覚神経からは感覚毛という毛状の構造が伸びていて、先端はクプラというゲル状の物質に突き刺さっています。
e0084756_0472556.png
頭が後ろ向きに回転する場合、半規管内のリンパ液は頭の回転しようとする方向と反対向きに流れることになります(下図)。
e0084756_0475026.png
それによってクプラもまたリンパ液の流れる方向に引っ張られますから、感覚毛が動いて、それがきっかけとなり感覚神経が興奮します。
その興奮は脳へと伝わり、反射的に眼球を下向きに回転させます。つまり急に頭が後ろに回転しても、目は同じ場所を見続けることができるわけです。

以上が正常な半規管の働き、回転に対する加速度センサーとも言うべきものです。また、頭が急に動いても同じものを見続ける事が出来る仕組みは、デジタルカメラの手ぶれ補正にも似たものと言えると思います。

さて次回は、病的な半規管の働き、誤作動によってめまいが起こる病態についてお話ししたいと思います。

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by jibikai | 2011-09-05 01:04 | 耳のはなし | Comments(2)
内耳の構造〜骨迷路と膜迷路〜
めまいの原因として一番多いのが良性発作性頭位めまい症という病気でして、
原因は半規管、特に後半規管へ耳石が入り込んでしまう病態が考えられています。

と、言葉で説明しても何のことだかさっぱり分からない、ややこしくて
かえってめまいがしそうという方がほとんどだと思います。

せめて、分かり易い図がないものかと探してみたのですが、それもなかなかなくて、
それならばと、イラストを描いてみることにします。
e0084756_16293276.gif

まず、これは骨迷路。(元の画はhttp://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Gray921_ja.png)
右耳を外側から見ています。

e0084756_16293767.gif

そして、これが膜迷路を加えたイメージです。立体的な構造がわかるといいのですが。

さらに、三半規管の仕組みと働き、良性発作性頭位めまい症のおこる仕組み、Epley法で
耳石がどのようにいどうするのかなどなど、これから、徐々に説明していきたいと思っています。

しかし、何しろ一つのイラストを描くのにも時間がかかりますから、続編についてはしばらく
お待ち下さいませ。

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by jibikai | 2011-08-04 17:08 | 耳のはなし | Comments(0)
地震酔いとは?
ここ数日、TVなどでは“地震酔い”という言葉を聞きます。また私の診療所を訪れる患者さんの中にも、「いつも揺れている感じがする。」「なんとなく気持ちが悪い。」などと訴える方が1日に数名ぐらいいらっしゃいます。
地震酔いという言葉は、おそらく今回の東日本大震災後に使われる様になったのではないでしょうか。乗り物酔いというのは皆さんご存じだと思うのですが、乗り物に乗ることによって吐き気、便意、悪心、冷汗などの症状が現れるものです。原因は乗り物による揺れと視覚からの情報を処理しきれなり、脳がそれをストレスと感じて自律神経のバランスが崩れることです。自律神経は胃腸や心臓などの内臓の働きを無意識のうちにコントロールして、身体が一番良いコンディションでいられるようにしているわけですけど、ここが変調を来すため色々な不快な症状が現れるのです。
地震で同じようなことが起こるかというと、通常たまにある地震ではあまりそういうことは起こらないと思います。しかし今回の東日本大震災は、本震による揺れが広範囲で桁外れに強かったこと、余震が頻繁にあること、人的、物的被害が想像を絶するほど大きかったことなどから、単なる揺れだけではなくて、トラウマになるほどの恐怖を覚えるものでした。これがさらに大きなストレスになり大脳辺縁系を介して自律神経を刺激しているのではないでしょうか。
地震酔いの治療ですが、ほとんどの場合はお薬は必要ないでしょう。まずは、単なる揺れのみならず、地震に対する恐怖もまた症状を強くする要因になっていることなどを説明し、出来るだけリラックスするようお話しするようにしています。時にはTVを消して音楽を聴きながらお茶でも飲むとか、軽く運動するとか、そんな対策がいいのではないかと考えています。

