禁煙について

yahoo! Japanのニュースより。

JTが異例の“反論”へ 喫煙規制にバランス強調

JTが、”喫煙規制の動きに対し「バランスの取れた適切な規制が必要」などとの意見を述べる。”そうです。この記事だけでは、「バランスのとれた適切な規制」というのが具体的にどういうことなのかわかリませんが、JTがいかにがんばろうとも、世の中の禁煙への流れは変えられないと思います。喫煙により肺癌や喉頭癌、食道癌などになる危険が大きくなることをはじめとして、その他様々な健康への悪影響は統計学的に証明されています。

一方、喫煙者に有利と思われる研究結果は限られており、私が記憶しているのは、喫煙者を対象とした実験で、タバコを一定時間ごとに吸った方が、吸わないよりも、単純計算を繰り返した場合の間違いが少なく、よって喫煙者においては、喫煙により集中力が持続するという、数年前に発表された論文です。

私は世の中の主流が禁煙へと向かい始めた頃も、「個人の嗜好に対するの自由」などを理由にしばらく抵抗していましたが、昨年とうとう禁煙へと踏み切りました。実は、禁煙するのは生涯2度目でしたが、今回はすんなりと止められました。やはり一気に止めるのは難しく、それがまた変にプレッシャーになりますから、少しずつ、タバコを吸わない場面を増やすことにしていきました。本数を減らすという考えよりも、例えば、まず運転中の喫煙を止めてみるとか、朝一の一服を止めてみるとか、していくとうまくいくかも知れません。
以上、元喫煙医師よりのアドバイスでした。

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by jibikai | 2005-11-08 14:26 | 耳鼻科全般 | Comments(0)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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