膿栓の治療 〜扁桃凝固術〜
2015年 01月 26日
扁桃は口から咽に入る途中、口蓋垂(いわゆるノドチンコ)からつながる前口蓋弓とその後ろの後口蓋弓というヒダの間に、左右1個ずつあります。
私も膿栓による口臭に悩んでいるものですが 先生のおっしゃる扁桃凝固術を他の病院で どのように言ったらやっていただけるか知りたいです。
先生のところの病院は遠くていけそうにないので(東海地方)教えていただけるとありがたいです。
東京であれば笠井耳鼻咽喉科クリニック(検索すると直ぐ出ます)が経験豊富ですし、日帰り手術対応です。東海地方でやっているところは残念ながら存じ上げません。
自分からみて右側の扁桃腺だけ膿栓ができたり、
風邪の時なども痛むのは決まって右側の扁桃腺です。
よく分からないことは、風邪でもなく喉が痛いわけでもないのに突然右側の扁桃腺に違和感を感じて咳が止まらなくなる時があります。
やはり膿栓が原因なのでしょうか?
目で確認できない場所に膿栓ができている場合、放置しておくしかないのでしょうか。
突然襲われる咳に困っています。
私は花粉症でもあるので耳鼻咽喉科で薬を貰っているのですが、もう一度扁桃腺を見てもらった方が良いでしょうか?
膿栓は口の中にぽろりと落ちれば,自分でも分かりますが、口蓋弓というヒダの裏に隠れている場合や
舌の付け根に近い場所などでは、貯まっていても見えないと思います。耳鼻科では、扁桃に興味のある先生なら
その辺も診てくれると思います。
また、慢性的な咳の原因としては、鼻や喉のアレルギーのこともあるし、扁桃の慢性炎症のこともあるし、
胃酸の逆流などのこともあり、かかっている耳鼻科で先ずは相談してみることだと思います。
私は今まで咽頭痛・倦怠感など数えきれない程の不定愁訴(慢性疲労症候群)で悩んでいました。
どこの耳鼻科に行っても問題なし、
扁桃は綺麗だから痛いはずがない、
心の問題と言われていましたが
ある病院で圧迫テストをしてもらい
膿栓がいっぱい出て凝固手術しました。
先生に一つ質問をさせて頂きたいのですが
凝固手術後、免疫システムが改善することにより、
風邪の症状が変わることもありますか?
慢性疲労症候群だったころは
風邪をひいても扁桃周囲炎と倦怠感があるだけで微熱などの症状が無かったのですが
扁桃凝固し、上咽頭炎治療(Bスポット治療)を
したら風邪の症状が
悪寒・咽頭痛・発熱・関節痛に変わりました。
術後あきらかな違いがあるので
これは狂った免疫システムが正常になったせいではないか?
と勝手に考えているのですが
どう思われますでしょうか?
遠方の方の場合、初診の際は診察して適応のあるなしについて判断し、適応のある場合は、術前検査(採血など)を行います。日程を決めて、後日に手術。手術後は、一泊、山形のホテルなどに泊まって頂き、翌日診察して問題なければ、帰宅可能となるという流れです。
ほとんど、合併症のない手術ですが、万が一、咽の腫れによる呼吸困難や、出血があると困りますので、このような取り決めにさせていただいております。
先生のところに行きたいのですが、大阪住まいのためなかなか行けません(;_;)
そこで、質問なのですが、口蓋扁桃に対する凝固術を関西で行っているクリニック等知ってらっしゃいましたら、お教え頂けるとありがたいです。
よろしくお願いします。
残念ながら、関西で扁桃凝固術をやってらっしゃるところは存じません。
個人的には良い方法だと思っておりますし、研究会などでも紹介はしていますが、
やっているとことは少ないようです。
口臭の原因は様々で、膿栓によるものはそれほどは多くないようです。
ただし、扁桃は入り組んだ構造をしており表面から見えないこともあります。
他に口臭の原因がある場合、扁桃凝固術の口臭に対する効果は期待出来ません。
尚、初診当日の手術は行っておりません。診察と術前検査のための1日、予め
来院していただく必要があります。また、術後も山形市内のホテルなどに宿泊していただき、
翌日診察を受けて頂く必要があります。
2年前に蓄膿症にかかり後鼻漏が酷かったのですが、現在は完治したと言われました。
ですがずっと口の中が気持ち悪く、口臭がするのも改善されません。
ずっと蓄膿症が原因と思っていましたが、たまに扁桃腺がズキズキ痛むことがあり、白い塊や汁が出るので、もしかしたら扁桃腺が原因かと思い、近所の耳鼻科へ行ったのですが、全く腫れていないと言われて、うがいを勧められて終わりました。
改善されない酷い口臭に気持ちが落ち込んでいます。
もし扁桃腺が原因なら、手術はちょっと気が引けるのでラジオ波で治療していただきたいのですが、適応になりますでしょうか?
