就学時健診
2005年 10月 17日
先週の平日の休診日に、校医をしている小学校 2校に就学時健診に行ってきました。就学時健診とは、来年小学校に入学する予定の、子供たちを集めて、耳鼻科、内科、眼科、歯科のドクターの診察を受けたり、身体測定、視力、聴力のチェックを受けたりします。住所のある学区の小学校で受診するわけですが、受付が済むと子供と付き添いの保護者は、分けられてしまいます。その後、子供たちは上級生(5年生)に付き添われて健診にすすみ、その間、保護者は体育館などで校長先生や、講演のために呼ばれた先生のありがたいお話を聞くようなシステムになっているようです。
受診する子供たちは、5〜6歳で、しかも多くの子供は初めて小学校の校舎の中に入り、そこで頼りの親とは引き離されるわけですから、みんなかなり心細そうにして受診します。それでも、上級生に付き添ってもらうことで、何とかかんとか、泣き出しもせず、健気に健診を受けていました。また、上級生は上級生で、お兄さん、お姉さん気取りで、いつもよりたくましく見えました。
で、耳鼻科では何を診ているのかというと、まず、耳、鼻、咽の病気がないかということ。それから、きこえが大丈夫かどうかということです。だいたい、これで見つかる病気は限られており、「耳垢栓塞」、「滲出性中耳炎」、「聴力障害」、「鼻炎」、「副鼻腔炎」、「アレルギー性鼻炎」、「扁桃肥大」といったところでしょうか。
病名がついてしまうと、「引っかけられた。」という表現で、迷惑がる保護者もいらっしゃいます。たしかに、何も気にかけていなかったところに、「お子さんは、鼻が悪いですよ。」とか、「耳が悪いですよ。」なんて言われるのは、よけいなお世話と感じられるのかも知れません。しかし、子供は、よほどつらくない限り、自分からは症状を訴えません。お子さんの普段の様子を一番近くで見ているご両親が、子供たちのことを一番よくわかっていることは否定しませんが、慢性的に続く症状は、逆に見逃されている可能性もあります。億劫だし、習い事などで医者にかかる時間がなかなかとれないというのも、よくわかりますが、健診の結果、「受診のすすめ」などがありましたら、できるだけ早めに、耳鼻科専門医を受診するようお願いします。
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