花粉症ムービー(感作の過程)

そろそろ、新聞やテレビでは花粉症の話題もちらほらと見かけるようになりました。昨年の夏の日照の量が多かったので、地域差はあるものの、全国レベルでは花粉は例年よりも多めになりそうですね。飛散時期もたぶん暖冬のせいで早まりそうだとか。スギ花粉症の方は、もう少ししたら花粉情報などもチェックすることや、マスクで予防することなども必要かと思います。また、初期治療(早期治療)といって、発症前からあらかじめ抗アレルギー薬を内服すると、軽く済みますから、毎年花粉症に悩まされている方は、無症状のうちから耳鼻科受診を。
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さて、ここ数日私は、スギ花粉症の発症の過程をムービーにしようと、日夜FLASHと格闘中です。ようやく、「感作」されるところまでできましたので、ご覧下さい。(なお、ムービーは1回再生に設定してありますので、もう一度ご覧になるには、ブラウザの「再読込ボタン」をクリックして下さい。)

〔ムービーの解説〕
スギ花粉を繰り返し吸入すると、IgE抗体が作られていき、それが鼻粘膜にある「肥満細胞」の表面に吸着します。ここまでが「感作」という過程でして、まだこの段階では無症状です。ちなみに日本人の4割の方が、スギ花粉特異的IgE抗体をもっていて、そのうちの半分の方(つまり人口の2割の方)が、すでにスギ花粉症として発症しているような現況です。残りの半分、すなわち抗体はあるが発症していない方は、スギ花粉症予備軍ということになります。

次回は、発症までの過程をご紹介したいと思います。
by jibikai | 2008-01-19 12:57 | 花粉症・アレルギー | Comments(0)

山形市の耳鼻咽喉科 あさひ町榊原耳鼻咽喉科  院長のブログ


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