ズキズキした痛み、白い塊、口臭など、慢性的な扁桃炎がありそうな症状とは思います。
程度、扁桃の状態により凝固術の適応になる可能性はあると思います。
扁桃凝固術をやっているところは少ないようですが、近くにあれば相談するのが良さそうに思います。
当方山形県酒田市なので、近々受診させていただきたいと思います。
近隣の耳鼻科を何件回っても口臭や口内の気持ち悪さなどの原因がはっきりしなく解決にはなりませんでしたが、貴院のHPを見つけ少し希望が持てました。
ありがとうございます。
①膿栓は臭い玉とも言われて、ものすごい悪臭だというのですが、身内(80歳)が下水のような口臭がすることあり、歯もきれいに磨いているのですが、膿栓ではないか、と思いました。糖尿病なので免疫力が弱く、膿栓が溜まりやすくなったのではないか、と、私は推測しております。質問なのですが、この私の推測は見当違いでしょうか(当方は素人ゆえ、糖尿病だからといって、膿栓が溜まりやすくなるのかも、と思ってしまいましたが、見当違いかもしれないです)。
ちなみに、口蓋咽頭を覗いたところ、白いものが見つけた、ということは今のところありません。今度、覗いてみるべきかもしれませんが、覗いたところ、何も見えなかったからといって、膿栓がないとは言えないわけで悩みます。なお、本人は後鼻漏に悩んでおります。
ただ、高齢かつ糖尿だと、メスを入れての口蓋扁桃切除の手術は無理だと思います。
②膿栓を治療してくれる病院を探し、たとえば高周波で焼いてもらうのが一番よいかも、と思っております。
そこで質問なのですが、高周波で陰窩を塞ぐのは、高齢でも負担が少ないでしょうか。また、高周波で、扁桃を焼切るというのもあるみたいな記事も見つけたことがあるのですが、どんなものでしょうか。
③実は、私は、睡眠時無呼吸症候群の疑いを指摘されています(最近)。それで、ネットなどで、口の図を見て、また、写真を見て、口蓋扁桃の大きさに驚きました。上咽頭にとって、空気のとおりの妨げになりやすいのでは、と思ってしまいました。そこで、質問なのですが、扁桃が大きかったりすると、上気道の空気の通りにとって妨げになったりするでしょうか。
(私の思いですが、口蓋扁桃を切除すれば、
将来の膿栓の可能性をほぼ防ぎ、かつ、
睡眠時無呼吸症候群の緩和にも役立つ可能性もある、という風に思い始めています。)
お忙しいところ恐縮です。人により、カラダの構造は少しずつ違うと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
ご質問の件ですが、
①口臭の原因は口腔内、全身的なもの、単なる気にしすぎなどなどいろいろあります。また、扁桃の形も個人差が大きく、見えやすい人、非常に見えにくい人もいます。糖尿病では病原体に対する抵抗力は弱くなりますが、糖尿病の程度、治療がきちんと行われているかどうかによっても、口臭に影響するリスクは異なってくると思います。
②扁桃凝固術には、陰窩を中心に高周波で凝固する方法と、高周波やレーザーでかなりの部分を減量する方法があります。大きく減量する方法の方が効果も高いですが、その分手術のリスクは増えます。陰窩を凝固する方法は高齢でも比較的安全に行えますが、これも糖尿病の程度が重ければ、ややリスクが増します。
③扁桃肥大は睡眠時無呼吸症候の原因となり得ます。扁桃が大きい場合、扁桃の手術で改善が期待出来ますが、効果は 昔ながらの扁桃摘出術>扁桃を大部分凝固>陰窩のみ凝固の順です。
