急性低音障害型感音難聴になりやすいのは?
2010年 12月 09日
当院では6年間以上にわたり急性低音障害型感音難聴の調査を行っておりまして、今回紹介するデータもその中の一つです。

まず、男性よりも女性に多いことがわかります。その差は約2倍ですが、この割合は他の病院などの調査でも同じことが言われています。
年齢は30歳台のいわゆる働き盛りにピークがあります。これも他の論文などに報告されているのと全く同様の傾向です。
男性よりも女性に多いこと、働き盛りの世代に多い理由としては、女性の方がストレスを受けやすいこと、30代前後は社会的にも家庭の中にもストレスが多いからなのではないかと推測されてはいますが、はっきりしたことはわかっていません。
事実、発症前に心理的なストレスや、過労状態、睡眠不足などがなかったか尋ねると、半数近くの方にそのようなエピソードがあるようです。
10台にも少ないながらも急性低音障害型感音難聴の発症はあるわけですが、この世代で多いのは受験のストレス、睡眠不足などがどうも要因となっていそうなケースです。ちょうどこれから受験シーズンを迎えます。あまり無理をしませんようにといっても、そうもいかないこともあるでしょう。せめて、10代でもいわゆるストレス難聴になることがあることを記憶にとどめていただければ幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
急性低音障害型感音難聴関連の記事はこちらから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
メニエール病と低音障害型感音難聴
急性低音障害型感音難聴とは?
低音障害型感音難聴 〜診療シミュレーション〜
=============================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが入ります!!)
=============================