コーンビームCTでみる中耳と内耳の構造

複雑な中耳や内耳の構造。しかもこれらは側頭骨という骨の中に埋まっているため、なかなかその構造を見ることは困難でした。しかし、コーンビームCTにより精細な3D画像が得られるようになり、耳小骨や半規管、蝸牛まで立体表示が可能となったのです。
さらに3Dの画像を少しずつスライスを変えたり、見る方向を変えたりすることにより、より分かり易くなります。その辺のところは静止画では説明しきれないので、動画を作成してYouTubeにアップしました。是非、ご覧下さい!



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Commented by 美辞ん堂ふゆう at 2013-11-07 22:10 x
楽しみにしていました!
特に、半規管から蝸牛のところにかけて、すごく感激しました(個人的に思い入れのある部分なので(笑))。

耳の模型などを見せて頂いたことは、今までにもありますし、模型はわかりやすく色づけされていたりしますよね。
でも、「その形の臓器が頭の中にどうおさまっているのか」というのは、模型を見るだけだと実感しづらかったです。でもこの動画で、実感することができました。

ありがとうございます。
Commented by jibikai at 2013-11-08 07:59
美辞ん堂ふゆうさん、ちょっとわかりにくかったかも知れませんが、参考になって良かったです。耳のCTの読影は耳鼻科医にとっても難しいものでしたし、ましてや患者さんにとってはもっと理解しにくいものだったと思います。まだまだ、よく見えないところはあるのですが、これでも大きな進歩だと思います。学生とか研修医の頃にこのCTがあったら、もっと楽に耳の構造を理解出来たのにと思います。
Commented by at 2013-11-09 04:32 x
初めまして、蝸牛形メニエール病と診断された47歳の者です。 このCTですと、内リンパ腫の撮影は可能なのでしょうか?
また、耳管機能不全などの症状が確認できるのでしょうか?
できるのであれば、将来的に個人の開業医でも設置されたらと思います。

1日中、他覚的耳なりもあり、苛ついて治療法もないと診断されています。
こうしたツールの進化から、少しでも治療法が出来てくれればと、願います。

耳の不快感は健常者の予想以上です。
一日も早い緩和でもいいですから治療法が欲しいです。
Commented by jibikai at 2013-11-09 09:01
環さん、ようこそ!
内耳は骨迷路と膜迷路という2重の管腔構造になっており、CTで分かるのは外側の骨迷路だけです。内リンパ腫では膜迷路の中の一部が膨らむのですが、骨迷路には変化が現れません。内リンパ腫を画像的に診断する試みはMRIで行われておりますが、まだ一般的ではありません。結局の所、メニエール病などの内リンパ水腫が疑われる場合の診断や経過観察に最も有用な検査は聴力検査ということになります。

もう一つ、耳管機能検査としてコーンビームCTが使えるかと言うことですが、これは有用との報告があります。CTは身体を断面で見るのですが、この断面の角度を変えることによって、耳管が中耳から咽頭までどの程度通っているか確認出来るので、耳管開放症の診断に使えるということです。ただし、これで分かる耳管開放症は結構重症のレベルと思います。
Commented by at 2013-12-08 13:49 x
そうですか、お答えありがとうございます。
先日耳鼻科医に尋ねたのですが、他覚的耳なりの治療法はない、と言われました。
蝦牛形メニエールの後遺症と思われますね。と言うことでした。

一般的に、他覚的耳なりの治療は出来ないのでしょうか?
また、治療する場合は、どういった病院が適しているのか、答えられる範囲でお願いします。
Commented by jibikai at 2013-12-08 22:12
環さん、耳鳴に対する治療は現在のところ、TRT療法が進められるケースが多いかと思われます。
"TRT療法” ”耳鳴"などで検索して見てください。
by jibikai | 2013-11-07 19:05 | 耳のはなし | Comments(6)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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