Q&Aシリーズ 急性中耳炎編
2005年 10月 20日
(ただし、診察しての意見ではありませんので、あくまでも一般論としてご理解ください。)
まず、Q&Aシリーズ第1弾として、急性中耳炎についての質問。
Q1:子供が風邪をひくと、耳が痛くなるのはどうしてですか?
A1:耳の奥にある中耳は、耳管(じかん)という細い管で鼻の奥とつながっています。風邪をひくと鼻の奥で細菌が増殖し、それが耳管を通って中耳に侵入して悪さをします。これが急性中耳炎という状態で、特に5歳以下のお子さんでは、耳管の働きが十分でなく菌に対する抵抗力も弱いため、かかりやすいのです。
Q2:子供が、夜中に急に耳を痛がりだしました。どうすればよいでしょう?
A2:急性中耳炎の可能性が高いと思われます。可能ならば夜間診療所や病院の救急外来でみてもらいましょう。その場合、耳鼻科医以外の当直医が診察する場合がほとんどですが、それでもある程度の診断はつきますし、薬も処方してもらえますので大丈夫です。もちろん必要があれば耳鼻科医にも相談してくれるはずです。
救急外来などを受診できない時は、痛み止め・解熱用の坐薬や頓服の飲み薬などがあれば、それを使用し一晩眠らせて、翌朝、耳鼻科を受診するのも一つの方法です。中耳炎の痛みはかなり強いのですが、一晩中は続きませんし、救急外来で診てもらったからといっても、残念ながら、すぐに痛みが引くわけではないからです。
Q3:急性中耳炎といわれましたが、幼稚園や学校は休ませた方がよいのでしょうか。また、お風呂はどうしたらよいでしょうか?
A3:急性中耳炎でも痛みが落ち着いていて熱もなければ、幼稚園や学校に行っても大丈夫ですし、入浴させても大丈夫です。ただし、耳の中にお風呂の水が入ると、感染がひどくなることもありますので、洗髪は控えるか、耳に水が入らないよう注意する必要があります。同じ理由で水泳も禁止してください。そのほかの生活は普段通りで良いと思います。
以上、急性中耳炎についてありがちな質問と、答えを書いてみました。ただし、最初にも書きましたとおり、あくまでも、診察しての意見ではなく、最大公約数的な回答ですので、特別なケースでは当てはまらない答えもあるかもしれませんので、その点、ご了承ください。
この記事が参考になれば、下のリンクをクリック!ご協力よろしくお願いいたします。
人気blogランキングへ