耳鼻科医の診療日記
jibika.exblog.jp
  ↑ あさひ町榊原耳鼻咽喉科の公式サイト。是非こちらもご覧下さい。

あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ
お知らせ・連絡先
【重要!】
いわゆる医療相談につきましては、誤解を招く恐れ、また実際の治療の妨げになる懸念があるため、お受けしておりません。
例えコメント欄に個々の診断や治療方針についての質問を書き込まれましても、一切返答いたしませんので、ご了承ください。


【連絡先】
あさひ町
榊原耳鼻咽喉科医院
〒990-0024
山形市あさひ町7−25
院長  榊 原  昭


【あさひ町榊原耳鼻咽喉科医院のホームページ】
診療に関するご案内。
耳鼻科やアレルギー科の病気の情報などを提供しています。

【当院の携帯用サイト】
下のQRコードを読み込んでアクセスして下さい。↓↓↓


当ブログ、ホームページともリンクフリーです。

【お願い】
イラストや写真の
無断使用はご遠慮下さい。
記事が参考になったら、コメントをお寄せ下さい。

【ランキングに参加しています】
他の医学系ブログを見たい方は、下のリンクからどうぞ。
1日1回のクリックで耳鼻科医ブログに投票できます!
応援よろしく!!


【リンク】

My Blogs

小児の耳鼻科疾患



アレルギー疾患の解説


愛用品の紹介や雑談系。病気の話以外のブログ。

【その他の外部リンク】

初めての補聴器選びからトラブルや疑問にお答えします。時々趣味の話も。


あいち補聴器センターブログ すべては聞こえのために

めまい診療

診療所院長の独り言

パニック障害 入門

新型インフルエンザ対策関連情報-Yahoo!ヘルスケア-
フォロー中のブログ
カテゴリ
タグ
以前の記事
ライフログ
検索
ブログパーツ
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
タグ:耳 ( 111 ) タグの人気記事
急性中耳炎の起こる仕組み
YouTubeに動画アップしました!

急性中耳炎の起こる仕組みについて、イラストとアニメーションを駆使して説明しています。

================================================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが!!貴方の1-Clickがこのブログを救います!)
=================================
by jibikai | 2012-08-28 13:44 | 耳のはなし | Comments(0)
新しい鼓膜穿孔閉鎖術-ASET-について
鼓膜に穴が開いてしまう病気としては、慢性中耳炎や鼓膜の外傷などがあります。自然に閉じる場合もあるのですが、鼓膜に穴が開いたままですと,ここから細菌が中耳へと侵入して耳だれが出やすくなったり、聞こえが悪くなったりします。
鼓膜の穴を閉じる方法として以前から行われていたのは、鼓室形成術や鼓膜形成術ですが、数週間の入院が必要であり、耳の周りの側頭骨を削ったり、鼓膜を張り直す材料として筋膜を採取したりしなければならず、必要性は分かっていても、なかなか気軽に受けるという性格のものではありませんでした。
また、数年前から耳内接着法という鼓膜形成術が普及してきました。この方法では、皮膚を切開するのは少しだけですみますし、入院期間も大幅に短縮あるいは日帰り手術も可能とあって、大分手術に対する敷居が低くなりました。
しかしながら手術であることには変わりなく、手術適応ありということで勧めても、皆が皆、希望するというものではありませんでした。
そして、耳内接着法よりもさらに簡便な方法として登場したのが、鼓膜穿孔閉鎖術です。これは鼓膜の再生を促すために、鼓膜穿孔の辺縁を機械的にあるいは化学的に少し傷を付けて、そこから細胞が伸びるように橋渡しをする材料を当てる方法です。外来で行え、患者さんへの負担が、肉体的にもコスト的にも非常に少ないというのが、何と言っても利点です。成功する確率は従来の方法に比べて低かったのですが、最近では改良が加えられて、成功する割合が増えてきました。

