日本鼻科学会・学術講演会
2013年 09月 29日
日本鼻科学会・学術講演会、文字通り鼻について研究しようという学会です。
具体的には、スギ花粉症の舌下免疫療法や様々な、鼻・副鼻腔の手術、特に内視鏡手術について主に学んでまいりました。
舌下免疫療法というのはスギ花粉のエキスを、口の中に垂らすことによってスギ花粉吸入によるアレルギー症状を抑えていこうという治療です。スギ花粉症に対する原因治療なのですが、現在は皮下免疫療法というのが行われております。皮下免疫療法は当院でも実施しており、アレルギー症状の消失、緩和、薬の減量などが期待できるのですが、定期的な皮下注射が必要ですので、通院の手間や注射の痛みがあること、また、ごく希ながら起こりうるアナフィラキシーショックなどが欠点です。
それに対して舌下免疫療法は最初の指導は医療機関でやる必要がありますが、後は自宅で出来るし、副作用は少ないという利点があります。一般に行える治療として認可されるのは、もう少しだけ先とのことですが、認可され次第、当院でも行う予定です。導入に先立ちまして、そのノウハウ、注意事項等について学んできました。
その他には、アレルギー性鼻炎や鼻中隔湾曲症、副鼻腔炎に対する最新の手術法について学んできました。手術は診療所で行うには設備や人的な問題から制約もあるのですが、安全に行えるものであれば、日帰り手術という形で行うのもメリットがあります。また、診療所では出来ない様な手術大きな病院を紹介してやってもらうということになるのですが、その際にも、新しい知識は押さえておきたいところ。そういう意味でも収穫があったと思います。
福井は路面電車が走る、ちょっと懐かしい雰囲気の街です。山形からはちょっと遠いのですが、いつかまた、今度はもう少しゆっくりと巡ってみたいと思いました。
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