初診料と再診料
2010年 04月 14日
ということで特に当医院で発行する明細書に特に載りそうな項目については、当ブログとサイトで説明していきたいと思っています。

今回は、初診料と再診料について。診察を受けるとほとんどの場合かかるものです。表の点数に10をかけたのが医療費で、自己負担金はほとんどの方が3割負担なので窓口で支払う金額の目安となります。
例えば6歳以上ならば、初診料の自己負担分は810円、再診なら207円となるわけです。初診料が再診料よりも高いのは経過や既往歴などを把握して、診察も念入りにしなくてはいけませんし、カルテだって新しく作るわけですから、その分のコストとお考え下さい。また、6歳未満では初診料、再診料ともに割高になるわけですが、これはそれだけ手間がかかるからとご理解下さい。例えば耳鼻科の場合ですと、お子さんが診察の際に暴れますと大変に危険ですので、なだめたりすかしたりしなければなりませんし、それでも駄目なら押さえつけることも時には必要です。その分の人件費がどうしても大きくなってきます。
時間外加算というのは、診療時間以外に受診した場合に加算しますが、医療機関の側としましては、もう少し何とか上げてくれないと職員の時間外手当もまかなえないというのが本音なのですが、患者さんの側からすると支払いは少しでも少なくしたいところと思います。ということで、具合が悪ければぎりぎりまで我慢せずに、出来るだけ時間内に受診して下さいと、この機会にぜひお願いしたいところです。
それからわかりにくいのが、夜間早朝等加算という項目かと思います。これは2年前から登場したものでして、夜間と早朝、土曜の午後や日曜日に診療所を開けているところで、その時間に患者さんが受診した場合に算定するものです。もともと病院の救急外来に時間外の患者さんが殺到して困っているということで、それを緩和するために病院の一般外来が開いていない時間帯に受診しようとする患者さんを、何とか診療所に誘導出来ないかという対策のようです。
最後の外来管理加算ですが、これもなかなか理解しづらい項目かも知れません。これは、再診時、何も検査や処置がなかった場合に、加算されるものです。本来、再診料に組み込んでしまえばいいと私は思っているのですが、そうすると本来あまり処置のない、内科系などの診療科が不利になるため導入された項目だそうで、実はいろいろと矛盾を産む原因になっている項目です。
さて、今回は基本的な診察料である初診料、再診料についてお話ししてみましたが、それだけでもこれだけ複雑です。さらに検査、処置、手術料などが加算されて、診療報酬や患者さんの窓口での自己負担というのが決まっていきます。
医療費の話、ブログでやっていくにはなかなか大変だし、読まれる方も退屈になってくると思いますので、ここから先はサイトに随時アップしていきたいと思います。
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