耳鼻科医の診療日記
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稲の花
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暑い暑いと思っていたら,いつの間にか秋の気配が漂ってきました。
写真は稲の花。毎年8月10頃に咲きます。ほとんど見逃してしまいそうな地味な花です。

ところで、毎年8月後半あたりから、花粉症の症状を起こす方が、いらっしゃいます。
これは、ほとんどがヨモギやブタクサなどのキク科の雑草の花粉症です。キク科雑草花粉症は人口のおよそ5〜10%、アレルギー性鼻炎の方の25%ぐらいの方に見られます。

たまたま、開花時期が稲の穂が垂れ始める時期に一致するため、この時期の花粉症症状は,稲の花粉のせいだと思っていらっしゃる方も多いのですが、原因はキク科雑草。稲の花の花粉症というのは、皆無とはいえませんが、ごくごくわずかです。
by jibikai | 2016-08-16 08:55 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
イネ科雑草花粉症
さて、スギ花粉の飛散もようやく収まり、花粉症の方もやっと外の新鮮な空気が吸える時期に
なったのではないでしょうか。
しかし、一旦収まったアレルギー症状が、5月になって再び始まったという方もちらほら見られます。
これはイネ科雑草花粉症の可能性があります。
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イネ科雑草には,カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ、ギョウギシバなどがあります。細い葉と茎を持ち、麦の穂のような花を咲かせます。もともと牧草として輸入された外来種が多いようで、地域的には北海道や東北に多い傾向にあるようですが、ほぼ全国に分布します。
花粉の飛散期は,丁度今頃、5月から梅雨開けまでですが、一部秋にもあるようです。
抗体保有率は、アレルギー性鼻炎の方のおよそ30%程度。そのうち、3分の1程度の方に症状がみられるようです。症状はスギ花粉症と同じく、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3主徴に加えて、目の痒み、咳、喉のイライラ感、咳などです。
治療は、原因となる植物のあるところに近づかないこと、除草、風の強い日は窓を開けっ放しにしないこと.掃除をまめにすることなどなど、の自己防衛と、抗アレルギー剤です。
抗アレルギー剤には、おもにくしゃみと鼻水を止める抗ヒスタミン剤と、鼻づまりを抑える抗ロイコトリエン薬、抗トロンボキサン薬、アレルギー全般を抑えるステロイド点鼻などがあり、症状やライフスタイルに合わせて使用することになります。

スギやダニアレルギーに対しては、舌下免疫療法が行われるようになってきていますが、イネ科雑草花粉症に関していえば、未だ、舌下免疫療法は確立されておらず,残念ながら、自己防衛と対症療法に頼らざるを得ません。

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by jibikai | 2016-05-10 08:54 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
山形の花粉、今がピーク
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今年の山形のスギ花粉飛散数は,飛散開始前の予測では平年並みか,少し多いぐらいかと
思われていましたが、実際飛散が始まってみると、結構多くて,もう既に、4,400個/m2を上回っているようです。この調子だと、大量飛散になるのでしょうか?
おそらく、樹に付いていた花粉の量は平年並みだったにもかかわらず、湿度が例年より低く,風も強いので,一度地面に落ちた花粉が,再び舞うことによって、飛散数が多くなっているのではないでしょうか。

もうしばらくは用心が必要です。
by jibikai | 2016-03-29 18:51 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
スギ花粉、本格飛散開始!
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山形市の花粉は今日から数日間、特に要注意です。
by jibikai | 2016-03-17 08:52 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
花粉飛散開始
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グラフは山形市にあります,県衛生研究所で測定された花粉飛散量です。
2月29日に大量飛散がありました。その後は,雪が積もったこともあり、
現在は落ち着いていますが、今日あたりから気温も上がるし、晴れの日が続くよう
ですので、特に要注意です。

花粉症で外来を訪れる患者さんも,昨日あたりから増えています。
まだ、重症化している患者さんは、ほとんどなく、今のうちに内服開始すれば、
おそらく、ひどくならずに済むものと思われます。

外来も,花粉が非常に多くなる今月下旬に較べれば、まだ混雑していない方なので
スギ花粉症の方は、早めに耳鼻科を受診されることをお勧めします。
by jibikai | 2016-03-04 08:17 | 花粉症・アレルギー | Comments(2)
スギ花粉の飛ぶ季節

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今年もスギ花粉の飛散期となりました。
今年の、当地山形市の花粉はトータルでは平年並みと予測しています。

それでも、中等症以上の方はひどくなることが考えられますから、
症状があるかないかのうちの、早めの内服治療、あるいはステロイド点鼻を
お勧めしています。

新聞、ネット、テレビなどの花粉情報はチェックして、多い日は特に、マスク、
帽子、眼鏡で予防しましょう。家に帰ったら,玄関前で福を払うのも有効です。
外側に着るものは、ウールやフリースなど毛羽だったものはダメ。ナイロン、綿などの
ツルツルしたものの方が良いと思います。