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by jibikai | 2011-03-28 23:12 | Comments(4)
良性発作性頭位めまい症
前々回のエントリーでは緊急を要するめまいということで、いきなりめまいってやっぱり怖いんだなという印象を与えたかも知れません。確かに、めまいの原因が脳梗塞や脳出血であれば、命に関わることもあるし、後遺症を残すこともありますから、まずは念頭に置かなければいけない疾患だと思います。
しかし、めまいの中に占める割合としては脳梗塞や脳出血はそう多くはありません。最も多いのは良性発作性頭位めまい症といって、内耳の三半規管の一過性のトラブルによるものです。
良性発作性頭位めまい症は、突然起こる回転性めまい(自分がぐるぐる回る感じ、天井や周りの景色がぐるぐる回る感じ)が主症状であり、難聴や耳鳴は伴いません。めまいの起こり方は非常に特徴的であり、振り向いたり寝返りを打ったり、起き上がったりと、顔の向きを急に変えたることがきっかけで起きます。めまい発作は数秒程度と短く、めまいの起こる動きも何度か繰り返すことにより、めまいはだんだんと起きなくなります。半規管の内腔へ結石が迷入すると、顔の向きを変えたり頭を動かしたときに、半規管の中では本来起こるべき方向とは異なるリンパの動きが生じて、いわばセンサーの誤作動が生じるようになるのが原因。ただし、いずれ結石はリンパの動きに影響を与えない部分に移動するので、後遺症も残さずに治ります。
かつては鎮暈剤(ちんうんざい;めまい止め)などの薬物療法が主流でしたが、近年は頭部を少しずつ回転させることにより、結石を半規管から追い出そうとする理学的療法(Epley法など)が行われるようになってきています。
これは寝た状態で頭を少し下げて、まずはわざとめまいのする方向に頸を捻ってもらいます。徐々にめまいや眼振は無くなってきますから、少し頸は後ろにそらしたまま、正面、反対側へ頭を回転していきます。反対側を向いたら、そのまま上半身を起こして頭を下げた状態を少しの間保って、治療は終了です。
一応下に動画を紹介しておきますが、これは自分や家族がやるものではなく、耳鼻科でやってもらうべき治療法です。もちろん、良性発作性頭位めまい症以外には効きませんのでご注意を。


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by jibikai | 2010-06-29 11:08 | 耳のはなし | Comments(2)
緊急を要するめまい
今日はめまいについてです。
めまいと一言で言っても、ふらつくような感じから、目の前が暗くなる感じ、まっすぐ歩けずどちらかに転びそうになるとか、あるいは自分がぐるぐる回る感じ、回りがぐるぐる回る感じなど、詳しく見ると実はいろいろな“めまい”あるのですが、それらを一括りにして「めまい」と表現していると思います。

症状も様々ならば、めまいの原因も様々。大きく分けて、「耳に原因のあるもの」、「脳に原因のあるもの」、「全身的な問題が原因のもの」に分かれます。めまいがした時に一番悩むのは、何科を受診したら良いかということになろうかと思います。耳に原因のあるものは耳鼻科が専門ですし、脳に原因のあるものは脳外科や神経内科、全身性の問題については一般内科や循環器、内分泌などが専門の内科医が専門ということになろうかと思います。

受診する側としては、「そんな原因なんて分かったら苦労しないよ。」、っていうのが本音でしょうね。確かにそうです。大雑把には回転性のめまいは耳から、非回転性のめまいは全身疾患や頭蓋内の疾患からといわれます。

しかし一番大事なのは「命に関わるめまい」かどうかです。一番気を付けなくてはならないのが、脳出血や脳梗塞。急なめまいで脳出血や脳梗塞の心配がないか見分ける方法としては、めまい以外の症状に注意です。


今まで経験したことのない様なひどい頭痛。
意識がないか、もうろうとしている。
ろれつが回らない。
ものが二重に見える。
手足が麻痺している。
手足や身体、顔面などの感覚が弱い。しびれる。


などの症状があれば、どの科を受診しようなどという余裕はありません。
救急車を呼ぶべきでしょう。

持病との関連では、高血圧、高脂血症、糖尿病、不整脈などのある方の場合は、脳血管障害によるめまいの可能性が高くなります。本人もご家族も、持病を良く把握しておくことも必要ですね。

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by jibikai | 2010-06-24 17:09 | 耳のはなし | Comments(4)
めまい
久しぶりに、病気の話をします。今日はめまいについて。
「え〜っ、めまいって耳鼻科の病気なの?」っていう方も一部いらっしゃるかと思います。めまいというのは、身体のバランスを取る平衡機能(へいこうきのう)という働きがうまくいかなくなって起こります。平衡機能は簡単にいえば耳の奥の内耳というところにセンサーがあって、ここからの情報が脳幹部や小脳で解析されることですが、このうちのどこかがトラブルを起こすと、”めまい”という症状が起こります。従って、めまいは耳を専門に診る科、すなわち耳鼻科と、脳の働きを診る神経内科や、脳神経外科で分担、協力して診ることになります。
「それじゃあ、実際めまいが起きた時にどこにかかっていいか分からないじゃないか。」という意見も出ますよね。あるいは、救急車を呼んでいいものかどうか迷うこともあるでしょう。今日はそんな話を中心にします。
一応、外傷など明らかな原因があるもの以外で、内耳が原因のめまいはとりあえず命に関わることはありません。一方、頭の中の脳幹部や小脳に原因がある場合は、運が悪いと命に関わったり、重い後遺症を残したりします。で、その見分け方なんですが、まずはめまい以外の症状として、ろれつが回らない、意識がはっきりしなくなってきた、手足に麻痺がある、なんていう場合には、頭の中に原因があり、しかも緊急を要することが多いですから、すぐに総合病院で診てもらいましょう。この場合、救急車を呼ぶこともためらわなくていいと思います。
一方、めまいがひどく起きあがれないほどであっても、ろれつが回らない、意識障害、手足の麻痺はない場合、これは内耳のトラブルである可能性も高くなります。それに加えて、耳鳴や難聴がめまいと前後して起こっていれば、ますます内耳性のめまいの可能性が高くなります。この場合は、とりあえず、少し動ける程度なら、耳鼻科を受診してよろしいかと思います。また、命に差し障りなのないものの、全然動けないようなら救急車で総合病院を受診するのも仕方ないかと思います。
めまいの原因はそれこそ限りなくありますが、そのうち命に関わるめまい、あるいは重い後遺症を遺すめまいはそう多くはありません。めまいの発作がひどい時には、「このまま死んでしまうんじゃないか。」と思う方も多いそうですが、まずは本人も周囲の人も冷静になって、他に症状がないかみてみることも重要です。
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by jibikai | 2006-08-03 16:26 | 耳のはなし | Comments(14)
耳を大切にするとは?
前回の配事にも書いたとおり、今日3月3日はひな祭り、、と同時に「耳の日」でもあります。しかし、当事者である耳鼻科医や、耳の病気を持つ患者さんにとって、あまリピンとこないというのが正直なところ。実際には、私の所属しております、日本耳鼻咽喉科学会山形県地方部会というところでは、難聴者向けに無料の補聴器相談なんかもやってはいるのですが、他はこれといって具体的な活動はないのです。

