A型インフルエンザ流行中
2007年 01月 30日

年末年始にはほとんど流行の兆しも見えなかった、インフルエンザですが、
先週あたりから、急に患者さんの数が多くなってきました。
インフルエンザにはA型とB型がありますが、現在流行しているのは、A型です。
症状は、突然始まる高熱、全身倦怠感、関節痛などが特徴です。もちろん
鼻と咽には、カゼと同じような症状が起こりますが、初期には高熱の割には
咽の痛みなどは比較的軽度です。鼻は初期からつまることが多いようです。
で、特徴的といわれる高熱ですが、最近いわれているのは、高齢者の場合は
37℃ぐらいまでしか上がらないことが結構ありますし、肺炎などを併発しますと
命取りになることもあり、注意が必要です。
診断は数年前から、簡易の検査キットが普及しており、病院でも開業医でも
耳鼻科を初めとして、内科、小児科などの大抵のところでできます。
これは、鼻か咽の粘膜を綿棒で軽くこすって検体を採取するだけ。
それに試薬を加えると、5〜15分後ぐらいには、インフルエンザか
どうかはもちろん、A型かB型かも診断できます。
もしインフルエンザであることがはっきりすれば、ウイルスの増殖を抑える
薬を使うことで、高熱の続く期間をかなり短縮できます。以前は、対症療法
しかありませんでしたので、診断を付けて、必要に応じて原因である
ウイルスの増殖を封じ込めることができるようになった意義は大きいと
思います。
しかしだからといって、かかったら治療すればいいや、というのはやはり
間違いで、とにかく予防が第一です。
予防は流行期になる前に予防接種をしておくことと、流行期は特に
外出後のうがい、手洗いをマメにやること、必要のないときは極力
人混みを避けることなどがあげられると思います。
先週から今週の患者さんの増加の様子から見て、インフルエンザが
大流行する可能性もあると思われます。注意をすればある程度感染の
機会を減らすこともできますし、適切に診断・治療を受けることにより、
重症化も防げることを知っていただきたいと思います。
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私の通っている耳鼻科も先週末から急に混み始めました。
花粉症の人達かしら?と思っていたのですが、インフルエンザだったとは!
今年はインフルエンザの流行はないの?と思っていたけれど
全国の先生達の神頼み(経営安定)が効いたのでしょうか?
というのは冗談で、折角このような情報を発信していただいて
それをキャッチしたんですから気をつけないといけないですね。 では♪
そう、実は花粉症もこの暖冬のせいで、早く始まるかもしれません。
なにせ、雪はないし暖かいしで、山のスギも早く動き出すんじゃないか
と思われます。
カゼもインフルエンザも花粉症も、初期症状はくしゃみ、鼻水と似て
いますし、花粉症でもだるさや微熱が出る方もいらっしゃいますので、
結構ややこしいです。
>気をつけないと
そうそう、基本は予防です。