新型インフルエンザ対策の方向転換
2009年 06月 26日
「医療の確保、検疫、学校・保育施設等の臨時休業の要請等に関する運用指針」の改定についてという新しい書類がアップしてありました。これまでの取り決めでは、新型インフルエンザが疑われる人は流行している地域以外では、保健所などに設置された発熱センターへ問い合わせて、その指示に従い特定の発熱外来を受診することとなっていました。ところが、この新しい通達によりますと、
発熱外来に限って診療する地域と、一般の医療機関全てで治療すべき地域の枠を撤廃するとのこと。
これって、患者さんにとっても医療機関にとってもすごく大きな方向転換なのですが、厚労省のサイトにアクセスした人だけが分かるような形になっているし、医師会から通達などもまだないので、知らない人の方が多いだろうと推測しています。特に開業医などは、ゆくゆくは自分のところでも新型インフルエンザの患者さんを診なくちゃいけないだろうけど、まだまだ先だろうなと思っている医者が多いことと思いますが、もう今から診なくてはいけないことをこの通達は意味しますから、それは現場の者にとっては大きな変化です。
さて、当院では時間帯を区切って、夕方にインフルエンザの診療を行う予定です。他の疾患で受診する患者さんへの感染拡大を予防するための措置ですので、もし急な発熱や咳などがあって、当院を受診しようという方は、まずはお電話で、いつ受診したらいいかをお問い合わせ下さい。