スギ花粉症〜サプリにしますか? 薬にしますか?〜
2006年 02月 20日
1:花粉症は治らないと聞いている。
2:医者でもらう薬には恐ろしい副作用が潜んでいる。
3:医者に行くと費用と時間がかかる。
4:医者に行くと痛い検査や治療が待っている。
5:花粉症ぐらい根性で治るはず。薬に頼るのは堕落だ。
と、まあこんなところでしょうか。
反論(番号はそれぞれ上の言い分に対応)
1:確かに現在の薬物治療はいずれも対症療法で、根治は不可能です。ただし、日常生活に支障のないレベルまで、症状を軽くできます。長期間効果が持続する治療としては、レーザーや高周波で、シーズン前に鼻の粘膜を灼けば2〜3シーズンは軽く済みます。また根本から治したい人は時間はかかりますが、減感作療法でほとんど薬のいらないレベルにはなります。
2:医者が処方する薬は、いずれも効力や副作用について問題ないか、厳しい審査を通っているものばかりです。抗アレルギー薬について言えば、以前は眠気の副作用の問題がありましたが、最近は眠気がなく効き目も速やかなものが多いです。
3:初診となる1度目だけは、初診料や検査料がかかりますので、負担は増えます。しかし、自分は本当にスギ花粉症なのかを知っておくことは重要ですし、2回目からはさほど負担はありません。薬代も飲み薬1種類で1日分が200円前後、3割負担で60〜70円というところでしょうか。これって、通販とかで売っている健康食品より安くないですか?
また、数年前までは処方期間の縛りがあり、2週間を超える長期処方はできませんでしたが、この縛りは現在はありませんので、症状が落ち着いていれば、1シーズン2ヶ月間ぐらいの間に、せいぜい3〜4回も通えばよいはずです。また、花粉の飛散のピーク時に耳鼻科を受診しますと、待たされて悲惨な目にあいますので、症状がなくとも早めに受診すれば、待たされずに済みます。(大抵の耳鼻科は1〜2月はすいているはずです。)
4:昔ならいざ知らず、最近は「痛いのは苦手です。」と言ってもらえると、まず無理強いはしません。
5:花粉症は精神がたるんでいるから罹るわけでもなく、逆に根性を入れれば治るものでもありません。薬だって毛嫌いせずに、上手に使えばいい味方になりますよ。
なお、薬以外の治療法は、なんと言っても抗原であるスギ花粉を近づけないことです。
それについては、「妊婦さんとスギ花粉症」を参考にしてください。
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いつも参考にさせていただいています。
私も花粉症って認めたくないし、根性で何とか・・・とおもいつつ、
病院にかかるほどでもないと思っていました。
でも、去年は最悪でしたので、今年は初めて病院へかかり始めました!
病院のほうが薬局で買うよりお薬も安いですし、診察もしてもらえるし、
なんだかお得な気分ですね。
そして、今年こそは・・・と期待しながら生活しています。
ところで、関東地方では、スギ花粉の飛散が始まっているようですね。花粉症の方にとっては、面倒でも、早めの抗アレルギー薬と、スギ花粉の回避が今のところ一番の対処法かと思います。
それから、鼻炎用の薬は薬局でもちろん買えますが、古い世代の薬だけなので、眠くなる薬が多いのも欠点かと思います。医者が出す薬の方が、最近では眠くならないものが多いはずです。