妊娠している方に使える抗アレルギー剤は?
2013年 02月 15日
原則的に2~4ヶ月は内服も点鼻も使えませんので、それ以降、つまり妊娠5ヶ月以降に使うとしたら、こんな薬が良いですよという候補が表1に挙げてあります。実は日本独自の基準というのはなくて、オーストラリア基準(表2)と米国のFDA基準(表3)というのを参考にしています。いずれも、A,Bは比較的安全性が高いと考えられます。表1の中ではオーストラリア基準A、FDA基準Bが最も安全ということになります。ポララミン、アレルギン、レスタミン、ベガ、ペリアクチン、タベジールあたりが、それに当てはまりますが、これらはいずれも第Ⅰ世代の抗ヒスタミン薬であり、眠気、だるさ、口の渇きなどなど副作用も多いという欠点があります。出来ればより副作用の少ない第2世代から選びたいところであり、となるとクラリチン、ジルテックが候補となるでしょう。この2剤の比較では、抗ヒスタミン作用の強いのはジルテック、眠気の少ないのがクラリチンです。また、ジルテックからより眠気の副作用を取り除いといわれるザイザルもFDA基準ではBの評価であり、使って良いものと思います。
また薬の投与方法としては内服よりも点鼻の方が血中濃度が上がらず、よりお腹の赤ちゃんには安全といわれています。そのためオーストラリア基準でB3、FDA基準でCでありながらも、アルデシンAQネーザル、フルナーゼ、ナゾネックス、アラミストなどのステロイド点鼻も使って良いものと思われます。
表1 妊婦へのアレルギー性鼻炎用薬剤投与のリスク(鼻アレルギー診療ガイドライン2013年版)
表2 オーストラリア基準
表3 米国FDA基準
表が見づらい時はクリックすると拡大します。
今回は妊娠している方に抗アレルギー薬を使うとしたら、どの薬をチョイスするかという話をしてみました。もちろん薬を使わないのが一番リスクが少ないわけで、薬を使う治療はある程度症状の重い方が対象となりますが、実際耳鼻科を受診する方は中等症以上なのです。その際にはガイドラインに従って、ステロイド点鼻、内服ならクラリチン、ジルテックをまず考えましょうというのが当院のスタンスです。
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私は大昔から、アレグラを飲んでいて、鼻炎の症状が抑えられ、助かっていました。
その後、喘息になったのでシングレアに替えたのですが、私には相性が悪かったようで、すぐにアレジオンに。
それから数年がたち、喘息のコントロールもよくなってから、「クラリチンは眠気がすくないし、試してみよう」と言われ、現在はクラリチンを飲んでいます。
症状や経過に合わせて処方していただくことも大切ですが、妊娠を希望したり、妊娠した可能性があるときは、早めにご相談するのが良いですね。
本当に貴重な情報をありがとうございます。
それぞれ特徴があります。患者さんのニーズも様々ですから、それに合うような
処方をこれからは特にしていかなくてはいけないのだと思います。
自分の備忘録代わりの意味合いもあって記事にしてみました。
鼻アレルギーの新しいガイドラインをネットで掲載していただき、ありがとうございます。
1つだけ訂正させていただきますが、FDAのカテゴリーはA⇒Cの順で安全性がランキングになっているわけではなく、Cはあくまでもunknownな薬が分類される、という点だけ修正させていただければ、と思い、コメントさせていただきました。勘違いされやすいため、FDAはA⇒Xのカテゴリーがなくなる予定です。でも、CよりもBが安全、という意味では安全性の順番とも言えるのですが(^^);
丁寧な記事、ありがとうございました。
おかげさまで「あいち補聴器センター」さんへお伺いして、お話しすることができました。
取材した記事、URL欄にリンクをさせていただきますね。
本当にありがとうございました。
記事読ませていただきました。収穫がいっぱいあったようで、良かったですね(*^_^*)