鼻出血の統計
2012年 06月 04日
最近、とある雑誌へ鼻出血に関する記事の投稿を依頼されたのですが、ついでに当院を受診された鼻出血の患者さんについて調べてみることにしました。といっても、カルテを一冊一冊詳細に見直したわけではなく、データベースから鼻出血で受診された方をピックアップしての検討です。
まず、男女比ですが、漠然と男性の方が多いかなと思っていたのですが、予想通りの結果で男性54%、女性46%でした。
続いて、年齢別・性別分布を見てみました。
男女とも子どもに多いのは予想通りで、これは子どもは遠慮なく鼻をほじるせいだと思うのですが、
興味深いのは20代から40代の女性の患者さんの少ない点です。50代以上になると男女差がなくなるところを見ますと、もしかしたら女性ホルモンであるエストロゲンの血液凝固亢進作用が関係しているのかも知れません。

もう一つ、鼻出血の月別患者数を検討してみました(上段)。年ごとに色分けして重ね合わせた棒グラフにしましたが、年ごとにばらつきはあるものの5〜6月にかけて多く、10~12月は少なくなっています。鼻出血はアレルギー性鼻炎に伴うことが多く、とすればアレルギー性鼻炎の中では最多を占めるスギ花粉症が多くなる3〜4月にかけて多くなるのではと予測していましたので、ちょっと意外な結果です。
5〜6月にかけて鼻出血が多くなる理由を考えてみて、空気の乾燥が関係しているのではと推測してみました。そこで山形市の月別平均湿度を見てみますと(下段)、湿度が下がるのは3月から6月にかけてと鼻出血の多発時期に少し先行はしますがほぼ一致しているように思います。
比較的湿度の高い1月、2月、7月、9月にも鼻出血が多いのですが、この時期は冷暖房を使うことが多いので、エアコンによる室内の空気の乾燥が、もしかしたら発症に関係しているのではないかと想像しています。
================================================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが!!貴方の1-Clickがこのブログを救います!)
=================================
まず、男女比ですが、漠然と男性の方が多いかなと思っていたのですが、予想通りの結果で男性54%、女性46%でした。

続いて、年齢別・性別分布を見てみました。

男女とも子どもに多いのは予想通りで、これは子どもは遠慮なく鼻をほじるせいだと思うのですが、
興味深いのは20代から40代の女性の患者さんの少ない点です。50代以上になると男女差がなくなるところを見ますと、もしかしたら女性ホルモンであるエストロゲンの血液凝固亢進作用が関係しているのかも知れません。

もう一つ、鼻出血の月別患者数を検討してみました(上段)。年ごとに色分けして重ね合わせた棒グラフにしましたが、年ごとにばらつきはあるものの5〜6月にかけて多く、10~12月は少なくなっています。鼻出血はアレルギー性鼻炎に伴うことが多く、とすればアレルギー性鼻炎の中では最多を占めるスギ花粉症が多くなる3〜4月にかけて多くなるのではと予測していましたので、ちょっと意外な結果です。
5〜6月にかけて鼻出血が多くなる理由を考えてみて、空気の乾燥が関係しているのではと推測してみました。そこで山形市の月別平均湿度を見てみますと(下段)、湿度が下がるのは3月から6月にかけてと鼻出血の多発時期に少し先行はしますがほぼ一致しているように思います。
比較的湿度の高い1月、2月、7月、9月にも鼻出血が多いのですが、この時期は冷暖房を使うことが多いので、エアコンによる室内の空気の乾燥が、もしかしたら発症に関係しているのではないかと想像しています。
================================================

ブログランキングに参加しています!
宜しければご協力を!
(アイコンをクリックするとランキングのページにジャンプします。
そしてなんと!耳鼻科医に10ポイントが!!貴方の1-Clickがこのブログを救います!)
=================================
by jibikai
| 2012-06-04 12:03
| 鼻のはなし
|
Comments(0)