風疹にご注意!
2012年 08月 30日
例年、春先から初夏にかけて流行する風疹が今年は真夏以降も収まらず、大流行となっているとのことです。風疹は一度流行すると2〜3年は続くそうで、今後も動向を注意してみていく必要があるかと思います。
現在風疹に最も罹りやすいのが、成人男性。特に30代から50代の方で、この年代では風疹に対する抗体を持たない方が多いためです。
風疹の症状は、発熱、細かな発疹、関節痛、リンパ節の腫れなどで重症化するのは稀なのですが、一番困るのは妊娠している女性が罹ると、特に妊娠初期では高率に胎児に影響が出ることです。死産する場合もありますし、それは避けられたとしても、先天性風疹症候群といい、先天性の高度難聴や心疾患を持つ赤ちゃんが生まれる可能性も高いのです。
予防は風疹ワクチンで出来ます。(1回の予防接種では95%程度、2回やればほぼ完璧に防げるといわれています。)
風疹ワクチンは、現在は麻疹と一緒にMRワクチンとして行われています。
制度はこれまでころころと変わってきたのですが、現在は定期接種の年齢(1歳児(第1期)、小学校入学前1年間の幼児(第2期)に行うことになっています。
なお2008年度から2012年度までは、第1期、第2期に加えて、中学1年生(第3期)あるいは高校3年生相当年齢の者(第4期)にも行うことになっています。
大人で予防接種が推奨されるのは、特に若い女性で、これは赤ちゃんが先天性風疹症候群になるのを防ぐためです。今まで風疹に間違いなく罹っている(血液検査で抗体が出ている)方、風疹のワクチンを確実に受けている方以外には妊娠する前に予防接種を受けることが勧められます。(ただし、予防接種後2ヶ月は避妊をする必要があります。)
また、これからお母さんになろうという方の夫(あるいは彼)、また同居の家族も移さないよう予防接種を受けた方が良いでしょう。
予防接種は小児科はもちろん、他の科でもやってくれるところはありますから、まずはかかりつけのお医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。(当院でも行っていますが、ワクチンはその都度取り寄せますので予約が必要です。)
また、風疹に対する免疫があるのかどうかを知りたい、もし免疫がなければ予防接種を考えますという方もいらっしゃると思います。この場合は血液検査で抗体の有無をみれば分かります。これも大抵の医療機関で対応可能かと思います。(当院でも行います。)ただし、結果が分かるまで1週間程度は必要ですので、何回も医者に行くのは面倒という方は、抗体の量は調べずに最初から予防接種を受けるのも1つの方法かと思います。
風疹そのもので耳鼻科を受診される方は少ないのですが、先天性難聴の原因としては重要で、最近の風疹の流行については無関心でもいられないと思い、記事にしてみました。
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現在風疹に最も罹りやすいのが、成人男性。特に30代から50代の方で、この年代では風疹に対する抗体を持たない方が多いためです。
風疹の症状は、発熱、細かな発疹、関節痛、リンパ節の腫れなどで重症化するのは稀なのですが、一番困るのは妊娠している女性が罹ると、特に妊娠初期では高率に胎児に影響が出ることです。死産する場合もありますし、それは避けられたとしても、先天性風疹症候群といい、先天性の高度難聴や心疾患を持つ赤ちゃんが生まれる可能性も高いのです。
予防は風疹ワクチンで出来ます。(1回の予防接種では95%程度、2回やればほぼ完璧に防げるといわれています。)
風疹ワクチンは、現在は麻疹と一緒にMRワクチンとして行われています。
制度はこれまでころころと変わってきたのですが、現在は定期接種の年齢(1歳児(第1期)、小学校入学前1年間の幼児(第2期)に行うことになっています。
なお2008年度から2012年度までは、第1期、第2期に加えて、中学1年生(第3期)あるいは高校3年生相当年齢の者(第4期)にも行うことになっています。
大人で予防接種が推奨されるのは、特に若い女性で、これは赤ちゃんが先天性風疹症候群になるのを防ぐためです。今まで風疹に間違いなく罹っている(血液検査で抗体が出ている)方、風疹のワクチンを確実に受けている方以外には妊娠する前に予防接種を受けることが勧められます。(ただし、予防接種後2ヶ月は避妊をする必要があります。)
また、これからお母さんになろうという方の夫(あるいは彼)、また同居の家族も移さないよう予防接種を受けた方が良いでしょう。
予防接種は小児科はもちろん、他の科でもやってくれるところはありますから、まずはかかりつけのお医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。(当院でも行っていますが、ワクチンはその都度取り寄せますので予約が必要です。)
また、風疹に対する免疫があるのかどうかを知りたい、もし免疫がなければ予防接種を考えますという方もいらっしゃると思います。この場合は血液検査で抗体の有無をみれば分かります。これも大抵の医療機関で対応可能かと思います。(当院でも行います。)ただし、結果が分かるまで1週間程度は必要ですので、何回も医者に行くのは面倒という方は、抗体の量は調べずに最初から予防接種を受けるのも1つの方法かと思います。
風疹そのもので耳鼻科を受診される方は少ないのですが、先天性難聴の原因としては重要で、最近の風疹の流行については無関心でもいられないと思い、記事にしてみました。
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by jibikai
| 2012-08-30 17:09
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