花粉症ムービー(症状の発現)
2008年 01月 22日
【なおブログの構成上、古いエントリーほど下に移動します。
順序としては「感作の過程」、「花粉の再吸入」、「症状の発現」となります。】
再び抗原を吸入しますと、既に肥満細胞の表面に準備されているIgE抗体にくっついて、いわゆる抗原抗体反応が起こります。それにより、肥満細胞から、主には「ヒスタミン」と「ロイコトリエン」という化学物質が分泌されます。ヒスタミンは末梢神経を刺激してくしゃみと鼻水を起こしますし、鼻の粘膜の下を通る毛細血管にも作用して、うっ血を起こし、その結果鼻づまりとなります。一方ロイコトリエンは、特に鼻づまりの方に影響を及ぼします。
ここまでが、スギ花粉吸入によって起こるアレルギー反応のうち、「即時型」と呼ばれる過程です。さらには、「遅発型」呼ばれる、花粉吸入後、数時間して鼻づまりを起こす様な反応もあります。
鼻の中で起こる抗原抗体反応には、その他にも、もっといろいろな複雑な反応のあることが分かってきていますし、まだまだ分かっていないこともありますが、花粉症のアニメーションムービーはとりあえずここまで。
参考にしていただけると、幸いです。
憎き鼻づまり、今年も早めに薬を飲むとしますか。
鼻が詰まると判断力・思考能力も鈍ります。
いつも鈍いのにこれ以上(-_-;)
そうですね。スギ花粉症には、今のところ初期治療(毎年発症する時期より2週程度早めに薬を飲み始める)が、一般的にはお勧めの治療と思います。
それにしても今年は気候が変なので、飛散開始がいつ頃になるのか見当がつきにくいです。