そして、“非常に多い”の予報が出たら、不要、不急の外出は避けた方が賢明かも
知れません。


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by jibikai | 2016-02-23 08:40 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
天気とスギ花粉
今回はスギ花粉と天気の話。毎年山形市のスギ花粉の飛散のピークはこの時期、大体、3月末から4月上旬にかけてが多いのですが、その中でも日によって飛ぶ日、飛ばない日というのがあります。よく言われているのが、晴れた日に多いこと、雨上がりに多いこと、風の吹く日に多いことなどです。
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上のグラフは先週から今週初めにかけてのスギ花粉量、吹き出しは天気です。
3月23日には結構花粉が飛びましたが、それはそれ以前にだいぶ気温が高く晴れた日が続いた影響が残っていたためです。しかし23日、24日急に寒くなって積雪もあったわけですが、それに伴い、花粉はほとんど飛ばなくなっています。26日頃より天気は回復していますが、花粉は3日ぐらい後れて27日頃より多くなっているのが分かります。そこから29日の夕方に雨が降り始めるまで、徐々に花粉の増えています。雨の後は一旦花粉が飛ばなくなりますが、晴れるとまた飛ぶようになります(30日)。

このように、スギ花粉の飛散数は天気と密接な関係があり、
「晴れると多くなり、晴が続くと相乗効果でさらに多くなる。」
「雨も雪も花粉の飛散を少なくするが、雪は数日花粉の飛散を抑え、雨は半日程度の抑制効果しかない。」
「雨上がりは花粉の増加する傾向にある。」

などがいえるのではないでしょうか。



by jibikai | 2015-04-02 19:12 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
スギ花粉の本格飛散が始まりました
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最近1週間の山形市における花粉の量です。(環境省花粉観測システム”はなこさん”より。)
グラフを見ますと3月16日より、急激に花粉の多くなっていることが分かります。気温上昇に伴うものと思われ、今後雨、雪が続くことがなければ、しばらく花粉の多い日が続くことが予測されます。
花粉の大量飛散に伴い、花粉症の症状を訴える方が多くなっています。昨日も外来が非常に混み合いまして、ご迷惑をおかけいたしました。かといって、発症してから我慢すればするほど重症化するのがスギ花粉症ですから、少しお時間に余裕を持って受診して下さいますよう、お願いいたします。

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by jibikai | 2015-03-20 08:49 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)
鼻水の量を調整している神経
e0084756_22494726.jpgきょうは鼻水の量を調節している神経の話。

鼻の中に刺激が加わると、まず三叉神経が興奮します。
そして、三叉神経からの信号は脳幹へと伝わります。
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脳幹からは、今度は鼻に向かって、副交感神経経由で鼻水の分泌を促す信号が送られ、鼻腺が働いて鼻水を作り分泌するのです。
そして、これらの神経の働きを促進するのが、ヒスタミンなどの化学伝達物質。
というわけで、鼻水を止めるために、抗ヒスタミン薬が使われるのです。

短いですが、本日はここまで。

次回は、小児に使える抗ヒスタミン薬の話です。

なお、大人向けの抗ヒスタミン薬については、
などを、ぜひ参考にして下さい。

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by jibikai | 2015-01-14 00:30 | 鼻のはなし | Comments(0)
鼻の役割とは?
e0084756_00372029.jpgスギ花粉症のシーズンが近いということで、鼻の強化月間。
今回は鼻の役割についてお話ししたいと思います。

アレルギー性鼻炎や鼻風邪の主症状といえば、「くしゃみ」、「鼻水」、「鼻づまり」。不快で、明らかに生活の質を下げてしまう困った症状なわけですが、これらの症状は、実は、鼻本来の働きが暴走気味になることによって、起こっているのです。


鼻の役割にはいくつかあるのですが、一つには呼吸の働き。鼻は気道の一部をなすわけですが、空気の流れに対する抵抗値は鼻の中が一番大きくて、全気道抵抗の半分を占めます。このことにより深くゆったりした効率的な呼吸が保てるのです。

二つ目の働きは下気道の防御。空気を加湿したり体温に近づけたり、異物や病原体を除去したりと、いわばエアーコンディショナーとフィルターとしての役割です。

そして三つ目の働きは、嗅覚です。嗅覚は食物を摂ったり、危険を察知したりするのに重要です。


このうち、くしゃみ、鼻水、鼻づまりに特に深い関係のあるのは、二つ目の「下気道の防御」です。風邪や花粉症などで、くしゃみや鼻水が出るのは異物を排除使用とする働きが強くなりすぎている結果ですし、鼻づまりは鼻腔の空気抵抗を大きくして、異物や病原体を入れまいとする働きが過剰になったためと理解できます。


くしゃみや鼻水の量、鼻の通り易さを調整しているのは、鼻の粘膜に分布するセンサーともいうべき感覚神経と、鼻の分泌腺や血管のボリュームを調整している自律神経などの神経系と、ヒスタミンやロイコトリエンといった化学伝達物質です。


さて、今回はここまで。

次回は鼻水の量を調整している神経の働きについてお話ししたいと思います。


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by jibikai | 2015-01-09 00:42 | 鼻のはなし | Comments(0)