コーンビームCT〜撮影から読影まで〜
2013年 10月 26日
通常、病院などでCTを撮る際には、放射線部や放射線科など専門の部門に移動して撮るのが一般的ですが、当院のCTは診察室の一部に設置しています。


撮影が済んでからモニターに画像が表示されるまでも、ほんの10秒程度しか かかりませんから、患者さんが椅子から降りてX線室から出る頃にはもうモニターに画像が表示されています。モニターはカルテ机に設置しており、撮影が終わったら直ぐに患者さんと一緒に画像を確認しながら、説明ができるようにしています。当院では普通のレントゲンもCTもフィルムレスにしていますから、画像はPCのモニター上で読影と患者さんへの説明を行います。

基本的に読影のための画面は、このように4分割になっており、水平断、前額断、矢状断と3D画像が同時に表示されます。コーンビームCTのデータは、アイソボクセルといって左右、前後、上下方向同じだけの密度の情報量があり、元々が3Dですから、読影の時にはどの様な角度からでも断面を切り出すことができます。また3D画像も最初から表示されますし、これをあらゆる角度から見ることが出来ます。3D画像は鼻の中の構造を立体的に見る時や、耳小骨の状態を見る時には特に重宝します。

それぞれの画像はマウス操作によって、拡大やスライス間の移動、見る角度の変更などが簡単にできます。静止画で分かりにくいところなども、マウスで少しずつ画像を動かしながら見ることにより、より分かりやすくなります。
この辺の操作感というのは、実際画面をキャプチャして動画としてお見せしたいと思います。準備ができましたら、またこのブログでお知らせします。
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