人間 花粉センサー

「今朝の屋根の様子」 朝方おりた霜が朝日に照らされて、水蒸気となり空へと登っていきます。
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こんな光景を目の当たりにしますと、季節は春本番へと向かいつつあることを実感しますよね。一方スギ花粉症の方は、この時期「暖かくなるのはいいけど、花粉がね。」とおっしゃいます。そろそろ、ここ山形でも”飛散開始”が宣言されるはずです。

ところが、この”飛散開始”の前からスギ花粉症の症状の出る人がいます。山形でも2月中旬ぐらいから症状が出てしまうのです。また、スギ花粉症の以外のアレルギーはないにも関わらず、11月下旬頃の晴れた日に、症状の出る人もわずかながらいます。

これはどうしてかと言いますと、花粉の観測は1平方センチあたりの、花粉の量で量りますが、花粉としてカウントされないうちから、スギ花粉に含まれるアレルゲンそのものがごく微量に空気中を漂っており、これを吸入することによって発症することが、最近わかってきました。山形県では全国に先駆けて、この抗原そのものの観測を一昨年から始めており、今年は2月13日から、発症に十分なアレルゲンが漂っていたと、ホームページや新聞で発表しています。確かにその頃から症状のある患者さんが少なからずいらっしゃるのです。こういった花粉に対する感度が非常に高い方々にとって、”飛散開始日”というのはあまり意味がないのです。従来の花粉の測定法より、自分の感覚のほうが鋭敏で、まるで、高精度な花粉センサーのような方々なのです。こういった方々には、もちろん早め早めで、薬を飲んでもらうようにしています。

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by jibikai | 2006-03-07 11:29 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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