当院では、山形大学医学部耳鼻咽喉科・頭頚部外科教授の欠畑誠治先生が考案された自己血清とキチン膜を併用した自己血清点耳療法(autologous serum ear drops therapy: ASET) を行っています。
この治療法の実際を、簡単に説明します。
1.穿孔の辺縁に綿棒で硝酸銀を塗布します。
2.ベスキチンという、カニの甲羅から抽出した創傷被覆材を、穿孔の大きさよりも一回り大きめにカットして、穿孔を覆うように鼓膜の上に置きます。これが、細胞が伸びるための足場となります。
3.患者さん本人の血清と、抗菌剤を混合したものを点耳します。血清には増殖因子が含まれており、穿孔辺縁から細胞が伸びる時の栄養源となります。
4.自宅でも、1日3~4回点耳を行っていただきます。
5.1週間後に再診していただき、ベスキチンがずれていないか確認します。ずれていたら一旦外して、もう一度1~3を行います。
6.これを繰り返すことにより、穿孔が縮小、やがては閉じます。

欠畑先生によれば、この方法での穿孔閉鎖率は69%-82% と高いとのことです。しかも簡便かつ安全な方法なので、今後広く普及してくるものと思われます。
当院では、まだ始めたばかりですが2例中1例は1ヶ月程度で完全に穿孔が閉鎖。もう一例は比較的大きめの穿孔でしたが、半分程度に縮小してきています。まだまだ症例は少ないのですが、非常に期待の持てる方法という印象を持っており、今後も続けていきたいと思います。
================================================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが!!貴方の1-Clickがこのブログを救います!)
=================================
by jibikai | 2012-07-08 00:23 | 耳のはなし | Comments(2)
鼓膜に穴が開いたら? 〜鼓膜穿孔について〜
鼓膜に穴が空いた状態を、鼓膜穿孔(こまくせんこう)と言いますが、大きく分けて二通りの原因で起こります。一つには中耳炎によるもの、もう一つは外傷によるものです。

中耳炎で鼓膜穿孔の起こる機序ですが、
1.カゼをひいた時に耳管を通じて鼻の奥から中耳へと炎症が広がります。
2.中耳に膿が貯まり始めます。
3.中耳腔が膿で満タンになると、行き場所を失った膿は鼓膜を破って外耳道へと流れ出します。これが、いわゆる”耳だれ”です。
4.中耳の炎症が治まり、膿も大部分流れ出した後には鼓膜の穴は自然に閉じますが、炎症を繰り返すとやがては閉じなくなってしまうのです。
e0084756_12203264.png


外傷による鼓膜穿孔で多いのは、耳搔きによるものと、平手打ちによって外耳道に風圧が加わって起こるものです。
耳搔きの場合は、耳搔きの途中でペットや子どもがぶつかって、鼓膜まで突いてしまうといくケースが多いです。この場合は鼓膜の穴だけで済めばいいほうですが、さらに奥にある耳小骨や蝸牛まで傷めてしまうこともあります。
平手打ちによる鼓膜穿孔というのも意外と多いのですが、幸いなことに比較的軽いケースが多いです。
いずれにしても外傷による鼓膜穿孔というのは、もともと健康であった中耳に起こるものですから、感染さえ起こさなければ自然に閉じるものが多いです。

鼓膜に穴が開いたままの場合の症状は、耳だれと難聴です。
通常、耳の穴から水が入ったとしても、鼓膜がバリアになって中耳にまでは水が浸入しないようになっているのですが、穿孔があればここを通って病原体を含んだ水が中耳へと到達してしまいます。中耳の粘膜というのは本来無菌状態であるべきところなので、ここに病原体が侵入することにより炎症を起こして、耳だれになってしまうのです。
また、鼓膜に穴が開いていると聞こえが悪くなるのですが、これは鼓膜に開いた穴により、音を受け止める面積が減少する分と、鼓膜から耳小骨、蝸牛の卵円窓という順序で伝わってきた音の振動と、穿孔をすり抜けて直接正円窓に到達した音の振動とが位相のズレから、蝸牛内で互いに打ち消し合う、”キャンセリング効果”というもので生じます。

