「耳年齢」とモスキート音 〜聴野について〜
2009年 06月 30日
音というのは空気の振動ですが、1秒間に振動する回数が周波数で、振動の大きさが音圧です。音の特性はこの周波数と音圧によって決まりますから、下の図の様に2次元、すなわち平面で表すことができます。横軸に周波数、縦軸に音圧をとったときに、ヒトの聞くことの出来る範囲を聴野といいます。見える範囲を「視野」といいますが、それと同じですね。

さて、特に耳の病気などない場合で、若い人の聴野は実践で囲んだ部分、すなわち周波数が約20 Hzから、20,000Hz、音圧は0 dBから、130 dBあたりに分布します。500~2,000 Hzまでが日常よく聴く音なのですが、その範囲が最も小さな音から大きな音まで聞くことが出来ることがわかります。
加齢と共に聴野は徐々に、徐々に狭まってくるのですが、その変化は高音部で音圧の小さい方が聞こえなくなることから始まります。また、周波数の上限も徐々に下がってくるものと思われます。(波線で囲んだ部分)
このように聴野が広ければ広いほど「耳年齢」は若いということになるし、狭ければその逆ということになります。
最近話題のモスキート音の周波数は18,000 Hzとのことですから、実線と破線の間に入ってきます。ということで、若年者には聞こえて、大人には聞こえないということになるのです。
若い人たちが集団で悪さしたりしないようにと、公園などに設置したモスキート音発生装置ですが、わざわざそれがあるところで暴れたり、本当に聞こえるか確かめるために、わざわざ設置しているところに集まったりと、成果というよりは逆効果になっている事例もあるとのことですが、今後の動向が注目されますね。
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チョーヤ・・・ではなく・・・(^^;;聴野は大きい音は140dBが限界なんですね。140dBというとかなり大きな音だと思いますが、これより大きな音だとどうなるのでしょうか?
聴力検査の時の低音の時、聞こえなくても振動でわかってしまいますよね。140より大きな音というのは、体全体に振動で響いてくるとか?
Youtubeとかでも、そういう音を聞かせる動画があるみたいですね。
訂正しました。ご指摘ありがとうございます。
この場合の音圧の単位(dB)は、聴力検査の音圧(dB nHL)と
ちょっと違って、dB SPL (sound pressure level) という
単位です。
いずれにしても、強大音になるとやはり音としては感じない
(振動や痛覚として感じる)ようですよ。
日常の聴力検査では通常8000 Hzまでしか調べないわけですが、
実験的には調べた人はいそうですね。論文探してみると
面白いかも知れません。

少し前にテレビでモスキート音のことしてましたよ。音が流れてたみたいやったけど、アタシには聞こえませんでした…。26歳です。公園に設置って、ずーっとその音が流れてるんかなあ。普通に公園を利用する人には迷惑ですよね…
先生、今日は何の日か知ってますか?
ウォークマンの日みたいですよ。アタシのiPodはまだ見つからずで、心の傷が癒えてません…。
何度もしつこくてすみませんf^_^;
公園でモスキート音を流しているのは、夜間だけみたいですよ。
夜公園に集まる若者に不快感を与えて、長居しないように
というのが狙いのようです。
でもそのうちオヤジが見栄をはって、「聞こえもしない
モスキート音を聞こえるふりをする。」・・なんてことが
あるかも知れませんね。
ウォークマンの日っていうのは、はじめて知りました。
ウォークマンは私が高校生の頃に登場したと思うのですが、
確か3万円ぐらいして、とても高校生が買えるものではなくて
憧れのアイテムでした。



因みに私は全然聞こえません/(´o`)\