急性低音障害型感音難聴の疫学〜当院のデータより・その3〜

少し間が開いてしまいましたが、今回は急性低音障害型感音難聴の話です。
ちなみに、以前の記事は下にリストアップしましたので、どうぞご参照下さい。

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急性低音障害型感音難聴についての疑問点
急性低音障害型感音難聴の疫学〜当院のデータより・その1〜
急性低音障害型感音難聴の疫学〜当院のデータより・その2〜
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さて今回は、2004年から2008年までの5年間に当院を受診した急性低音障害型感音難聴の典型例の方が、症状を自覚してから一体何日後に受診しているかと言うことを調べてみました。
急性低音障害型感音難聴の疫学〜当院のデータより・その3〜_e0084756_18411953.gif

棒グラフの方が人数で、折れ線グラフは累積度数ですが、ほとんどの方が発症後1週間以内に受診していることがわかります。
これは何を意味するのでしょうか。
急性低音障害型感音難聴は難聴は比較的軽度とはいえ、耳閉感や低音が響くなどの不快感は結構強いですから、我慢しないで直ぐに受診する方が多いのかも知れません。もう一つの可能性としては、急性低音障害型感音難聴は自然治癒することもありえますので、受診をためらったり、忙しくて受診できないでいるうちに、1週間も経てば治ってしまっている人もあるということなのかも知れません。

ただし自然治癒する方の割合というのは把握出来ないわけでして、やはり耳閉感、難聴、耳鳴、聴覚過敏などの耳の不調を感じたら、早めに受診することを勧めます。

では、今日はこの辺で。
今週いっぱいはお休みをいただいて、来週早々に復帰予定です。

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by jibikai | 2009-08-11 18:43 | 耳のはなし | Comments(0)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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