鼓膜穿孔の治療ですが、中耳炎によるものでも、外傷によるものでも、耳だれがあればその治療を行いながら、まずは経過をみます。といいますのも、鼓膜には再生能力があり自然閉鎖することも多いので、これに期待するのです。

ただし、およそ2〜3ヶ月みても縮小傾向のない鼓膜穿孔は、何らかの方法で閉じる必要が出てきます。その実際ですが、以前には鼓膜形成術、あるいは鼓室形成術という手術が必要でしたが、最近では症例は選ぶものの、より簡便な手術や外来での処置で閉鎖する方法も考案されてきています。当院では、外来での鼓膜穿孔閉鎖術を行っていますが、これについては、また次回にご紹介したいと思います。


================================================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが!!貴方の1-Clickがこのブログを救います!)
=================================
by jibikai | 2012-07-06 12:17 | 耳のはなし | Comments(3)
急性低音障害型感音難聴とは?
内耳の障害が原因で急に聞こえが悪くなったり、耳がつまった感じになる病気です。原因は内リンパ水腫といわれていますが、ストレスや過労が引き金になって起こることが多いです。数日から数週で治る方が多いのですが、長引いたり、繰り返したりすることもあります。

発症のメカニズム

音は空気が振動することによって伝わり、耳の中では物理的なエネルギーとして最初は捉えられます。これを神経の興奮という電気的なエネルギーに変換するのが内耳の役割です。
e0084756_1052097.gif

内耳は外側に骨迷路、その側には膜迷路という2重の構造になっています。骨迷路の中には外リンパ液が、膜迷路の中には内リンパ液が入っていて混じり合わない様になっています。
e0084756_1055287.gif

急性低音障害型感音難聴では内リンパ液の量が過剰になると膜迷路が膨らんでしまったり、膜迷路に小さな穴があいたりして神経を興奮させるエネルギーを上手く作れなくなってしまうのです。
低い音だけ、聞こえが悪くなるのは、内耳の中でも低音を感じる頂回転付近が特に、内リンパ水腫の影響を受けやすい構造になっているからです。

発症しやすいのは?

当院のデータによりますと全体の7割が女性で、3割が男性でした。一般的にも女性に多いということが言われています。年齢層では30代から40代に多い傾向があります。季節的には春から秋にかけて多く、冬は少ない傾向があります。
e0084756_1093955.jpg



症状は?
耳がつまる感じが最も多く、次いで難聴、耳鳴り、自分の声が響く、聴覚過敏などがあります。片側だけのことも両耳のこともあります。軽いめまい感を伴うこともあります。

治療法
お薬による治療が中心となります。多くの場合、入院は必要ありませんが、難聴が高度である場合や、治療しているにもかかわらず、難聴が進行する場合には入院が必要になることもあります。
浸透圧利尿剤:イソバイド、メニレットゼリーなどがあります。内リンパ水腫の軽減に効果があります。
ビタミンB12製剤:メチコバール。内耳の代謝を助けます。
ATP製剤:アデホス。内耳のエネルギー源となります。
ステロイドホルモン:プレドニンなど。内耳の炎症を取り除いたり、過剰な免疫反応を抑えたりします。

日常注意することは?
ストレスをためないこと。
睡眠、休息を充分は充分にとりましょう。
少し汗ばむ程度の有酸素運動をするようにしましょう。
水分補給を忘れないようにしましょう。
(脱水は症状を悪くする可能性があります。)

予後
多くの場合、数日から数週間以内で治りますが、中には長引くタイプ、繰り返すタイプもあります。この疾患から、同じ内リンパ水腫が原因で起こるメニエール病に移行することもあります。
e0084756_1010798.gif