親の件ですが、本人は口臭の自覚はなく、身内が気が付いたという状況ゆえ、たぶん、膿栓なのだろうと、これは私の推測にすぎません。ただ、昔は、口臭はなかったので、年齢の為、また、糖尿の為、免疫力が低下したのだろう、と推測した次第です。ご指摘を踏まえて思いますに、まず、糖尿の治療が第一優先と実感した次第です。膿栓の口臭の場合、自分自身で感じることもあるそうですが、私の親は自覚がありません。ただ、鼻腔の通りが極めて悪いようで(鼻水が前にはいかず、いつも後鼻漏)、おそらく、膿栓の匂いが鼻の嗅覚の部分に達することが稀なのだと思いました。とにかく、実家に戻った際に、口の中を観察するつもりです。
他方、私は、昔から鼻中隔湾曲との指摘を受けていましたが放置していました。しかし、睡眠時無呼吸症候群らしいゆえ、鼻中隔湾曲症矯正の手術を受けようかと考えるようになりました。過去の経緯があり、鼻中隔湾曲しか眼中になく、扁桃肥大という可能性は思いも付きませんでした。しかし、今回、扁桃摘出も効果があるかもしれないと感じた次第です。摘出には咽頭扁桃と口蓋扁桃があるようですが、まずは、口蓋扁桃だと思っています。
ちなみに、無呼吸症候群への外科的手術には、口蓋垂の切除を含む、口蓋の手術もあるようですが、これは気が進みませんでした。扁桃は成人すれば用済みという意見が多いですけれど、口蓋垂については失うことに未練があります。おかしな話かもしれませんが。
どうも有難うございました。
来年度より社会人になる者です。
扁桃腺の腫れに小さいことから悩まされていて、手術を考えていましたがなかなか踏み切れませんでした。そこで凝固術を知り大変興味があります。
私は九州在住で近場で手術ができるところを探しております。差し支えなければ九州もしくは九州から近いところで凝固術を行なっている病院をご存知でしたら教えていただけないでしょうか。
宜しくお願い致します。
残念ながら、扁桃凝固を九州あるいはその近辺で行なっているところは、存じ上げません。扁桃凝固用の機器を扱っているところに、九州に納入したところがあるかは、問い合わせてみます。
以下、3ヶ所で扁桃凝固を行っている可能性があります。
・稲沢市民病院様(愛知)inazawa-hospital.jp/
・岡野耳鼻咽喉科医院様(岡山)www.geocities.jp/okanojibi/
・ひよしクリニック様(山口)www.hiyoshi.cc/
ただし、現在行っていない可能性もありますので、ご自身でお問い合わせくださるのが
よろしいかと思います。
また、時々、ひどい扁桃炎を起こすのであれば、全身麻酔による扁桃摘出術の方が良いことも考えられますので、凝固術の適応外といわれる可能性もあろうかと存じます。
膿栓に悩まされており、凝固治療を知り検討しています。
関西(京都、大阪、兵庫)で、機器を納入されている病院はご存知ですか?
お忙しいところすみませんが、お返事頂けたら嬉しいです。よろしくお願い致します。
海外在住で慢性疲労症候群に苦しんでいます。
日本に行ければ、是非受診させて頂き扁桃凝固を受けたいと思うのですが、現在のコロナの状況では日本に一時帰国することすらままなりません。
上の方のコメント(2015年9月12日)に、海外でもその療法は行われているとの記載がありました。お手数をおかけして本当に申し訳ないのですが、ドイツでもそのような療法が可能かどうか、教えていだだけないでしょうか?
どうぞよろしくお願い致します。