じゃあ、何をやればいいのかということになりますけれども、大部分の方が普段耳の不都合なんか感じたことがないわけですから、「健康な耳を維持するにはどうするか。」ということと、「周囲の難聴者へはどう接していくべきか。」などについての啓蒙活動が重要なことと思われます。耳の日のポスターには「耳を大切にしましょう」というスローガンが掲げられていますが、これだけじゃあ、−般の人にとって具体的に何をしたらいいかわかりませんよね。私だって、「耳を大切にって具体的には何すりやいいんだい?」つて聞かれたら、とっさには答えられないと思います(汗)。
しかし落ち着いて考えてみますと、耳のトラブルというのは、「痛み」と「聴こえの問題」と「めまい」ということになろうかと思います。具体的にはこれらへの対策が「耳を大切に」することになろうかと思いますので、ちょっと書いてみますね。

耳の痛みについては、ほとんどの場合、子供では急性中耳炎が、大人では外耳道炎が原因です。急性中耳炎はほとんどが風邪に続発しますから、風邪を引かないようにすること、引いてしまったらきちんと治すこと、鼻のかみかたを覚えることなどが大事と思います。外耳道炎は、耳のいじりすぎや不適切な耳掃除で起こりますから、それを防ぐには、気持ちいいからってつい耳をいじりすぎないように強い意志を持つこと、正しい耳掃除の仕方を覚えることが必要です。

次の聴こえの問題ですが、大きく分けて中耳のトラブルで起こるものと、内耳のトラブルで起こるものがあります。中耳のトラブルは主に中耳炎ですから、やはり風邪への対処につきるかなと患います。
内耳のトラブルは原因不明なものが多く、治療するのも難しいものが多いです。また、いくら気をつけても、ほとんどの人が年をとれば耳は速くなります(老人性難聴)が、これも防ぎようがありません。
原因がある程度分かっているものとしては、低音障害型感音性難聴やメニエール病などの難聴があります。これらは、内耳にリンパ液が貯まりすぎることが直接の原因であり、ストレスと因果関係がありそうだということまではわかっています。また、騒音性難聴や音響外傷は、強大音で起こることが分かっています。ということは、ストレスを避けることと、大きな音を長時間聞かないことが、今のところは、内耳性の難聴を避ける有効な方法と思われます。

最後の「めまい」についてですが、めまいの原因は大きく分けて3通りあり、「耳のトラブル」、「頭の中のトラブル」、「自律神経系など全身的なトラブル」に集約されます。その中の「耳のトラブルJで起こるめまいは、良性発作性頭位めまい症っていうものと、メニエール病、内耳炎、突発性難聴などがありますが、予防法はとりあえずストレスを避けることぐらいしか思い浮かぴません。ただ言えることは、内耳性のめまいでは、難聴を伴うものもあり、めまいが治っても難聴が治らないケースも多く、こういった後遺症をできるだけ残さない様にするには、早期発見・早期治療が大切です。めまいというと、耳鼻科と内科と脳外科でどこへ行ったらいいか悩む人も多いと思うのですが、聴こえが悪かったり、耳鳴を伴うようでしたら、迷わず耳鼻科を受診した方がいいと患います。

以上、「耳を大切に」するとは、具体的には何をしたらいいのか書いてみましたが、ちょっと、長すぎましたね(芙)。これでは、ポスターに載せられません。でも、単にポスターを診療所や病院に配るだけでなく、他の方法の啓蒙活動は必要だし、「耳を大切に」するとはどういうことかをまずはっきりさせないことには始まらないと思い、記事にしてみました。

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by jibikai | 2006-03-03 11:50 | 耳のはなし | Comments(0)