================================================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが入ります!!)
=================================
by jibikai | 2012-03-01 08:41 | 耳のはなし | Comments(8)
音響性聴覚障害
耳についてよくある質問に、「携帯型音楽プレーヤー(iPodやケータイ、スマートフォンなども含む)で聞こえが悪くなることがありますか。」というものがあります。普段から音楽をイヤホンやヘッドホンで聴いている本人が心配していることもありますが、家族が心配して相談することもあります。そんなわけで、今回は音による聴覚障害の話。
一般に90 dB SPL以上の音を聴き続けると、難聴になる可能性があるといわれています。90 dB SPLというのは工事現場や地下鉄の車内の音の程度で、携帯型音楽プレーヤーの最大出力は充分それを超えます。通常の環境ではそうそうボリューム上げないと思いますが、騒音のある環境では、つい大音響にしてしまいがちになるので要注意です。
その他、音楽関係でいうとコンサート難聴とかディスコ難聴、あるいはロック難聴というのがあります。
これらを急性音響性外傷といいます。原因となる音の大きさの上限は130dB SPLでそれはジェット機の爆音のレベルです。急性音響性外傷では、音の大きさ、音を聞いた時間、個人差やその時の体調によっても、聴覚が障害される程度が変わってきます。したがって例えば同じコンサートを聴いていても、全員が難聴を発症するわけではありませんし、同じ人が以前は大丈夫であった音量で聞いたとしても、コンディションによって難聴を発症したり、何事もなかったりすることもあるわけです。

それよりも上のレベル、130 dB SPL以上の音を聞くとなると、これは耳元で銃が暴発するなどの事故のケースとなります。このレベルになりますと例え短時間の暴露であっても難聴が必発します。

以上が急に聞こえなくなるタイプの音響性聴覚障害ですが、慢性的に進行していくのは慢性騒音性(職業性)難聴があります。

音響性聴覚障害は急性のもので軽ければ比較的治りやすいのですが、難聴の重いケースや慢性的に進行したケースでは治りにくいため、予防が大切です。具体的には「音量の大きい音楽を長時間聴かない。」、「寝不足、飲酒した状態で大音響の音楽を聴かない。」「騒音下で仕事をする場合は耳栓を着用する。」などの注意が必要です。

================================================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが入ります!!)
=================================
by jibikai | 2011-12-08 23:25 | 耳のはなし | Comments(4)
聴覚過敏とは?
聴覚過敏とは?
聴覚過敏とは、日常の環境音などが過度に大きく聞こえる症状で、不快感を伴います。

特に不快感を起こしやすい音の種類は?
すべての音に過敏に反応してしまうという方よりも、ある特定の音がうるさく聞こえるという方の方が多いです。特に多い音の種類としては、食器がぶつかる音、金属音、TVの音などが多いようです。

原因になる病気は?
耳の病気では、急性低音障害型感音難聴、突発性難聴、メニエール病などの内耳性難聴の一つの症状であることもありますし、明かな難聴を伴わない、原因不明のものもあります。耳以外の原因としては、抑うつ状態などがあります。

耳鳴りとの関連は?
耳鳴りも伴うことが多いといわれています。

リクルートメント現象(補充現象)との関連は?
内耳性難聴ではリクルートメント現象(補充現象)といって、音の大きさの変化に敏感になります。内耳の有毛細胞の障害で起こると考えられている現象です。これが聴覚過敏の原因と考えられるのが理にかなっていると、一見すると思われるのですが、必ずしもリクルートメント現象があれば聴覚過敏があるわけではないですし、逆に聴覚過敏があるとリクルートメント現象が必ずあるというわけでもないのです。
聴覚過敏は、内耳のみならず脳の働きも関係している可能性が高いと思われます。

治療は?
難聴を伴う聴覚過敏、特に急性低音障害型感音難聴やメニエール病、突発性難聴に対してはまずは原因疾患の治療を行います。ただし、聴力が改善した後、あるいは固定した状態で聴覚過敏だけが残る場合の治療は、まだ確立されたものがありません。耳鳴り同様、音響療法とカウンセリングが有効という医師もいます。
耳栓を使用される方も多いようですが、聴覚過敏に耳栓が有効かどうかの研究は、あまりないようです。耳栓にもある特定の周波数を抑えるものがあり、これが有効である可能性はあります。

================================================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが入ります!!)
=================================
by jibikai | 2011-10-31 12:33 | 耳のはなし | Comments(7)
『めまいの話』 YouTubeにアップしました!


