アンチエイジングについて考えてみる(その4)

さて、ここからは耳、特に聴覚の老化とそれは防げるのかという話です。
まず、聴覚の老化現象といえば、老人性難聴という言葉を思い浮かべるのではないでしょうか。これは50歳代ぐらいから徐々に、特に2000 Hz以上の高音から聞こえにくくなるもので,高い音になればなるほど顕著です。聴力検査で測定する周波数の中では、一番高い8,000Hzがもっとも早く下がりますし、下がり初めてからの進行も早いです。さらに高い音、いわゆるモスキート音が聞こえなくなるのがもっと若くて30代ぐらいからですから、まったく自覚がなくてもその頃から既に聴覚の老化は始まっていると考えられます。

年齢とともに聞こえが悪くなる原因としては、内耳の加齢現象が最も強く影響しています。内耳以外では,脳の中の聴覚伝導路の老化が関係していて、外耳や中耳の影響は余りありません。

内耳の加齢による変化は、細かく言うと
1)感覚細胞障害型
2)蝸牛ニューロン障害型
3)血管条萎縮型
4)蝸牛伝音障害型

とそれらの、混合型があります。

それぞれの型の詳細については、また次回にお話ししたいと思います。

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by jibikai | 2010-07-24 00:51 | 耳のはなし | Comments(0)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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