耳管開放症の原因

あさひ町榊原耳鼻咽喉科医院で治療を行った、耳管開放症の患者さんについて、原因をまとめてみました。カルテで詳細が調べることが出来たのは62例ですが、そのうち16例は痩せすぎ、あるいは急に体重が減ったことが原因と思われました。ちょっと意外なところでは、吹奏楽がきっかけとなった方が2例(二人とも木管楽器でした)、妊娠とともに悪くなった方が2例ありました。
中耳炎に続発した例は3例の航空性中耳炎(飛行機に乗った際の気圧の変化で起きます。)と、急性中耳炎が1例でした。急性中耳炎後は多くが耳管閉塞から滲出性中耳炎となるのですが、時に耳管開放症になることもあるようです。
その他にはアレルギー性鼻炎や気管支喘息などの気道の慢性炎症、起立性低血圧や膠原病などの全身疾患も原因となっていると思われる例がありました。

今週から来週は耳管開放症についていろいろとお話ししていきます。

次回は、男女差についてお話しする予定。

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Commented at 2013-09-06 13:46
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by jibikai at 2013-09-06 16:51
鍵コメ at 2013-09-06 13:46さん、ようこそ!
耳管開放症の治療は未だ統一された見解がなく、大学などによって微妙に異なります。
耳管そのものに対する治療としては、耳管ピン、耳管内脂肪注入法などがあります。
鼓膜に対する治療法としては、鼓膜テーピング、鼓膜チューブ留置などがあります。
自律神経のバランス改善には加味帰脾湯などがが使われます。
それぞれ詳細については、ネット検索すると情報が得られると思います。
Commented at 2014-03-07 11:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by jibikai | 2013-09-03 18:45 | 耳のはなし | Comments(3)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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