半規管の働きと、BPPVの起こるメカニズムや治療法を、スライドショーとCGアニメーションにしてみました!

================================================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが入ります!!)
=================================
by jibikai | 2011-10-07 20:40 | 耳のはなし | Comments(2)
三半規管は加速度センサー
さて、引き続き 内耳、特に三半規管についての話です。
e0084756_0395342.png

内耳というのは聴こえを担当する蝸牛と、平衡感覚を担当する三半規管や耳石器からなります。(詳しくは前回の記事をご参照ください。)
いずれも骨迷路と膜迷路の二重構造になっていて、それぞれリンパ液で満たされています。
半規管の中には膨大部稜という感覚細胞が集まっている部分がありまして、リンパ液の流れがあると神経が興奮するようにできています。頭が回転するときにリンパ液はそのまま同じ場所に留まろうとしますが、膨大部稜は回転する方向に動きます。その時に感覚細胞に電位が起こり、神経が興奮するという仕組みになっています。
半規管が3つあるのにも訳があって、全方向、どんな向きの回転に対して反応できるようにということなのです。

ちょっと短いですけど、今日はここまで。
今回は半規管の内部構造について、イラストを書いてお話してみました。次回は、三半規管の働きについてもう少し解説したいと思います。
=================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが入ります!!)
================
by jibikai | 2011-08-14 01:13 | 耳のはなし | Comments(0)
内耳の構造〜骨迷路と膜迷路〜
めまいの原因として一番多いのが良性発作性頭位めまい症という病気でして、
原因は半規管、特に後半規管へ耳石が入り込んでしまう病態が考えられています。

と、言葉で説明しても何のことだかさっぱり分からない、ややこしくて
かえってめまいがしそうという方がほとんどだと思います。

せめて、分かり易い図がないものかと探してみたのですが、それもなかなかなくて、
それならばと、イラストを描いてみることにします。
e0084756_16293276.gif

まず、これは骨迷路。(元の画はhttp://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Gray921_ja.png)
右耳を外側から見ています。

e0084756_16293767.gif

そして、これが膜迷路を加えたイメージです。立体的な構造がわかるといいのですが。

さらに、三半規管の仕組みと働き、良性発作性頭位めまい症のおこる仕組み、Epley法で
耳石がどのようにいどうするのかなどなど、これから、徐々に説明していきたいと思っています。

しかし、何しろ一つのイラストを描くのにも時間がかかりますから、続編についてはしばらく
お待ち下さいませ。

=================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが入ります!!)
================
by jibikai | 2011-08-04 17:08 | 耳のはなし | Comments(0)
急性低音障害型感音難聴〜よくある質問とその答え〜
今回は急性低音障害型感音難聴、いわゆるストレス難聴に関する話題。このテーマはこれまでにも何度か取り上げて解説してきましたが、今回はQ&A形式にして解説してみたいと思います。

Q1:どのような症状がありますか?

耳閉感(耳のつまる感じ)が最も多く、耳鳴や難聴で気付くことも多いです。ふらつきを伴うこともあります。

Q2:急性低音障害型感音難聴以外に耳のつまる病気は?
外耳炎、耳垢、外耳道異物、耳管狭窄症、耳管開放症、滲出性中耳炎、メニエール病や聴神経腫瘍など、外耳、中耳、内耳といろいろな部位に起こる病気があります。そのほか、脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)や自律神経失調症、神経症、顎関節症など耳以外の疾患でも耳閉感が起こることがあります。

