風邪とインフルエンザの違い

現在、大流行中のインフルエンザ。今回は風邪との違いを症状、診断、治療、社会への影響などついてまとめてみました。

ウイルスや細菌によって起こる急性の鼻や咽の炎症をひっくるめて、風邪と言います。インフルエンザももちろんウイルスでおきますし、咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咽の痛みといった症状が出ますから、風邪の一種といえなくもありません。しかし急に高熱が出ること、全身倦怠感や関節痛を伴うこと、脳症や肺炎など重い合併症を起こすことがあるなど全身症状が強いという特徴があります。さらには感染力も強いので、大流行を引き起こしやすいので、社会への影響も大きいので他の一般的な風邪とは別の扱いをするべきなのです。
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幸いインフルエンザにはワクチンがあります。発症を完全に防ぐものではないのですが、発症頻度を減らし、もしかかった場合でも軽く済むといった効果があります。また、簡易検査キットが大抵の医療機関にありますから、インフルエンザかどうかが10分程度で分かります。治療も抗インフルエンザ薬がありますから、他のウイルス性の風邪よりは予防、診断も治療の面で一歩進んでいるといえます。

それでも、蔓延して学校や企業にも影響を与えてしまうインフルエンザ、やはり風邪とは区別して考えるべきでしょう。
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by jibikai | 2011-01-28 15:42 | Comments(0)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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