「せきエチケット」だそうです。

以下、yahoo! Japanに載ってた、河北新報の記事。

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インフルエンザ まん延防止にせきエチケット 宮城・山形

 インフルエンザが早くも宮城、山形県などで流行の兆しを見せている。高齢者や子どもの場合、命にかかわりかねない冬場の大敵。せきなどでウイルスが拡散する「飛沫(ひまつ)感染」に警戒が必要で、専門家は「患者は口元を手で押さえる『せきエチケット』の励行を」と、まん延防止の徹底を訴えている。

 急激な発熱や関節痛を伴うインフルエンザは、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児、呼吸器疾患の患者が感染すると死に至るケースも。幼児の発症はインフルエンザ脳症の危険性もはらむ。

 例年、12月末から流行するが、今年の発症は早い。山形県では11日までの累計患者数が500人に迫り、宮城県大崎保健所管内では5―11日、インフルエンザと診断された患者が一医療機関当たり10人を超えた。

 「接触感染」が多い風邪に対し、インフルエンザはせき、くしゃみなどと一緒に放出されるウイルスで飛沫感染する。ウイルスの量は一回のせきで5万個、くしゃみは10万個と言われる。

 口元を押さえずにせきなどをすると、ウイルスは半径一メートル前後の範囲に飛び散る。人が密集する病院、電車などの大気中に大量のウイルスが浮遊する状況は、感染者を一気に拡大させかねない。

 うがいなど自己防衛は大事だが、東北大医学部の賀来満夫教授(感染制御)は「インフルエンザウイルスの伝播(でんぱ)性は高い。感染したら医師の診察を受けて安静にするとともに、せきエチケットで拡散を防ぐ必要がある」と指摘する。

 せきエチケットは2003年の新型肺炎(SARS)の流行をきっかけに、米国疾病予防センターが提唱。東北大病院は東北厚生局と共同でPRポスターを作り、今月、東北各地の医療機関に配布を始めた。
 賀来教授は「医療関係者に限らず、家庭でも一人一人が心に留めてほしい」と話している。
(河北新報) - 12月17日7時5分更新
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全く同感です。せきエチケットという言葉は新しいと思いますが、咳をするとき口を押さえるのは、常識といえば常識ですよね。インフルエンザに罹ったら、家族はもちろん、他人にも移さないような配慮が必要です。

同じ意味で、インフルエンザに罹ったら、極力外出を控えることも重要です。これは自分のためだけでなく、周りの人のためでもあります。昔から「風邪は人にうつすと治る。」という迷信がありますが、あれは真っ赤な嘘です。インフルエンザの潜伏期は約4日間ですので、ちょうどその頃に治ることが多いために、そう信じる人もいるのでしょう。

また、学校では、インフルエンザで出席停止の子供の家に、先生が連絡事項のプリントなどを、ほかの子供に届けさせることがあります。玄関口で保護者に渡してくるだけならいいのですが、上がり込んでインフルエンザに罹っている子と話し込んで来たりすると、結構な確率でうつります。インフルエンザの子が出席停止になるのは、いうまでもなく学校でほかの子供にうつさないためなので、学校側にはもっと配慮して欲しいところです。

ウイルスはヒトに寄生しないと生きていけませんので、罹っている人に近づいた人が狙われます。インフルエンザの流行を防ぐには、罹った人本人と周りの人が注意することが必要なのです。

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Commented by nkodomo at 2005-12-18 21:46 x
せきエチケット。
ポスターまであるなんて、知りませんでした。
私も紹介しますね。
Commented by jibikai at 2005-12-20 11:35
インフルエンザ対策は、こういった地道な拡散防止策や家庭での体調管理などが、見直される時期かも知れないと思って紹介しました。
by jibikai | 2005-12-17 17:41 | Comments(2)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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