Q3:男性と女性、どちらに多いですか?なりやすい年代はありますか?
女性に多いのが特徴です。年齢では30台が最も多いです。女性の方がストレスを受けやすく、この年代が仕事、子育て、その他の家庭環境でストレスが多いために発症しやすいのではないかと考えられますが、はっきりした理由は分かっていません。

Q4:原因はなんですか?
ストレスや過労、睡眠不足になると発症しやすくなります。具体的には、職場での配置換え、転職、転居、受験、介護や育児疲れなどです。
急性低音障害型感音難聴は内耳のトラブルで起こります。急性低音障害型感音難聴では、内耳の中に入っている内リンパ液が多くなりすぎて、内リンパを入れている袋である内リンパ腔が水ぶくれの状態になってしまうのです。この状態を内リンパ水腫というのですが、内リンパ水腫になると内耳の中でも特に低音を担当する部分が障害を受けやすくなり、低音に限定した難聴が起こるのです。

Q5:メニエール病との違いは?
どちらも内リンパ水腫(内耳の中で音を伝えるために入っている微量のリンパ液が、多くなりすぎた状態)が原因と考えられており、初発症状のうち、難聴と耳閉感、耳鳴などは共通しています。また聴力検査の結果も同じパターンを示すことが多く、最初は区別がつきにくいこともあります。
最も異なるのは、めまいの有無です。めまい、特に回転性めまい(自分がぐるぐる廻る感じ、あるいは周りがぐるぐる回る感じ)が、難聴と耳鳴とほぼ同時に出現したらメニエール病の可能性が高くなります。ただし、メニエール病のなかでもめまいのないタイプがあり、蝸牛型メニエール病(現在はメニエール病非定型例(鍋牛型)といいます)との区別はつきません。ですから、ある病院では低音障害型感音難聴と言われたり、別の病院ではメニエール病と言われたりすることは充分にありえ、どちらかが間違いというわけでもないのです。

Q6:繰り返すことはありますか?
急性低音障害型感音難聴は、一度治ってから、数ヶ月後あるいは数年後に再発することがあります。また治療開始後数日間は良くなったり悪くなったり、症状が“変動”することもあります。

Q7:急性低音障害型感音難聴から、メニエール病になることはありますか?

急性低音障害型感音難聴で発症して、繰り返しているうちに中音域や高音域の聴力が低下したり、難聴が完全に回復しなくなったり、めまいも併発するようになった場合は、メニエール病の可能性が高くなります。そのような例は低音障害型感音難聴の数パーセント程度に見られますが、最初は急性低音障害型感音難聴だったものがメニエール病となったのか、あるいはもともとメニエール病だったのかは判断できません。
ただし短期間に何度も繰り返す例や、聴力が変動する例はメニエール病に移行する(あるいははじめからメニエール病であった)可能性が高くなります。

Q8:治療は?

薬物療法が主体となります。高浸透圧利尿剤であるイソバイドやメニレットゼリー、ビタミン剤、ステロイドホルモンなどが使われます。いずれも数日間程度内服していただくことが多いです。

Q9:急性低音障害型感音難聴になったら?
難聴の程度の割には耳閉感が強いことが多く、それがまた不安感やイライラを生むのですが、これがまたストレスとなり悪循環となりますと、長引きやすくなります。まずは、ほとんどの例が数日から数週間で治ること、内耳という限られた範囲でのトラブルであって、決して脳などの異常ではないことを理解していただくことが重要です。
ストレスを上手に解消すること、有酸素運動などはメニエール病と同様に有効だと思われます。

Q10:治りますか?
数日間から数週間程度で治ることが多いのですが、一部、治らないケースや、軽度の難聴の残るケースもあります。いったん治っても数週間、あるいは数ヶ月後に再発することはありますが、その場合難聴のタイプは同じく低音障害型であることがほとんどです。もしだんだんと水平型に近づく場合には、メニエール病の可能性も考えなくてはなりません。

=================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが入ります!!)
================
by jibikai | 2011-03-07 22:06 | 耳のはなし | Comments(13)